おすすめの本を紹介しまくる人

おすすめの本を、命の続くかぎり紹介しまくるnoteです。ぜひフォローして記事を読んでみ…

おすすめの本を紹介しまくる人

おすすめの本を、命の続くかぎり紹介しまくるnoteです。ぜひフォローして記事を読んでみてください!執筆と編集、良質な書物の選定は二人の作家によって行われています。 ※Amazon のアソシエイトとして、[おすすめの本を紹介しまくる人]は適格販売により収入を得ています。

最近の記事

ビジネスの救世主か、破壊者か? 巨大企業が直面する『イノベーションのジレンマ』

 前にも紹介させていただきましたが、今回も私の大好きなクレイトン・クリステンセン教授の本を取り上げたいと思います! 『イノベーションのジレンマー技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』は、ハーバード・ビジネススクールの教授であるクレイトン・クリステンセンによって書かれた、巨大企業が新興企業の前に力を失う理由を解明した本です。 『イノベーションのジレンマ』は、1997年に上梓されて以来、多くの経営者や研究者に大きな影響を与えてきました。  このクレイトン・クリステンセン、経歴がすご

    • 人類最大の謎を解き明かす、 ジュリオ・トノーニ『意識はいつ生まれるのか』

       こんにちは! 「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です。  今回は、わたしが最近読んだ中でもとくに面白いと感じた本『意識はいつ生まれるのか』について紹介していきます!  イタリア出身の精神医学者・哲学者であるジュリオ・トノーニと、意識研究者であるマルチェッロ・マッスィミーニによって共著された書籍です。  この本では、トノーニが提唱する統合情報理論に基づき、意識の発生時期とメカニズムについて考察されています。 意識について  脳科学における

      • 階級社会の仕組みをあばく! ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン』

         こんにちは! 「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です。  今回は、わたしの好きなブルデューについて紹介したいと思います。  ブルデューは『再生産』において、階級格差の生まれる場所が教育、つまり学校にあると指摘しました。『再生産』は専門用語が多く、ブルデューの中でもかなり難しい本なのですが、『ディスタンクシオン』には卑近な事例が多く出てくるので、誰にとっても共感しやすい本だと思います。  ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』をざっくり

        • 『ジョブ理論』とは? 天才教授が解き明かすマーケティング理論!

           クレイトン・M・クリステンセン教授によって提唱された『ジョブ理論ーイノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』は、従来の「製品中心」のマーケティング思考から脱却し、顧客の「ジョブ」に焦点を当てた革新的な考え方です。わたしの愛読書なので紹介してみようと思います。  はじめに紹介しておきたいのが、クレイトン・M・クリステンセン教授のスゴすぎる経歴です。  本書では、ジョブ理論の核となる以下の概念を深く掘り下げ、具体的な事例と実践方法を用いて解説しています。 ジョブ理論

        ビジネスの救世主か、破壊者か? 巨大企業が直面する『イノベーションのジレンマ』

          記者でなくても物書きには必須! noteで使える『記者ハンドブック』を紹介

          今回は、私がいつも鞄にしのばせ愛用している『記者ハンドブック』(共同通信社)について紹介してみようと思います! 第1回目の記事では『ことば選び辞典』(学研)を取り上げましたが、こちらも、私がnoteに記事を書く際にも参照している本なので、note執筆者にも便利なツールになると思われます。 それでは、『記者ハンドブック』の魅力を徹底解説していきます! 正確でわかりやすい文章は、ライターにとって生命線 日々変化する社会情勢や専門用語を正確に表現し、読者にわかりやすく伝える

          記者でなくても物書きには必須! noteで使える『記者ハンドブック』を紹介

          美術の真髄をめぐる旅へ! 初版から70年以上、今なお愛される『美術の物語』

           今回は1950年に初版がでたあとも、なんと今でも版を重ねている古典的名著、エルンスト・H・ゴンブリッチの『美術の物語』を紹介したいと思います!  この本はあまりに有名ですし、美大生の本棚にあることでも知られているので、今更紹介する必要もないかな?と思ったのですが……、わたしのお気に入りの1冊なのでいってみます! 『美術の物語』は世界中の美術を時代順に解説したものです。  個人的には、時代を超えて読み継がれる美術史の決定版だと思っています。  ゴンブリッチについて  エル

