ほのか | 留学を夢見る大学生

ヨーロッパへの留学を夢見る、マルチリンガルの大学生。美味しい食べ物を食べるために生きて…

ほのか | 留学を夢見る大学生

ヨーロッパへの留学を夢見る、マルチリンガルの大学生。美味しい食べ物を食べるために生きている。居酒屋とお酒が大好き。暇さえあれば本を読む。4か国に留学経験。スーツケースひとつで海外移住したい。ミニマリスト。カトリック。Twitter/Instagram: @hono_ryugaku

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記事一覧

なにが生と死を分かつのだろうか。なにが精神疾患と健康を分かつのだろうか。

昨日、交通事故があって、誰かが死んだ。 昨日、私は死ななかった。 一昨日、ミサイルが落ちてきて、誰かが死んだ。 一昨日、私は死ななかった。 そして、これを読んで…

自分で選んだ道が苦しくなってきたときに思い出したいこと。ここまで私達はよく頑張ってきたんだ。

自分で選んだことじゃないか、とひとは言う。 留学のための準備をしているときにそれが大変だと言っても、そもそもこの大学に進学したことも、アカデミアを目指すのも、全…

やりたいことがあれば、なんらかの形で実はそれを成し遂げている、という話

YouTuberになりたいと言っているひとへのアドバイス YouTuberになりたい、と思っているひとは割と多い。ただ、そのうちのいくらかは、実際に既にちいさな形でそれをやって…

翻訳者になりたいと思ったら、まずするべきこと

翻訳者になりたいと思っているあなたに この記事の結論は、「なりたいと思っているなら、案外簡単にはじめられるから、恐れずやってみて」というものだ。 翻訳者と作家の…

英語がうまくなりたければ、イタリア語をやったほうがいいという提案

英語がうまくなりたければ、イタリア語をやったほうがいい。 これが私の持論だ。 英語力を上げるために、英語だけやっていると、意外とすぐ限界が来て厳しくなる。 英語…

濃厚なラッシーの作り方

近所のインド料理屋さんの美味しいラッシー 近所に、学生に優しい値段のインド料理屋さんがある。 1000円あればお腹いっぱいになる、良心的な価格設定のお店だ。 あそこ…

「いつも笑顔で」という呪縛にこころをなくしてしまわないで。

近所の建築現場の看板私の家の近くに、大きな建築現場がある。 そこでは、比較的貧乏で比較的進学の機会に恵まれなかった低学歴の若者たちが、重いものを運んだり重機を使…

「アルジャーノンに花束を」を読んで

とにかくすごい本だった。 精神遅滞(この言い方は差別的なのはわかっているが、本文がこう言っているのでこの最初のときだけはそれに準じようと思う)の青年が賢くなり、そ…

海外移住するための3つの方法

「海外移住したい」と思ったらまず考えること世の中には、2通りの海外移住したひとがたどったパターンがある。 ひとつは、たとえば「方言学を学びたい。方言が豊かで、面…

幸せになるための自己投資を諦めないで。

幸せになりたいと悩んでいるのは、健康な証幸せになりたいと考えているひとはみんな不幸だ。目の前にある幸せに気づけないから。 たしかに、そんな意見もあるだろう。 た…

「英語ができなくても海外移住できますか?」正直、厳しいです。ただ良い方法があります。

英語ができなくても、海外移住したいという声私は学校ですこし英語を勉強していただけですが、英語の成績がいつもよくなかったんです。英語ができないですが、海外移住した…

ストレスを溶かすための、お酒と美味しいもの

ストレスは水溶性じゃないから、酒と油で溶かすと語ったひとがいる。 間違いない。 ストレスが水溶性なら、間違いなく毎日の水分補給でストレスが消えている。 ストレス…

食事が美味しくない、楽しめないと思ったときに

食事は本来、大概美味しいし大概楽しい。いつも食べ慣れていると余計にそれが好きだったりする。別に高いものじゃなくたって、素朴で飾らない味を追い求めることができる。…

からだをあっためると、こころもあったまる

からだをあっためることは案外簡単なことだけれども、こころをいたわることはなんて難しいのだろうと思う。 だったら、簡単なことからはじめればいい。からだの凝りをほぐ…

「役に立たない言語」を勉強しないというひとがつくる社会が待ち受けているもの―ウクライナ語、スウェーデン語、アイルランド語…

もし、明日、日本という国はそのまま残り、日本人という民族もそのまま残るものの、「日本語」という言語がなくなるとしたら、どうやって私達は暮していけば良いのか途方に…

【小説】おにいちゃんのおむらいす

血液が白くなる病気。それが私が最初に抱いた印象だった。血液が赤いからひとは生きていける。それが白くなったら、貧血を起こしてめまいがして倒れてしまう。だから、点滴…

