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ドイツ暮らし

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ドイツ生活をまとめた日記とエッセイの真ん中を取ったようなマガジンになる予定。
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#生活

今こそドイツのレシピブックを開こうではないか!

今こそドイツのレシピブックを開こうではないか!

私はドイツに来るまで、ドイツ料理と言うと「ビール」「ソーセージ」「ザワークラウト」「アイスバイン」のイメージしかほぼなかった。

けれど実際にはいろいろな料理がある。
日本やその他の国と同じように、その地方ならではの料理もあれば、その季節によく食べるメニューや食材もある。

たとえば、ドイツの春と言えば「アスパラ」。
白アスパラが特に人気で、町のスーパーに「自動アスパラ剥き機」が登場するところもあ

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ビタミンCがとりたくて。

ビタミンCがとりたくて。

ドイツはナチュラル志向な人が多いと思う。
だからか、YoutubeやSpotifyなどに挟まる広告で「Natur」とか「Natürlich」という言葉をよく耳にする。

広告はターゲットとする人たちにとって魅力的な言葉を選んで使うもの。
だから「ナチュラルである」ということがとても魅力的なことなのだろうなと思っている。
日本もナチュラル志向な人は少なくないけれど、スーパーで扱っているBio(オーガ

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奮闘の春闘と無駄な説法。

奮闘の春闘と無駄な説法。

なぜかこんなラップ的なライムを刻んだタイトルが思いついてしまった。
なのでヘッダーのイラストも、そんな雰囲気でCopilotに生成してもらった。

そんな話はおいておいて、「春闘」の季節だ。
春闘とは「春季闘争」の略で、2月くらいから会社の労働組合などが行う、賃上げの交渉や労働条件の改善などを訴える動きのこと。

今年は日本でもちょこちょこストライキが行われる予定らしいけれど、私は日本にいる間、ス

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私は今年、”気持ちのいい人”になろうと思う。

私は今年、”気持ちのいい人”になろうと思う。

 今朝、今年2度目の散歩へ行った。
昨日は雨が降ってほとんど歩くことができなかった。だから、お気に入りである近所の公園を散歩するのは今年初めてだ。

 今朝方まで雨が降っていたのか、まだ公園の土はところどころ水たまりがあってぬかるんでいる。足のおける場所を勘で選びながら、いつもよりも早足で歩いていた。

 今年のドイツはかなり暖冬のようで、今のところ氷点下になる日のほうが少ない。今日も朝から気温が

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ドイツへ戻ってきてひと段落。
こちらはすっかり雪景色になっていました。

寒いけど日本にいるより落ち着いてしまうのは、私がドイツに慣れたからなのか、ドイツが人を落ち着かせてくれる国なのか。
どっちなんだろうなぁ。

冷静さと論理的議論のその先に。

冷静さと論理的議論のその先に。

語学学校とのトラブルが、やっと、やっと片付いた。

10月末、通っていた語学学校で質問すると先生に笑われるという、不思議なトラブル発生によって挫折し、語学学校にクラス替えを依頼したところ、謝罪のメールやらが届いて一件落着と思いきや、受講再開には未消化分を受けるだけでも追加料金が必要と言われ……海外生活でフサフサをしっかりとまとった心臓を駆使してさらなる議論を重ねること約3週間、今度こそ、今度こそ解

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ひと足お先にシュトーレン。

ひと足お先にシュトーレン。

先日、ドイツのクリスマスといえば……ということで、シュトーレンを買った。

そのときはまだ10月の終わりだったのだけれど、近所のお気に入りのパン屋さんで売っているのを知り、これは買わねば!!と思い買ったのだ。

今回は、このシュトーレンの話を書いていこうと思う。

ドイツでは10月の後半、ハロウィンとほとんど変わらない時期から本格的にシュトーレンの販売が始まる。
逆にハロウィンはアメリカや日本のよ

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フサフサの心臓。

フサフサの心臓。

私は最近、心臓がちょっとフサフサしてきたようだ。
もちろん毛が生えているという意味でのフサフサである。

というのも、少しトラブルが発生して語学学校と穏便にスケジュールの再調整をしていたときのこと。
学校からの手続き完了のメールにさらっとある文章が添えられていた。

「足りていない1週間分の学費の振込をお願いします。
現地払いでも銀行振込でもかまいません」

んんんんんんん!?!?!?