          美術の真髄をめぐる旅へ! 初版から70年以上、今なお愛される『美術の物語』

          羽田事故で再脚光! マシュー・サイド『失敗の科学』を徹底解説

           今回は、2016年に発売され、たちまちベストセラーになったマシュー・サイド『失敗の科学ー失敗から学習する組織、学習できない組織』を紹介したいと思います!  皆さんも、書店で見た覚えはありませんか?  実はこの本、もともと売れていたのですが、2024年1月2日の羽田空港地上衝突事故が起こって以来、更に売り上げを伸ばしているんです! 『失敗の科学』は、組織や個人における失敗の構造を、様々な分野の事例を交えて解き明かしたマシュー・サイドによるベストセラーです。 主な内容

          羽田事故で再脚光! マシュー・サイド『失敗の科学』を徹底解説

          なぜこの本を買ってしまうのか? パコ・アンダーヒル『なぜこの店で買ってしまうのかーショッピングの科学』

           今回は、最近読んで面白かったマーケティングの本を紹介してみようと思います!  本書は、徹底的なフィールドワークによって店舗と顧客を調査した結果を元に、消費者の購買行動を科学的に分析したものです。  著者であるパコ・アンダーヒル氏は、マーケティング・コンサルタント会社エンバイロセル社の創業者兼CEO。  多くの企業の店舗設計やマーケティング戦略を手がけ、その豊富な経験と知識に基づいて、消費者を魅了する店舗の秘密を明らかにしています。  本書では、以下のような、消費者を

          なぜこの本を買ってしまうのか? パコ・アンダーヒル『なぜこの店で買ってしまうのかーショッピングの科学』

          ケヴィン・ケリーの本を紹介しまくる 『テクニウム テクノロジーはどこへ向かうのか?』part,2

           前回にひきつづき、わたしの大好きなケヴィン・ケリーの2冊目の著書『テクニウム テクノロジーはどこへ向かうのか?』について紹介したいと思います!  この本はテクノロジーの進化を、生物の進化になぞらえて論じた画期的な1冊です。高度に発達した科学技術のその先に、何があるのか? ケヴィン・ケリーの慧眼と鋭い洞察力が光ります。彼が解き明かす、テクノロジーと人類の未来について興味が湧いてきませんか? ※ケヴィン・ケリーは、雑誌「Wired」の創刊編集長であり、あのスティーブ・ジョブ

          ケヴィン・ケリーの本を紹介しまくる 『テクニウム テクノロジーはどこへ向かうのか?』part,2

          ケヴィン・ケリーの本を紹介しまくる 『インターネットの次に来るもの 』part,1

           今回は、わたしの好きなケヴィン・ケリー(ケビン・ケリーと記される場合もありますが、ここではケヴィンで統一します)『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則 』を紹介してみようと思います!  ケヴィン・ケリーは、雑誌「Wired」の創刊編集長であり、あのスティーブ・ジョブズが伝説のスピーチで引用した雑誌「全地球レビュー」の編集者でもあります。 ケヴィン・ケリーのテクノロジーに関する基本スタンス  ケヴィン・ケリーは、テクノロジーの進化に対して肯定的な見方

          ケヴィン・ケリーの本を紹介しまくる 『インターネットの次に来るもの 』part,1

          シンプルな政府=国民幸福度の最大化! キャス・サンスティーン『シンプルな政府』

           今回は、わたしの政治的に対する考え方に大きな影響を与えた本『シンプルな政府』を紹介してみようと思います! シンプルな政府は「規制」をいかにデザインするかという考え方を教えてくれる本です。  また、著者のキャス・サンスティーン氏は、ハーバード大学法科大学院教授であり、行動経済学の第一人者として知られています。  目次の通り『シンプルな政府』では、政府の役割を 「賢く規制する」 ことと定義し、そのための具体的な方法を論じています。 「賢く規制する」 とは、以下の3つの要素を

