【鹿児島 福留文治】社員トラブル研究家ふくちゃんの「社員トラブル ここだけ話 ^^;」

【著書】採用がうまくいく会社がやっていること/職場の問題・トラブル77の解決法【専門誌…

【鹿児島 福留文治】社員トラブル研究家ふくちゃんの「社員トラブル ここだけ話 ^^;」

【著書】採用がうまくいく会社がやっていること/職場の問題・トラブル77の解決法【専門誌寄稿】月刊人事マネジメント(様)「採用弱者の戦い方」/「デキる総務人事がやっていること」/企業実務(様)R6.6月号 採用選考における企業と応募者の生成AI活用事情 Noteは基本 火と金 更新

最近の記事

【面談は、どんなに多くても「3人まで」】

相変わらずいつもの一句 ^^; 【面談は、どんなに多くても「3人までで」】 聞き取りをする際に、面談を行う訳ですが、どんなに多くても、自社社員(対応者)は3人までにしましょう。 時に外部の専門家を入れることもあると思いますが、できれば3人までに抑えたいところです(もちろん状況により例外もあります)。 外部専門家はあくまでオブザーバー的な立場がよいです。 なぜ3人までにするとかと言えば、答えは単純で、圧迫面談にならないようにするためです。 あくまで話しやすい雰囲気

    • 【言い分を聞くとき(事情徴収は、同じ回数、同じ時間聞く】

      相変わらずいつもの一句 ^^; 【言い分を聞くとき(事情聴取)は、同じ回数、同じ時間聞く】 社員トラブル解決において、問題が解決する、解決する以前に大事にしてほしいことがあります。 それは、処分が確定するまでは、その過程はとにかく平等に扱うということです。もちろん分かっているつもりだと思いますし、平等に扱っていると思います。 それでもなお、平等に扱うことを意識して頂きたいです。例えば、社員の聞き取り時です。 聞き取りをした人、聞き取りの人数、聞き取りに時間、聞き

      • 「多い住宅手当」

        1 【居酒屋のり風】 こう見えて、僕には時々行く居酒屋がある。居酒屋、のり風(かぜ)。 ガヤガヤしておらず、落ち着いた雰囲気。 決して大衆向けでなく、大将が一人できりもりをしている。 カウンターのみの全部で10席ほどのこじんまりとした店。 価格も良心的なのが、ありがたい。 ちょっと仕事が煮詰まった時とかにくると、落ち着く。 ごく普通の居酒屋だけど、この店には、いくつかルールがある。 その一つが名刺交換をしてはいけないというもの。 大将曰く、名刺交換をすると、いわゆるマウ

        • 【着地点はどこかを常に意識する】

          相変わらずいつもの一句 ^^; 【着地点はどこかを常に意識する】社員トラブルでは、何らかの形で当然要求がある訳ですが、着地点を決めていない、いまいち着地点が分かっていないことが少なくありません。 例えば、会社に残業代の請求があったとします。もちろん残業代請求であり、金銭を目的にしていることもあります。 ただ、よくよく話を聞いてみると、残業代請求よりも、自分が一生懸命に働いてきたことを社長に知ってほしいという方もいます。 こういったこともあるので、社員トラブルを解決のた

          【最悪でも容認できるのなら認める】

          相変わらずいつもの一句 ^^; 【最悪の解決が想定されても、容認できるなら容認する】 社員トラブルが起こった時に、最高の解決、最低の解決を想定するのは前回お話した通りです。 では、最低、最悪の結果が想定された場合、どのように対応するかということです。 最高の解決、最低の解決を見越していても、やはり最低・最悪の結果が想定された場合、変な方向に話が進むことがあります。 トラブルの対象者に変に抗ってしまうのです。 もし許容範囲内の最低・最悪の解決が見込まれるなら、容認でき

          【最高、最低を確認する】

          相変わらずいつもの一句 ^^; 【会社内で「この解決なら最高」「この解決だと最低」を確認する】 社員トラブルが起こったとき、会社と社員の間だったとしましょう。 もしそれが残業代未払のトラブルだったとします。今回は話がややこしくなるといけないので、法的によいとか悪いとか、そもそも会社、従業員どっちがよい悪いといった話はなしにします。 社員から100万円の請求があったとします。その金額をどう思うかです。 この場合、会社としては金銭的には0円で解決すれば最高の解決でし

          「自慢の保険証」

          1 僕は、鏡の前でにらめっこ中だ。家系的に髪には恵まれていない気がする・・・。僕もその道をすすむのだろうか。僕は、今のところは、気にしないでもよさそうだけど、20代の頃に比べると、髪のボリュームがなくなってきたような・・・。髪が細くなってきた気がする。まぁ、アラフォーだし仕方ないか、でも抗って、せめて60歳までなんとか粘らせたいものだ。 今、国の高齢者雇用施策は定年延長の方向だが、髪の定年も延ばしたい。 髪の悩みは多い。別に、これは男性だけに限ったことではなく、女性も多いら

