スペインの「発見」とフラメンコ
マティス展が来るという、2023年の暑く熱い上野公園に足を踏み入れた。といっても目当ては国立西洋美術館の企画展「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」である。その規模は決して小さくなく、セルバンテス『ドン・キホーテ』の挿絵、ベラスケス、ゴヤ、ドラクロワ、ピカソ(小さい作品だがど迫力!)、などスペインを代表するアーティストたちの作品が一堂に会する。私が行ったのは土曜の午後だったが、同日にかなり賑わっていた東京国立博物館の『古代メキシコ展』と比べても、穏やかに観覧でき