なにが生と死を分かつのだろうか。なにが精神疾患と健康を分かつのだろうか。

なにが生と死を分かつのだろうか。なにが精神疾患と健康を分かつのだろうか。

昨日、交通事故があって、誰かが死んだ。

昨日、私は死ななかった。

一昨日、ミサイルが落ちてきて、誰かが死んだ。

一昨日、私は死ななかった。

そして、これを読んでいるあなたも、なんらかの理由で今日まで死ななかったから、この記事を読んでいる。

なんらかの理由で、誰かが死んで、私達はここにいる。それがどんな理由であるのか、私達は知らない。それは「彼女が事故に遭ったから」なんていう簡単な理由では

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自分で選んだ道が苦しくなってきたときに思い出したいこと。ここまで私達はよく頑張ってきたんだ。

自分で選んだ道が苦しくなってきたときに思い出したいこと。ここまで私達はよく頑張ってきたんだ。

自分で選んだことじゃないか、とひとは言う。

留学のための準備をしているときにそれが大変だと言っても、そもそもこの大学に進学したことも、アカデミアを目指すのも、全部自分が選んだことだ。

自分で選んだんだから乗り越えられるよね、とひとは言う。

だから、留学に行けるかどうか、行けたとしてうまくいくかという不安は常に抱えているし、大学に入って高額の授業料を払っているから授業をサボったり起き上がれなく

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やりたいことがあれば、なんらかの形で実はそれを成し遂げている、という話

やりたいことがあれば、なんらかの形で実はそれを成し遂げている、という話

YouTuberになりたいと言っているひとへのアドバイス

YouTuberになりたい、と思っているひとは割と多い。ただ、そのうちのいくらかは、実際に既にちいさな形でそれをやっていることが多いし、やっていないならYouTubeに動画投稿するのは案外難しいことではない。問題はそれをどう成功させ、収入の糧にするかということだ。

私も実はYouTubeのチャンネルを持っているが、動画投稿自体は趣味で時

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翻訳者になりたいと思ったら、まずするべきこと

翻訳者になりたいと思ったら、まずするべきこと

翻訳者になりたいと思っているあなたに

この記事の結論は、「なりたいと思っているなら、案外簡単にはじめられるから、恐れずやってみて」というものだ。

翻訳者と作家の共通性

翻訳者になることは、作家になることとすごく似ている。

「翻訳者」を名乗るためのハードルは、ものすごく低い。なぜなら、オンラインで完結する単発の仕事は結構あるからだ。作家になろうと思ってもそれは同じだ。「小説家になろう」などの

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英語がうまくなりたければ、イタリア語をやったほうがいいという提案

英語がうまくなりたければ、イタリア語をやったほうがいいという提案

英語がうまくなりたければ、イタリア語をやったほうがいい。

これが私の持論だ。

英語力を上げるために、英語だけやっていると、意外とすぐ限界が来て厳しくなる。

英語という眼鏡だけで世界を見ていると、そこから得られる刺激は限られてくる。そして、英語力を上げるには、とくにリーディングで知らない言葉を推測しながら読む力をつけるには、語源の知識が必要になる。

これは、受験勉強などの短い時間かつある程度

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濃厚なラッシーの作り方

濃厚なラッシーの作り方

近所のインド料理屋さんの美味しいラッシー

近所に、学生に優しい値段のインド料理屋さんがある。

1000円あればお腹いっぱいになる、良心的な価格設定のお店だ。

あそこで飲むラッシーはとっても美味しい。ラッシーも200円とかなり良心的な値段だ。

だから、あそこはいつも学生でいっぱいで、先輩や後輩や同級生を連れて、よく食べに行く。

料理が苦手なひとでも、ラッシーはつくれる

あのラッシーが、家

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「いつも笑顔で」という呪縛にこころをなくしてしまわないで。

「いつも笑顔で」という呪縛にこころをなくしてしまわないで。

近所の建築現場の看板私の家の近くに、大きな建築現場がある。

そこでは、比較的貧乏で比較的進学の機会に恵まれなかった低学歴の若者たちが、重いものを運んだり重機を使ったり炎天下や極寒の日も壁を塗装したりと、なかなか厳しい籠城条件で働いている。そして私達はそれを冷房や暖房の効いた部屋から「たいへんそうだなあ」と見ているだけだ。

ここでの「低学歴」とは、高卒や中卒や専門学校卒といった学位の話であって、

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「アルジャーノンに花束を」を読んで

「アルジャーノンに花束を」を読んで

とにかくすごい本だった。

精神遅滞(この言い方は差別的なのはわかっているが、本文がこう言っているのでこの最初のときだけはそれに準じようと思う)の青年が賢くなり、そして見えてくる世界の汚さを丁寧に書いている。

ダウン症のひとたちは、見ている世界があまりにも幼すぎて、なにも知らないからこそ、愚かで不幸だ。そんな見方をしている差別的なひとたちがきっといるだろう。バカみたいに単純な世界で生きていて、そ

