千葉雅也

哲学、創作。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。『動きすぎてはいけない:ジル・ドゥ…

千葉雅也

哲学、創作。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。『動きすぎてはいけない:ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(紀伊國屋じんぶん大賞2013、第5回表象文化論学会賞)、『勉強の哲学』、『意味がない無意味』、 『デッドライン』(第41回野間文芸新人賞、第162回芥川賞候補)など。

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このサークルは、Twitterを補うような存在で、千葉雅也が日々の考えを投稿し、皆さんと交流する場所です。Twitterやnoteマガジンで提示している価値観に共感する方々に参加していただければと思っています。 ツイート的に短文を投稿します。コメントが可能で、できるだけ返信したいと思います。読むだけでもOKです。 投稿はTwitterにいる時間に並行的に行うことが多く、今後Twitterに実装されるという有料の限定投稿を先取りするようなイメージです。ですので、日によってまちまちですが、Twitterに準ずる投稿頻度になると思います。 複雑な社会批評であるとか、具体的な商品や飲食店の話など、最近のTwitterで言いにくいことはサークルで話します。「わかる」人が集う倶楽部ということです。 プランは二つ設定しました。スタンダードで閲覧可能な通常の投稿に加え、限定投稿があり、アドバンスドの方はすべてを見ることができます。 ぜひご参加ください。

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  • 生活の哲学

    生活から浮き上がってくる考察、執筆・仕事の方法、読んだもの見たものの批評などを連想的つながりで掲載していきます。Twitterでは十分に書けない考察の背景や補足情報も書こうと思います。

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noteマガジン『生活の哲学』のご紹介

こんにちは、はじめまして、千葉雅也といいます。 僕は現在、立命館大学の先端総合学術研究科という大学院の教員で、教育と共に研究・文筆活動をしています。専門は哲学、とくにフランス現代思想です。ジル・ドゥルーズに関して博士論文を書きました。 哲学的な考察と同時に、批評活動(美術、文学、ファッション、建築、音楽など)や、小説の執筆も行っています。おそらく一番広く読まれている本は『勉強の哲学』だと思います。これは「使える」ことを目指した勉強法の本ですが、現代思想や精神分析をベースに

    • 批評の権利(京都新聞連載13)

      初出:京都新聞夕刊、連載「現代のことば」、2023年10月。 * 最近、昔書いた授業のレポートを読み返していたのだが、大学3年くらいまで僕は、批評とは何かを考えようとしていた。批評について原理的に考えること、それを「メタ批評論」と呼んでいた。そのレポートは力がこもったものだったが、当時はどの先生も放任主義だったので、それを研究に育てていくサポートは得られなかった。 結果として、哲学の訓練をすることになり、ジル・ドゥルーズが専門になった。そうして大学院の年月を過ごした後、

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        • ネジはまず緩く締める

          一週間が経った。 少しばかり、いま思うことを書く。ほんの少し、仕事に戻っていくために体を動かすこととして。

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        • noteサークルを始めました

        • 2024/04/19

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        • 2024/04/17

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        記事

          書き方概論

          なんとなく浮かんだイメージ、フレーズ、考えの糸の絡まりみたいなものをまず書いてしまう。出てきた言葉で書く。そこからの連想的展開。面白いかなと思うようなセリフや、何かテーゼ的に言い切る文とか、ただただ書いていく。論理的・因果的なつながり、理由づけ、伏線の回収などは後回しでよい。

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          ゲラになってからがけっこう大変

          本日、再校ゲラが手を離れた。あとは印刷所に入り、もうこれで完全に動かせないですよという日の、その当日中のチェック。 最初のデータ入稿の段階でほとんど固めるという書き方が、周囲の話を聞いても多いようだが、それはワープロが発達したからで、昔は手書きだったから、それが活字になってから考えることはもっと多かったわけだ。現在では、検索置換によって、表記の統一も事前に著者自身でできる。 今回、ゲラ段階で、ある程度手を入れる方針にしたが、けっこう大変だった。

          ゲラになってからがけっこう大変

          今後の予定を考える

          芸術論は再校の締め切りが今週末。月曜に印刷所に入り、それで完了だが、どうしてもという直しは若干のマージンがあるらしい。土曜日は、初の美術展参加で東京に行く。土日は最終調整で編集者と連絡をとる可能性もある。ともかく、来週前半には、この新刊は手を離れることになる。

          今後の予定を考える

          機械学習から見たドゥルーズのカント批判

          とりあえずのスケッチとして書く。間違いがあるかもしれないが、とりあえず考えたことである。(一部、ツイートを使用している。) ChatGPTでは、入力されたプロンプトの要素に対し、過去の文例における確率的に共起しやすいものを選出する、という手続きによって回答を生成する。そのとき、最も高確率ではなく、若干低い確率で共起するものを混ぜ込むことがリアリティにつながるというのも知った(その係数を「温度」と呼び、それが0.8だとベストだという)。

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          機械学習から見たドゥルーズのカント批判

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          本づくりの最終段階

          現在、1月30日、23時になる前。この一年の一番大きな仕事である芸術論の本が、明日、31日に入稿になる。やっとここまで漕ぎつけた。 しかし、全8章の構成で、第8章だけは来週にずらしてもらう。そこまで終わす——この「終わす」というのは栃木弁——のは無理だった。二段階入稿となる。 今回の記事では、本づくりの最終段階についてちょっと書いてみたい。

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          本づくりの最終段階

          変換すること

          何かを変換するのである。それが作品をつくるということだ。では変換とはどういうことだろうか。何かきっかけがある。元になるものがある。それが、というかその一部が、いやもっと細かく言えば、その元になるものに飛び飛びに分布するいくつかの点・線・面が、変換される。変換とは、抽象化が働くということだと思う。

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          変換すること

          時間、年末

          昨年もそうだったのかもしれないけれど、世の中が急速に変わっていく激動の一年で、そのなかで僕の心身も揉みに揉まれたという感じ。疲労を感じている年末。 時間をとって、これからの仕事と生き方を考える年にしようと思っていたけれど、実際、「時間」ということが大きなテーマになった。

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          自動生成の時代と人間の行方

          連ツイ(などという言い方をまだしているのだが)を元にして、やや一年の振り返り的なエッセイを書いてみる。 コロナ禍が終わったわけではないが、今度は、ChatGPTである。やはり今年はそれが大きくて、『2024年の論点100』(文藝春秋)での國分さんとの対談もそれがテーマになった。 自動生成が人間と社会をどう変えるか、というより、人間において「生成的なもの」をどう考えるか、という思考がさらに賦活された。

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          自然に書く(京都新聞連載12)

          初出:京都新聞夕刊、連載「現代のことば」、2023年8月。 * 今年は3作目の中編小説『エレクトリック』が三島賞、芥川賞の候補になり、結果発表を続けて待機することになった。それが4月から7月で、大学で言えば夏学期のあいだずっと気にかかっていたわけで、正直、疲れた。受賞に至らなかったのは残念だが、その緊張から解放され、梅雨が明けて夏となった。 最初の小説『デッドライン』を書いたのは2019年で、それを1年目として、今年で小説は5年目となる。

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