          シンプルな政府=国民幸福度の最大化! キャス・サンスティーン『シンプルな政府』

          わたしの愛読書 スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』を紹介

           今回は、わたしの愛読書である『グレート・ギャツビー』(または『華麗なるギャツビー』)について紹介したいと思います。 モダン・ライブラリーが発表した「英語で書かれた20世紀最高の小説」で第2位に位置づけられ、米文学の最高峰と呼ばれる『グレート・ギャツビー』。  フランシス・スコット・フィッツジェラルド(以下、フィッツジェラルド)の代表作であり、1925年に出版された大ベストセラーです。 「アメリカン・ドリームの崩壊」 と 「ロスト・ジェネレーションの悲劇」 を描破した名作とし

          わたしの愛読書 スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』を紹介

          コストのすべてがゼロになる ジェレミー・リフキン『限界費用ゼロ社会』を紹介

          ジェレミー・リフキンの著書『限界費用ゼロ社会』(邦訳2015,10)は、モノのインターネット (IoT) の発展によって、モノやサービスを生み出すコスト (限界費用) がゼロ、または限りなくゼロに近づくことで、新たに現れる社会について論じたものです。 ジェレミー・リフキンとはジェレミー・リフキンは、アメリカ出身の経済思想家、社会評論家、作家です。 リフキンは、エネルギー、経済、社会、環境の変化が互いに関連し合い、新しい時代の到来をもたらすと考えています。彼が「第三次産業革

          コストのすべてがゼロになる ジェレミー・リフキン『限界費用ゼロ社会』を紹介

          あのイーロン・マスクも絶賛! ニック・ボストロム『スーパーインテリジェンス超絶AIと人類の命運』

          こちらも、わたしの好きな本ですので紹介してみようと思います! 『スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運』は、スウェーデン人の哲学者でオックスフォード大学教授であるニック・ボストロム氏が2014年に出版した書籍です。 この本では、人間を超える知性を持つAI(人工知能)の出現可能性と、それが人類に与える影響について論じられています。 主な内容 スーパーインテリジェンスとは何か スーパーインテリジェンスが出現する可能性 スーパーインテリジェンスの潜在的なリスクとベ

          あのイーロン・マスクも絶賛! ニック・ボストロム『スーパーインテリジェンス超絶AIと人類の命運』

          選択肢を減らし、後悔を減らす生き方を選ぼう! シーナ・アイエンガー『選択の科学』に学ぶ

          『選択の科学』は、心理学者シーナ・アイエンガーによる著書で、人間の選択行動について、心理学、経済学、社会学などのさまざまな分野の研究結果を紹介しています。これも私の大好きな本なので紹介させていただきます! 主な内容 選択肢が多いほど、人は選択を避け、後悔しやすくなる デフォルトオプションは、不利益なものであっても選択されやすい 人は他人の行動に影響されやすい 人は自分の選択を合理化しようとする この本の内容は、ビジネス、マーケティング、個人生活など、さまざまな場面

          選択肢を減らし、後悔を減らす生き方を選ぼう! シーナ・アイエンガー『選択の科学』に学ぶ

          遺伝子から紐解く人間の生きる意味! リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』

          『利己的な遺伝子』は、イギリスの生物学者リチャード・ドーキンスによって1976年に出版された書籍です。貴重な40周年記念版が発売されたので、紹介してみようと思います!  この本は、生物進化の中心単位は個体や種ではなく遺伝子であり、遺伝子は自身の複製を最大化するために生物を操っているという説を唱えています。  この説は、それまでの進化論を大きく覆すものであり、出版当時は大きな議論を巻き起こしました。  しかし、現在ではネオダーウィニズムの根幹をなす理論として広く認められて

          遺伝子から紐解く人間の生きる意味! リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』