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海外移住するための3つの方法

海外移住するための3つの方法

「海外移住したい」と思ったらまず考えること世の中には、2通りの海外移住したひとがたどったパターンがある。

ひとつは、たとえば「方言学を学びたい。方言が豊かで、面白そうなのはカタルーニャ語だから、カタルーニャ地方に留学して学びたい」と、目的から入る場合だ。

私が、イタリアの震災の影響で被災したひとたちを支援したいと思って、被災者を中長期的に支援するために必要になることはこころの復興だと考えて、そ

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幸せになるための自己投資を諦めないで。

幸せになるための自己投資を諦めないで。

幸せになりたいと悩んでいるのは、健康な証幸せになりたいと考えているひとはみんな不幸だ。目の前にある幸せに気づけないから。

たしかに、そんな意見もあるだろう。

ただ、幸せになりたいと思っているということは、幸せになりたくなんてないと思っているよりもずっと健康なことだ。

なぜなら、幸せになりたくないという自己欺瞞に満ちていて、しかも自己肯定感も低いような状態だと、幸せになることにブレーキを踏んで

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「英語ができなくても海外移住できますか?」正直、厳しいです。ただ良い方法があります。

「英語ができなくても海外移住できますか?」正直、厳しいです。ただ良い方法があります。

英語ができなくても、海外移住したいという声私は学校ですこし英語を勉強していただけですが、英語の成績がいつもよくなかったんです。英語ができないですが、海外移住したいと思っています。日本の現状に不安があるのと、広い世界を見たいと思っているからです。英語ができない私でも、海外移住できますか?

この手の質問は、海外移住コミュニティによく質問される。

私からすれば、この質問にはいくつかの要素があって、そ

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ストレスを溶かすための、お酒と美味しいもの

ストレスを溶かすための、お酒と美味しいもの

ストレスは水溶性じゃないから、酒と油で溶かすと語ったひとがいる。

間違いない。

ストレスが水溶性なら、間違いなく毎日の水分補給でストレスが消えている。

ストレスを溶かし、解消するには、やはりお酒の力が必要になる。お酒は、ストレスや嫌なことを忘れさせてくれる。

ラザニアは喜びをもたらす。
カルボナーラは決して期待を裏切らない。
パンとヌテラとの組み合わせは、愛だ。
人にではなく、炭水化物に幸

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食事が美味しくない、楽しめないと思ったときに

食事が美味しくない、楽しめないと思ったときに

食事は本来、大概美味しいし大概楽しい。いつも食べ慣れていると余計にそれが好きだったりする。別に高いものじゃなくたって、素朴で飾らない味を追い求めることができる。別にからだに良いものじゃなくたって、ジャンクフード特有の美味しさがある。

食事が楽しくないなあ、と私が思うときは、大概ストレスフルな毎日に打ちのめされているサインだと思う。しんどい食事というのは、楽しめるはずの時間が栄養補給と、「なんか目

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からだをあっためると、こころもあったまる

からだをあっためると、こころもあったまる

からだをあっためることは案外簡単なことだけれども、こころをいたわることはなんて難しいのだろうと思う。

だったら、簡単なことからはじめればいい。からだの凝りをほぐして、それは次第に思考の凝りもほぐすことに繋がる。

思考の凝りは、意外としつこい。ただ、からだの凝りなら、理学療法士や柔道整復師のところに行けば案外簡単に治る。少なくとも、こころの凝りはより直しにくい。

「役に立たない言語」を勉強しないというひとがつくる社会が待ち受けているもの―ウクライナ語、スウェーデン語、アイルランド語を例に

「役に立たない言語」を勉強しないというひとがつくる社会が待ち受けているもの―ウクライナ語、スウェーデン語、アイルランド語を例に

もし、明日、日本という国はそのまま残り、日本人という民族もそのまま残るものの、「日本語」という言語がなくなるとしたら、どうやって私達は暮していけば良いのか途方に暮れると思う。街中で日本語を話していると罰金や懲役刑があり、街中の看板もすべてなんらかの別の言語に書き換えられ、たとえば「いただきます」や「木漏れ日」、あるいは「よろしくお願いいたします」、「先輩」といった、日本語特有の表現を使うことができ

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【小説】おにいちゃんのおむらいす

【小説】おにいちゃんのおむらいす

血液が白くなる病気。それが私が最初に抱いた印象だった。血液が赤いからひとは生きていける。それが白くなったら、貧血を起こしてめまいがして倒れてしまう。だから、点滴をつけて血液を赤くしなきゃいけないんだ。ママの血液は白くなってる。だから、肌も白くなってきている。血液を赤くしなきゃ。

だから、私はママに赤いものを食べるように言った。野菜ジュースを毎朝飲んで、夜にはボルシチを振る舞った。それくらいのこと

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