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あなたの手元で開かれる知の宝庫『世界図書館遺産』

 こんにちは!
「noteの本屋さん」を目指している、おすすめの本を紹介しまくる人です!

 まるでハリー・ポッターの世界へ迷い込んだかのような重厚な書架、天井を彩る壮観なフレスコ画、静謐な空気に包まれた閲覧室……、

 そんな、ため息が出るほど美しい図書館の数々を、自分の手元で堪能してみませんか?

 というわけで、今回わたしが紹介するのは『世界図書館遺産ー壮麗なるクラシックライブラリー23選』。
 世界12カ国23館の息を呑むほど美しい図書館をめぐる、ぜいたくな写真集です!

 フランスの名建築写真家ギヨーム・ド・ロビエが、図書館の荘厳な美しさ、静寂、そして知の集積を余すところなく写真に収めました。

 まるで図書館にいるかのような臨場感あふれる写真は、ページをめくるたびにあなたを魅了することでしょう!
 実際、こんな感じです。ほんとうに息を呑みます。

Amazon商品紹介ページより

 本書の魅力は写真だけではありません。各図書館の歴史や建築様式、所蔵されている貴重な資料を網羅、それらについての解説も充実しており、まるで専門家によるガイド付きツアーに参加しているかのような気分で、図書館の世界を深く知ることができます。

内容

  • オーストリア国立図書館、ヴァチカン図書館、ヴィブリンゲン修道院図書館、マザラン図書館、ボドリアン図書館、ジョン・ライランズ図書館、エル・エスコリアルの修道院図書館、ニューヨーク公共図書館、ロシア国立図書館など、世界的に有名な図書館が登場

  • 各図書館の歴史や建築様式、所蔵されている貴重な資料についての解説を掲載

  • 図書館の空間全体を捉えた写真だけでなく、細部の装飾に焦点を当てた写真もあり、図書館の美しさを多角的に楽しめる

掲載図書館(一部)

  • オーストリア国立図書館(オーストリア) ハプスブルク家のコレクションを収蔵する、バロック様式の壮麗な図書館

Amazon商品紹介ページより
  • ヴァチカン図書館(バチカン市国)世界最古の聖書写本をはじめ、貴重な資料を多数所蔵。1451年に設立され、手稿、書籍、地図、印刷物、写真、その他の歴史的資料等、多岐にわたる

  • ヴィブリンゲン修道院図書館(ドイツ)ロココ様式の華やかな装飾が目を引く、南ドイツで最も美しい図書館のひとつ。ロココ全盛期の18世紀に建てられたという。

  • マザラン図書館(フランス)フランス最古の公共図書館であり、リシュリュー枢機卿のコレクションを継承。1643年に設立され、重要な文化遺産に指定されている

  • ボドリアン図書館(イギリス)オックスフォード大学の主要図書館であり、中世の写本や初版本を多数所蔵。1602年に再設立され、広範なコレクションを持つ学術図書館であると書かれている

  • ジョン・ライランズ図書館(マンチェスター) ハリー・ポッターの世界を彷彿とする、ゴシック様式の重厚な雰囲気を持つ図書館。1899年に開館し、重要な歴史的文書やコレクションを収蔵。世界で最も美しい図書館と名高い

  • エル・エスコリアルの修道院図書館(スペイン) 世界遺産にも登録されている修道院の中にある、ルネサンス様式の美麗な図書館。こちらは16世紀に建設され、セルバンテス等のスペイン王室の重要なコレクションを保持しているという

  • ニューヨーク公共図書館(アメリカ) アスターホールと呼ばれる大理石の階段が有名な、アメリカを代表する図書館。1895年に設立され、膨大な数の書籍や資料を提供している

  • ロシア国立図書館(ロシア) ロシア最古の公共図書館であり、ゴーゴリやドストエフスキー、トルストイ等のロシア文学に関する貴重な資料を多数所蔵。1795年に設立され、ロシア帝国の国立図書館として重要な役割を果たしてきたという

 わたしがいつも通っている国立国会図書館は、どちらかというと機械的で完全にデータベース化された世界観を醸す、大学図書館の完全版みたいなイメージですが、こちらの本に登場する図書館は古典的でアーティファクトな世界遺産のようなものばかり。

特にマンチェスターのジョン・ライランズ図書館を収めたページは、息を飲むような美しさでした。また、やはり円形状になっている図書館が多く、その構造はホルヘ・ルイス・ボルヘスの「バベルの図書館」(『伝記集』)を思いおこさせるものでした。

写真と解説

  • 各図書館の外観、閲覧室、書架、天井画、装飾品など、細部にわたる写真を200点以上収録

  • 写真家ギヨーム・ド・ロビエ氏による美しい写真の数々は、まるで図書館にいるかのような臨場感を与える

  • 各図書館の歴史、建築様式、所蔵資料、利用方法等、詳細な解説まで掲載

  • 図書館を訪れる際の参考になる情報も満載

 さらに、図書館の歴史や文化に関するコラムも収録されており、読み物としても楽しめる内容となっています!

 もちろん、この美しい装丁も魅力のひとつです。ページをめくるたびに、まだ見ぬ図書館への憧れと、知的好奇心、探求心を掻き立てられました。

 書物や図書館を愛する全ての人にとって、この一冊は新たな発見と感動をあたえてくれるものだと思います。
 この本に収められた図書館の静けさの中でページをめくるとき、荘厳な図書館の写真に圧倒されるとき、解説を読み知識の海に没頭するとき、そんな贅沢な時間を楽しみながら、この本があなたの知的好奇心を満たし、より豊かな読書体験をもたらすことを願っています。

 なんといっても、この本の魅力は……、

誰でも行った気分になれる

  • 世界の美しい図書館を写真で堪能できる

  • 図書館の歴史や建築様式について学ぶこともできる

  • 図書館が持つ独特の雰囲気を感じとることができる

  • 旅先の図書館めぐりのガイドになる

 いつか行ってみたいですね!

 でも、円安やウィズコロナで海外への渡航はなかなか難しいのが現実ではないでしょうか? 巨大なシャンデリアが下がったロシア国立図書館など、露文学好きにはたまらないものの、情勢的に行くことが難しい場所もおさめられています。

 この写真集を手に取って、世界中の美しい図書館をめぐる旅に出かけてみませんか?

 きっと、あなたの心に深く刻まれる、特別な一冊となるはずです。

本を通じて、あなたの知識と美の旅が始まります。
ページをめくるたびに広がる壮麗な世界を、どうぞお楽しみください!

【編集後記】
私たちは「すべての記事を無料で、誰にでも読めるようにすること」をモットーにしています。そのため、今後も有料記事は一切公開いたしません。もし記事に価値を感じていただけたなら、ぜひサポートいただくか、リンクから本をご購入ください。次の記事の書籍代に活用させていただきます。

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