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詩、小説(シュルレアリスム的ナンセンス文学)、映画評、書評などを執筆。芸術至上主義者か…

Y.N.

詩、小説(シュルレアリスム的ナンセンス文学)、映画評、書評などを執筆。芸術至上主義者かつ反アート派。アウトサイダー政治派。金沢市在住。好きな映画:「M」「テオレマ」「エル・トポ」「奇跡の海」等。目次: https://note.com/vwn0nf/n/na3317bb63dd9

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このnoteの作者について  詩、小説(シュルレアリスム的ナンセンス文学)、映画評、書評などを執筆。  「芸術至上主義としての反アート」そして「(アウトサイダー・アー…

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1年前
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そもそも民主政が破綻しているからつばさの党の様な人々が出てくるのであって、同党のせいで民主政が破壊されるわけではない(順序が逆)。「選挙演説を聞く権利」などいくら行使しても社会は絶対に変わらない。現状に不満のある層にとっては、演説より「選挙妨害」の方が「リアル」な政治だろう。

Y.N.
7日前
1

「言論の自由は大切だが、つばさの党は悪質だから例外的に逮捕して良い」などという言い訳は通用しない。「あんな奴ら弾圧されて当然」と誰もが思う人々の言論から、真っ先に制限されていく。同党の主張の当否にかかわらず、警察力が言論に介入しやすくなる先例が作られることを許すべきではない。

Y.N.
7日前
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【詩】詩篇2023

 2023年に書いた詩群。  音楽ジャンルで言えばグラインドコアか? 「入会」 「公園」 「人格排除センター長はずるい」 「足の裏に」 「愛妻家」 「橋が落ちた」 「…

Y.N.
2週間前
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あらゆる非実在犯罪は非実在革命的である。非実在青少年よ、体を鍛えておけ!

Y.N.
2週間前
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【書評】『連続革命と毛沢東思想 文化大革命と九全大会以後』菅沼正久[1969] 非実在(永久)革命論

菅沼正久[1969]『連続革命と毛沢東思想』三一書房.評価:☆★★★★  いきなり冒頭から、 という文章で始まる、1969年7月15日発行の文化大革命礼賛本である。新…

Y.N.
1か月前
6

【雑記】被災記 2024年1月2日〜31日

 2024年1月1日、能登半島地震が発生。翌2日以降、私は1ヶ月ほど、むちゃくちゃに引っ掻き回された金沢市の自宅の片付け作業にあたった。  どこにも需要はないと…

Y.N.
1か月前
9

【詩】詩篇2022

 2022年に書いた詩群。  「子らしき音」  「出発」  「月」  「口裏」  「残響炎」  「田舎」  「時間短縮」  「洞穴」  「人魚」  「俺の分身が隣でむご…

Y.N.
2か月前
7

【雑記】能登半島地震で被災/津波から逃げる/地震に部屋を破壊される 2024年1月1日

 2024年1月1日16時10分、能登半島地震が発生。私は高速道路で、石川県能美市のあたりを走る車の中にいた。  同日中、なんとか金沢市の自宅に帰還。家の中は、…

Y.N.
3か月前
8

【書評】『闇の精神史』木澤佐登志[2023] ジャンクな疎外論

 本題とは関係のない近況報告――  下に載せるのは、1月1日の朝に書き上げた書評である。その日の夜、校正してnoteに投稿するつもりでいた。  知ってのとおり、その日…

Y.N.
3か月前
12

【映画評】ゴジラvs生権力 「ゴジラ-1.0」(2023)

「ゴジラ-1.0」(山崎貴、2023)評価:☆☆★★★  原作レイプの常習犯、山崎貴監督が、ドラえもんに続いて今度はゴジラをレイプした。  国産の実写映画としては「…

Y.N.
5か月前
8

安倍晋三が射殺された日に書いた文章を発掘したので、リンクを貼っておく。代議制民主主義が「政治」的であるがゆえに非政治的になり、逆に「非政治」的な動機からなされる犯罪が政治性を帯びる現象を読み解く文章。https://tzvair7.hatenablog.com/entry/2022/08/15/080457

Y.N.
6か月前
2

【映画評】「社会的テーマ」という釣り餌 「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(2019)

 テレビで観た映画についての雑感でも書こう。  物語の核心部分についての記述を含むのでご注意ください。 「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(ジョン・ワッ…

Y.N.
6か月前
6

みんな違ってみんないい――悪い奴らは、みな同じ。

Y.N.
6か月前
3

多様性の名のもとにすべてが画一化される社会では、画一性を掲げることで多様性を死守しなければならない。

Y.N.
6か月前

私が好きな映画、音楽、本のリスト

 私が好きなもののリスト。随時更新。  注・以下の映画や本の思想的背景や主張に対して、必ずしも全面的に賛同するものではありません。 好きな映画 ざっと思いつく範…

Y.N.
6か月前
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プロフィール/記事一覧(随時更新)

このnoteの作者について
 詩、小説(シュルレアリスム的ナンセンス文学)、映画評、書評などを執筆。
 「芸術至上主義としての反アート」そして「(アウトサイダー・アートならぬ)アウトサイダー政治」を標榜。
 かつて、ダダ・シュルレアリスムを批判的に継承する新しい芸術運動の創始を試みるも、当然のごとく賛同者を得られず挫折。
 以後、(いろいろな意味で)ドロップアウト。映画を観、読書し、眠り、誰に見せ

