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連載小説、次を読ませるには? <小説の書き方>

今週からnote創作大賞に『紫に還る』というファンタジー小説を応募しています。
毎日、連載という形で公開しているのですが、その合間に他の方の作品も読ませていただいています。そこで気づいたことを書いてみます。

前提になりますが

一回に公開する文章の量

基本的にはシーンごとに節という区切りをつけていますので、それが公開の単位になります。私の場合、一つのシーンは3000~5000字になります。これは決めているわけではなく、このくらい書くとシーンが変わっていくのです。
シーンの展開が早いほうだと思います。

連載の次の話への繋ぎ方

これが一番、慣れないポイントです。
元々、連載を前提に書いたわけではないので、原稿はシーンごとに、起こることの収まりが良いようになっています。

そのシーンで起きていることが終わってから、次のシーンにいくので、シーンの切れ目は休憩地点で、一息つくところにしています。

ところがそういう区切り方で公開をすると、お話が終わってしまって、次を読もうという気にさせにくいと気づきました。

他の応募者のみなさんの作品を拝読すると、次の原稿への誘導がとても上手な方がいます。
①わざとシーンの途中で切って「主人公はどうなるのだろう」と心配させたり、
②意味深な描写で終わって「これは何を意味しているのだろう」と興味を持たせたりしているのです。

上手いなあ、これは次の話も読んでしまうなあ、と思います。

勝手に紹介してしまうのですが、dekoさんの『北風のリュート』です。
1話ごとの終わり方が本当に上手です。

全部、読んでいるわけではないのですが、特にこの第2話。
上記の②の方になると思います。謎と余韻があってとても惹かれます。
もし同じような悩みをお持ちの方には、是非、読んでもらいたいです。

これは私の原稿です。
上の二つの終わり方より、三つ目の方が、次を読む気にさせると思います。

『紫に還る』より

以上、【連載小説、次を読ませるには?】でした。

他にも設定の緻密な作品、吸引力がすごい冒頭、突き抜けたアイディア。
参考になる作品がたくさんあって、読むのが楽しいです。

また少しずつ紹介していきたいと思います。

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