          【何事も手順。社員トラブルも同じ】

          相変わらずいつもの一句 ^^; 【何事も「手順」。今、何をすべきかが分かれば、自らの行動に落ち着きが出る】 社員トラブル解決には、当事者に共感することと同じくらい、解決のための「手順」、つまり今、どういった言葉をかけるべきか、この行動はいつとればよいか、次はどうすれば良いかを知っておく必要があります。 何度か同じような社員トラブルを経験すると感覚的に分かってきます。 しかし中小企業では社員トラブルの経験値がどうしても少ないために、今どうすればよいか分からない、次ど

          【「あなたが第三者だったらどうする?」】

          相変わらずいつもの一句 ^^; 【「あなたが第三者だったら、どうすればこの状況が解決できそうですか」と聞く】 社員トラブルの当事者は、当然といえば当然なのですが、自己主張が強くなっています。 自己主張が強くなっている当事者に、タイミングを見計らって「あなたが第三者だったら、どうすればこの状況が解決できそうですか」と聞くと、当事者も、すこし客観的に解決のための方策を考えることができます。 ここで「第三者的な目線が持てる当事者」だと解決は近づいたと思ってよいです。

          【「気持ち理解できます。ただこういう考えもあります」と言う】

          相変わらずいつもの一句 ^^; 【「気持ち理解できます。ただこういう考え方もあります」と言う】 社員トラブルの際に「共感」が必要ですが、仲介に入る役目としては、「当事者が思う考え」以外の話をする必要があります。 客観的にみて「違う」ことは違うと指摘する必要があるからです。 単純に考えて、当事者の意見が合わないから、社員トラブルになっているわけです。 Aでもない、Bでもない、それならCで解決しましょうかと必ずなるはずです。 よほど、どちらかが一方的に明らかに誤った

          【「気持ち理解できます。ただこういう考えもあります」と言う】

          【「しんどかったですね」が効果的】

          【「しんどかったですね」が効果的】 これまでの僕のNoteでは、社員トラブル時に、当事者に「共感」することが大事と言っています。 話を遮らず、とにかく話を聞く、うなづくということは必須です。その上で、合いの手を入れるように、どのような言葉をかけるかが大事です。 聞き手としては使い勝手もよく、当事者からの納得を得やすいのが、 「しんどかったですね」です。 例えば、パワハラ案件でも、加害者、被害者とも言い分があります。 よほどひどい案件は別として、よくよく話を聞いてみる

          「全国区」

          1 「労働基準法は、日本国憲法25条の生存権を、その内容をより具体的にするために作られた法律です。昭和22年から使われている、今なお労働関係の中心となる法なので・・・」 今日は、地元の経営者団体から依頼された「経営者が知っておくべき労基法」の講演だ。参加者は50名ぐらい。昨年に引き続き2回目の依頼である。 僕は開業して約3年で、自分一人ぐらいが生活できるぐらいの収入を得られるようになったけど、開業当初は大変だった。 通帳とにらめっこをする日々。30代半ばで、親に頼るわけ

          【法律の話は「前置き」が大事】

          【「ちょっと固い話もさせて下さい」と前置きしてからの、法律の話は聞いてもらえる】 社員トラブルが起こった時に対処に慣れていない方ほど、理詰め、理論武装をしようとします。 その最たるものが、法律の話をして「ぐうの音も出ないように」することです。 ちょっと社員トラブルから離れて想像してください。 もしあなたが、友人と何かトラブルになったとします。 そこで民法がどうだの、刑法がどうだの言われたら、どんな気分になりますか。 それが正論だったとしても、きっと嫌な気分になるでし

          【当事者双方に言い分。すべて聞く。全てうなづく。】

          それではいつも通りの一句 ^^;(懲りずに続ける) どんな社員トラブルもそうですが、双方に言い分があります。 トラブルの間柄は、会社と社員なのか、社員同士なのか、いろいろありますが、僕が社労士として話を聞く場面に立ち会ったとき、意識しているのは、一旦すべて聞く、すべて頷くということです。 最初の時点では「話す内容」をそれほど重視している訳ではありません。 誤解があるといけませんが、当事者の話を「ないがしろ」にしているという訳ではなく、話の内容以上に、しっかりまずは話を聞

          キャリアアップの行方

          1 月曜日の朝9時、業務開始のとたんにスマホに着信。見慣れた電話番号だ。 正直なところ、僕は、午前中はあまり電話に出たくない。 でもお得意様の顧問先の電話なら、そうも言ってられない。 「はい、佐々木です」と電話に出るといつもの聞きなれた声。 「先生―っ、スター事務機の田辺です。朝早くからごめんなさい。今、電話いいですか?」 「あっ、恵子部長、いつもお世話になります。(電話)大丈夫ですよ。どうされましたか?」 スター事務機は、僕が開業早々に顧問先になってくれた思い入れのあるお客

          【とにもかくにも共感。解決への一歩】

          それではいつも通りの一句 ^^;(懲りずに続ける) 【とにもかくにも共感。解決への一歩】 社員トラブルがあったとき、何から始めたらいいの?の相談は多いです。 もちろんある程度の経験値があった方がよいのですが、それよりも大事なことがあります。 それさえあれば、社員トラブルは解決に向かうことがあります。 それが当事者への共感です。 社員トラブルが起こった時に、なんらかの形で聞き取りを行うことが多いはずですが、ここでやりがちなのが「尋問」です。 言葉を変えると「取