私は3週

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「地に足をつけて夢を追う人」をめざして。

「地に足をつけて夢を追う人」をめざして。

30歳を迎える少し前からずっと、「地に足をつける」って結局どういうことなのだろうとよく考えている。
その時々で「きっとこんなんじゃないか?」と、その時の自分にしっくりくる答えを見つけるのだけれど、1年くらいするとまたふと同じように考え出す。ずっとどこかしっくり来ていない言葉の一つだ。

辞書には大抵「落ち着いた考えや行動をしていること。堅実であること」みたいなことが書かれている。まあ、言葉の意味と

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「彼女」の故障とコインランドリー。

「彼女」の故障とコインランドリー。

「彼女」が壊れた。

この「彼女」というのは、以前記事にもしたことがある我が家の洗濯機だ。彼女と出会ってからというもの、稼働させる日はほとんど振り回されっぱなしだった。

洗濯物が少量でも大量でも悲鳴をあげる。
洗剤についてもかなり繊細で、エラーで停まったときは排水溝についたプラスチックのネットを見ると、大抵泡だらけ。
これは洗濯槽がアワアワというより、洗濯槽の下にある水を溜めるエリアがアワアワと

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「若く見られた!」と喜んでいいものか。

「若く見られた!」と喜んでいいものか。

先日ミュンヘンの美術館へ行った。
チケットブースで、夫は英語で「大人2枚ください」と言った。

するとチケットブースにいた壮年の女性は、私を見て「1枚は学生チケットでいいですか?」と言ってきた。すると夫は「いえ、彼女は学生じゃないので」と否定して、改めて大人チケット2枚を頼んだ。

しかし彼女は「18才以下であれば、誰でも…」というようなことを言い出した。どうしても彼女には、私が大人料金の対象者に

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ドイツの朝食パーティーに「おにぎり」を。

ドイツの朝食パーティーに「おにぎり」を。

先週無事に、語学学校が一旦終わりました。
今日は語学学校の終了日にあった「朝食パーティー」について書こうと思います。

朝食パーティーは突然に。語学学校のクラス終了日の前日、授業中に先生が出した問題に「朝食パーティーの招待状にお返事を書く」というものがあった。

ちなみにこの「パーティーのお誘いとお返事」の問題は、ドイツ語の入門レベルには定番と言っていいくらい色々なところで見かけている。
しかしこ

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ドイツ暮らしで「人に優しく」の前にした方がいいことが見えてきた。

ドイツ暮らしで「人に優しく」の前にした方がいいことが見えてきた。

ドイツ生活を始めてまもなく4ヶ月になる。
まだまだできないことや慣れないことばかりだけれど、少しずつ生活が落ち着いてきたように思う。

そんななか、ドイツに暮らしていて最近なんとなくわかってきたことがある。
ドイツの人はいい意味で自己中心的な人が多い。
自己中心的というか、「 自分第一主義 」みたいな感じだろうか。
家族や友人など周りの人も大事にしているけれど、何よりも自分を大切にしている感じがす

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は?こちとら" Hausfrau(主婦)"や!

は?こちとら" Hausfrau(主婦)"や!

 ここ最近旅行での出来事を多く書いていますが、海外赴任に付き添った人や、なにかの事情で仕事を辞めたり休んだりしたら1度はありそうな出来事に遭遇したので、今日はそれを書いておこうと思います。

 家族が海外赴任をするとき、夫婦や家族の誰かが会社を辞めたり学校を転校することになったり、なにかしらの変化が必要になります。

 私も海外へ行くため、一旦仕事を手放しました。
幸いなことに海外生活が安定する前

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