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想像力と類似

想像力とは何だろうか。

しばしば、想像力を広げると言われるように、それは、出発点から離れて広がっていく運動であると考えてみる。出発点にあるのは、「何か限定されたもの」である。

たとえば、洗面台の脇に、先日コンビニで買ったティッシュペーパーの箱があるとする。五つくらい積み上がっている。その様子はもっと詳しく書けるが、今はこれだけの簡単な提示で済ませることにする。

それは、一定の形をしている。それが何であるか意味がわかっている。また、午前中の一時点でそれを見た、という時間的限定もあるとする。

想像力が働くとは、限定されたものに対し、何らかの方向へと拡張がなされることである。一応、そういうことだとしてみよう。

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日々の経験に反応して書く、というのは僕自身のレッスンなのですが、それが読者の方々にとって「何かを書くこと」の後押しになればと願っています。更新は月3回以上を目標にしています。

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