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『9、「説明」の多い作品。こうすれば小説らしくなる。百年経っても読まれる小説の書き方』

現代小説の危機


「説明」ばかりする小説、ネットに溢れているけど、その一番の問題は、本人が気付いていないことだと思う。

気付こう。


非常にありがちな「説明」だらけの小説を書いてみる。

この王国はxxと呼ばれている。お姫様は今年で十八になる。彼女の黒髪は長く艶々している。王様は険しい目付きをしている。王国の名産は葡萄である。この葡萄から美味しいワインができる。国民はそれを隣国に売って生活している……

「説明」的な書き方

……延々と「説明」が続く。

「説明」を回避する簡単な方法はいくつもあって、例文付きで解説をするので、最後まで読んでください。


どうすれば「説明」化を防げるか?


視点と空間

一番単純なことを言うと、ずらずら「説明」をするのが好きな人は、「神視点=ナレーション=三人称」を止めてみる。「一人称」にする。誰かが登場すると、そこに「視点」が現われる。「視点」があると「空間」が見えて来る。

しかし、そういう「説明」好きの人は、一人称になっても一生懸命「説明」をすると思う。しかし、一人称の「説明」は、ナレーターの「説明」より格段に小説らしい筈だ。

広場に大勢の国民が溢れる。こんなに遠い所からも、お姫様の艶々した髪が見える。

視点と空間


「視点」と「空間」が見えてきたところで、今度は……をしてみよう。

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