戦後補償にみる国民国家の呪縛  民間犠牲者の補償要求からその重みを考える

根本正一
(ジャーナリスト、一般社団法人社会科学総合研究機構 理事)

バックナンバー
なぜ人間は社会を騙し、 社会に騙されるのか :政治家の言い逃れ答弁から 見えてくるもの
国家に正義はあるのか? :日韓関係にみる個人と国家の意識のズレ

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戦後75年、NHKスペシャルの「忘れられた戦後補償」(8月15日放送)という番組を見た。戦後補償と言うとすぐに植民地支配した韓国の従軍慰安婦問題や徴用

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写真が語る、戦前・戦中・戦後

写真からは、時代の空気が感じ取れます。

 

安井仲治の作品は、戦前から戦中にいたる張りつめた空気が伝わってくるようです。

なかでも、日中戦争の翌年(1938)に撮られた「恐怖」は白眉と言えましょう。

安井は、太平洋戦争勃発の翌年(1942)、38歳で病死しています。

 

終戦(1945)直後の空気を知るには、林忠彦の作品が最適でしょう。

焼け野原の写真もさることながら、「日本劇場の屋

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A級戦犯者の遺言 教誨師 花山信勝が聞いたお念仏 日本 20201011

戦後、巣鴨プリズン(東京)で教誨師を務めた花山信勝さんの講演テープから、A級戦犯に関する本がまとめられています。

https://www.youtube.com/watch?v=JMlDqfC4bwo
A級戦犯者の遺言 ー 教誨師・花山信勝が聞いたお念仏ー講演録音 - YouTube

http://www.hozokanshop.com/
法藏館書店
A級戦犯者の遺言
教誨師・花山信勝が聞いた

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戦犯企業 韓国 20201011

韓国では、戦前に韓国国民を強制的に動員して被害を与えた企業を、『戦犯企業』と呼称し、製品の購入を控える動きがあります。

https://www.j-cast.com/kaisha/2019/09/20368144.html
【日韓経済戦争】「戦犯企業」不買条例はストップしたが......リストアップされた企業のトンデモ実名: J-CAST 会社ウォッチ【全文表示】
ソウル市が定めた「戦犯企業」(

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감사합니다

『金閣寺』

ある面において、僕は三島由紀夫も僕と同じ様なものを抱えていたのだと思っている。僕は自分に迫ってくる美の崩壊というものを極度に恐れては恐周章狼狽していた。そしてそれは彼も同様であったと思う。金閣寺の美は戦後の混沌から無縁であり、超然と屹立し、その威容と美を誇っていた。
 三島は自分の中に、自らにとっての絶対的かつ理想的美の形象を見出していた。それは、その絶対的美は、彼にとって決して手の届かないもので

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何処かで何かが繋がる、そんな機縁になることを祈り…
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日本のアイドルの元祖 「日本少女歌劇座」

その昔、大正時代の1920年代から戦後の1950年代にかけて全国をくまなく巡業して回った劇団がありました。

「日本少女歌劇座」という劇団です。

当時、奈良や宮崎を拠点として、台湾や満州などでも公演した「日本少女歌劇座」。これまでこの劇団はほとんど知られていませんでした。

日本少女歌劇座は1921年頃に大阪の日下温泉で誕生しました。その後、島興行社の直営となり、1936年に宮崎県へ拠点を移しま

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僕のノートがあなたのノートになることを願っています😉
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ジーンズは不良ファッションだった

「僕の昭和スケッチ」32枚目

<画/もりおゆう 原画/水彩 サイズF5>

「ジーパンってカッコいいな…!」

そう思って子供の頃にジーパンを親にねだると「あんなものは不良の履くもの!」とにべもなくシャッターが降りた。

「ジーパンは汚れや傷みに強く、我が家の家計にもピッタリなのに何故?」と思ったものだ。だが、確かに昭和30年代に小学生だった僕達の世代では、ジーパンを履いている小学生はまだまだ非

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ありがとうございます!
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「民主主義」と戦後の立ち上がり ――敗戦直後の文化運動「庶民大学三島教室」

「生徒」は市長から農民、商店主、学生、住職まで

「市長も官吏も、商店の旦那も、復員軍人も美しい人も学生も、そして昔こわかった先生も一緒に机を並べて聴講し筆記して居る。二三人のおばあさんの二時間の間きちんと坐してゐる姿、若い男が机に頭を落してぐうぐう、こつくりこつくり舟を漕ぐ娘さん、本当に微笑ましい」

これは、今から70年以上前の「教室」の光景である。

敗戦直後に静岡県三島市で発足した「庶民大

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源氏鶏太原作の映画『ひまわり娘』

「サラリーマン小説」の先駆者・源氏鶏太(1912年4月19日 ~1985年9月12日)は、娯楽読み物雑誌や娯楽映画劇の需要が大きかった1950年代の日本で獅子文六(1893年7月1日~1969年12月13日)らと並び、絶大な人気を誇った作家にもかかわらず、文芸権威とならなかったため、著作についての手軽に参照できる資料は乏しい。
 2000年9月12日、高杉方宏(1937年8月~)『資料・源氏鶏太』

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