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そもそも民主政が破綻しているからつばさの党の様な人々が出てくるのであって、同党のせいで民主政が破壊されるわけではない(順序が逆)。「選挙演説を聞く権利」などいくら行使しても社会は絶対に変わらない。現状に不満のある層にとっては、演説より「選挙妨害」の方が「リアル」な政治だろう。

「言論の自由は大切だが、つばさの党は悪質だから例外的に逮捕して良い」などという言い訳は通用しない。「あんな奴ら弾圧されて当然」と誰もが思う人々の言論から、真っ先に制限されていく。同党の主張の当否にかかわらず、警察力が言論に介入しやすくなる先例が作られることを許すべきではない。

【詩】詩篇2023

 2023年に書いた詩群。
 音楽ジャンルで言えばグラインドコアか?

「入会」
「公園」
「人格排除センター長はずるい」
「足の裏に」
「愛妻家」
「橋が落ちた」
「時計」
「応じても仕方のないピンポン芸を許すのは一心同体」

  入会

ハイエナに食わせる虫たちを両手いっぱいかき集めている若い女の腕を洗っているのは
蛇口の横でいつも水筒に口をつけている
囚人かつ夫人である友人 受け答えだけはわ

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【書評】『連続革命と毛沢東思想 文化大革命と九全大会以後』菅沼正久[1969] 非実在(永久)革命論

菅沼正久[1969]『連続革命と毛沢東思想』三一書房.評価:☆★★★★

 いきなり冒頭から、

という文章で始まる、1969年7月15日発行の文化大革命礼賛本である。新左翼系の理論書を取り揃えていた三一新書(三一書房)の一冊だ。
 著者の菅沼正久の当時の肩書は、奥付によれば、本州大学助教授、協同組合経営研究所研究員、中国研究所所員。親中派の御用学者によるプロパガンダ本と言ってしまえばそれまでだし

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【雑記】被災記 2024年1月2日〜31日

 2024年1月1日、能登半島地震が発生。翌2日以降、私は1ヶ月ほど、むちゃくちゃに引っ掻き回された金沢市の自宅の片付け作業にあたった。
 どこにも需要はないと思うが、その間に書いた作業日誌風の手書きメモを起こし、ここに載せる。
 地震に関係ない記述も多い。細々した個人的な記述は省略。最低限、文章として「読める」部分だけ残したつもりだ。
 なお、これらのメモはいずれも、各日付の翌日に書いたものであ

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【詩】詩篇2022

 2022年に書いた詩群。

 「子らしき音」
 「出発」
 「月」
 「口裏」
 「残響炎」
 「田舎」
 「時間短縮」
 「洞穴」
 「人魚」
 「俺の分身が隣でむごく殺されるのを見せつけられるだけの人生を面白がって生きているだけの分身であるところの俺の隣でむごく殺されていくのを見せつけてくる分身の退屈そうな人生」
 「農舎」
 「事故詩」
 「恋」

  子らしき音


子の声を聞きつける

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【雑記】能登半島地震で被災/津波から逃げる/地震に部屋を破壊される 2024年1月1日

 2024年1月1日16時10分、能登半島地震が発生。私は高速道路で、石川県能美市のあたりを走る車の中にいた。
 同日中、なんとか金沢市の自宅に帰還。家の中は、むちゃくちゃに引っ掻き回されていた。
 翌日、私は、起こったことと感じたことを簡単な手書きのメモにまとめた。
 1ヶ月以上が経過し、ようやくほとんど生活環境は復旧したので、メモを起こし、ここに載せる。

 2024年1月1日――16時過ぎ、

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【書評】『闇の精神史』木澤佐登志[2023] ジャンクな疎外論

 本題とは関係のない近況報告――
 下に載せるのは、1月1日の朝に書き上げた書評である。その日の夜、校正してnoteに投稿するつもりでいた。
 知ってのとおり、その日の16時10分、能登半島地震が発生。金沢市の私の自室では、2メートルを超える本棚が倒れ、床中に本が散乱し、とてもパソコンからnoteを更新するどころではなくなってしまった。
 地震発生時、私は外出中だったが、部屋にいたら高確率で死んで

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【映画評】ゴジラvs生権力 「ゴジラ-1.0」(2023)

「ゴジラ-1.0」(山崎貴、2023)評価:☆☆★★★

 原作レイプの常習犯、山崎貴監督が、ドラえもんに続いて今度はゴジラをレイプした。

 国産の実写映画としては「シン・ゴジラ」以来7年ぶりとなる、ゴジラシリーズの最新作「ゴジラ-1.0」。敗戦直後の日本にゴジラが上陸し、焼け野原と化した東京を「ゼロ」から「マイナス」へと叩き落とす――というあらすじだけ読んだ時、私は一瞬、面白そうな映画だと思っ

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【映画評】「社会的テーマ」という釣り餌 「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(2019)

 テレビで観た映画についての雑感でも書こう。

 物語の核心部分についての記述を含むのでご注意ください。

「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(ジョン・ワッツ、2019)評価:☆☆☆☆★

 2023年11月某日、テレビで録画してあった「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を鑑賞。観るのは初めてだ。マーベル映画を熱心に観ているわけではないが、この作品の前作に当たる「スパイダーマン:ホー

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