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『百年経っても読まれる小説の書き方』

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YouTube「百年経っても読まれる小説の書き方」のテキスト版です。YouTubeで放映できない本音もたくさん。
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『4、百年経っても読まれる小説の書き方』

保存版。トートロジーを75連発! で、ご紹介します。 一緒に勉強していきましょう。信じられないようなトートロジーもあるけど、これらは実際に最近投稿された小説の中で見付けたものです。かなり個性的なのもあって、面白いです。形は多少変えてあります。 これを読んだら、トートロジーのことは全て分かるようにしてあります。自分の書いている文章が怪しいな、と思ったら、これを再読してください。 トートロジーがあると、この人の小説はいいけれど、文章の書き方を知らないな、と思われる。完成まで

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『3、百年経っても読まれる小説の書き方』

書きたいことを書いていれば、テーマは自然に、あっちからやって来る。しかし、「書きたいことを書く」のはなぜか非常に難しい。みんな書きたいことを書けばいいのに、わざわざそれを書かない。 誰にだって書きたいことがある筈なのに、書きたいことを書いていないから、途中で書けなくなったり、テーマが見付からなかったりする。 YouTube「百年経っても読まれる小説の書き方」 長編小説を書き終えて、梗概を書いている段階で、ストーリーの不要な部分を全部削っていくと、突如そこに意外なテーマが

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『2、百年経っても読まれる小説の書き方』

私がみんなの小説を読む時、まずここを見る。 最初の四行を読んで、小説が進んでいなかったら、二ページ目の頭の四行を読んでみる。それでも小説が進んでいなかったら、その小説はもう読まない。 最初から最後まで立ち止まって、全く進まない小説を読んだことがある。博士論文を読んでいるみたいだった。全てが「解説」になっていて、されど、それが芸術的であるわけでもなかった。 「小説が進まない」の意味は、最後に私の未発表新作『パトカー』の一部を使ってお話しようと思います。 その次は、意外だ

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『1、百年経っても読まれる小説の書き方』

ソーシャルメディアのどこを捜しても、書いた小説を批評する、という機能が見当たらない。御互いに読み合うことはあるけれども、いいところを緩く褒め合うだけで、ここはおかしいよ、と指摘し合うことはない。 小説を書く人は、人の意見を聞くのを怖がる。小説というのは、自分の内面の一番繊細な部分を使って書くもので、「小説の書き方」という方便は基本的には存在しないから、みんなは自分自身の設計図に従って、小説世界を創造していく。 だから、書いた小説を批評されると非常に傷付く。小説を書くような

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