「もの」の向こう側

「もの」の向こう側

SGDsの勉強会に誘われて参加した時に、「服はどこからきているの?」というカードゲームをした。 【日本の女子高生】 【日本のアパレルブランド社長】 【中国の布メーカー社長】 【バングラディシュの縫製工場の技術者】 【バングラディシュの機織り工場の技術者】 【インドの綿農家】 これらのカードがあって、参加者がひいたカードのそれぞれの役になってロールプレイングをする。 *** 【日本の女子高生】 可愛くて安い服が好き。 どんどん新しいのが買えるから嬉しい。 飽きてもすぐに

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【労働判例】シフトは勝手に減らせません(東京地裁令和2年11月25日判決)

【労働判例】シフトは勝手に減らせません(東京地裁令和2年11月25日判決)

 今回はシルバーハート事件(東京地裁令和2年11月25日判決)を取り上げます。  この事件は、シフトに基づき月平均15日・75時間前後勤務していた労働者が、その後、月1日・8時間へとシフトを大幅に削減されたため、シフト削減分の差額賃金を使用者に求めた事件です。  裁判所は、賃金の一部の支払を認めました。 判決の構造 本事件の労働者はもともとシフトで勤務していましたが、訴訟手続内では「週3日、1日8時間、週24時間」等の労働条件で勤務するとの合意が成立していると主張しました。

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働き方・労働問題ピックアップ 10/18

働き方・労働問題ピックアップ 10/18

◆「ハイブリッド型テレワーク」は定着するか?出社組とテレワーク組をフェアにする10か条 「「テレワークだと評価が下がるよね」「やっぱり会社に来なきゃいけないよね」というのではよくない。「やりがい、評価、給与、仲間」の4つのポイントをフェアにし、どこにいても公平であるという形の働き方を我々は目指していくべき」 ◆職場のトイレ、男女共用1つだけ容認 反対コメント多数でも省令改正 あくまでも「例外」とのことで、骨抜きにならないようなことを願う。

店頭価格には収まり切れない、日本人の人件費

店頭価格には収まり切れない、日本人の人件費

「最低賃金の意味を知った日」で綴った出来事の続き。 この経験では、被雇用者としての立場から、フルタイム稼働月額¥18,000という賃金を違法なものとして捉えたし、自分が安く見積もられていると撃沈した。 ここでは、雇用者側からの見たこの¥18,000を、自分なりに分析して書き留めてみたい。 フルタイム稼働月額¥18,000という賃金を、当時の雇用者側からの状況で考えてみる。 私は、おおよそ100万円で販売するドレスの制作に関わった。 アトリエの立地からする月額家賃(地方都

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最低賃金の意味を知った日

最低賃金の意味を知った日

以前、といっても15年ほども前のことだけど、とあるオートクチュールのアトリエで、プロジェクトに参加するために一定期間働いてみないかという話があり、やってみることにした。 海外でのコレクションに参加する作品制作のための技術者募集、という話で、賃金については出来高制といわれ、具体的な金額は示されなかった。 月曜から金曜、朝9時から夕方5時まで途中休憩1時間の8時間勤務。 その時間をアトリエに滞在して仕事をこなして欲しいと言われ、私はその通りに出勤し、時間内はもくもくと作業をこな

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楽園―Pの物語―表彰式

楽園―Pの物語―表彰式

王太后のダリアは、憂鬱そうに目を閉じて座っていた。  ラウルの即位十周年の園遊会に、出席しているからだ。  この十年、特に功績のあった臣下や国民を、労うのが目的だった。  侍従の説明に、上の空で相槌をうちながら、ダリアの頭の中では、不満が駆け回っていた。  臣下はまだいい。  ダリアはそう思っていた。  王宮のしきたりを、それなりに分かっているからだ。  けれど一般の国民は違う。  ダリアを苛つかせるのは彼らだった。  貴族でもないのに、慣れない宮廷風の正装をして、ぎくしゃく

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先進国で中間層が衰退する本当の理由

先進国で中間層が衰退する本当の理由

近年、先進国において、中間層が衰退し、格差が拡大している。様々な意見があるが、その原因について考察する。 はじめに、分厚い中間層が発生した要因について考察する。分厚い中間層の発生は、昭和期における国内の重工業化が原因である。国内の労働者に高額の賃金を払い、ホワイトカラーやブルーカラーが、自国で生産された製品を購入する。企業はこの強い内需に支えられている。これが、分厚い中間層が存在している状態である。 一方、現在は、グローバル化、デジタル化、オートメーション化が進んでいる。

働き方・労働問題ピックアップ 10/15

働き方・労働問題ピックアップ 10/15

◆教員給与に裁判長が異例の苦言「もはや実情に適合しないのでは」 ほんとにその通りだと思うし、本来家庭が担うべきような基本的な教育とか、部活動とか、いろいろ負担がかかりすぎでは。 ◆職場を1日で辞めた男性「残業は自己責任なので残業代を撤廃する」と提案した社員が最優秀賞に 基本的な法律とか制度を知らないと搾取されることに…

牛タン値上がりから浮き彫りになる外国人労働者の搾取構造

牛タン値上がりから浮き彫りになる外国人労働者の搾取構造

ランチにサラリーマンが食べれる金額じゃなくなったと悲しむ声が上がっているけど.. その安い価格設定は、オーストラリアで移民労働者が低賃金労働で牛肉を加工して、その牛肉を国内の工場で技能実習生が低賃金で働くことによって成り立ってる。 もちろん工場や店舗で働く労働者の中には非正規の日本人労働者(特に女性)や永住権を持つ外国人労働者も組み込まれてる。さらには、安い牛タン定食の消費者の収入も減っている。 この構造の中で一番利益を得ているのが誰なのかは明らか。つまり、労働者を安く