霜先麻李

霜先麻李

    最近の記事

    財源を置き去りにして

     子ども手当について、与野党が競い合って拡充策を打ち出しています。  大きなところは所得制限の撤廃ですが、高所得層間の税の再配分政策としては一考の余地はあるものの、全ての世帯を対象とすることは、所得格差を拡大させる側面もあり、むしろ、大学の授業料などを所得水準に応じて、所得の一定割合を超えないようにするなど、所得の高くない世帯に対する段階的な教育費の支援の方が、出生数を増やすためには有効な気がします。  また、個々の企業の生産性の向上みたいなことはよく言われていますが、社会の

      • 本が本を呼ぶ

         本好きの人が書いた本を読むと、随所に本の書評が紹介されており、そのたびに、その本を読みたくなって、とはいえ、いつもいつも購入してばかりもいられないため、図書館で本を予約し、読んでいます。  最近の図書館は、市内全域の本を検索して本を探せるようになっているため、自分の住んでいる地域からは、遠いところにある図書館の所蔵する本であっても、最寄りの図書館まで取り寄せることができるようになっています。ただ、本との出会いは、自分の既知の領域を超えたところに、世界を広げることに面白さがあ

        • 12分の1

           今日は1月30日、一年の12分の1が経過しようとしています。  当たり前ですが、年が変わったからといって、自分や自分を取り巻く周囲において、何か画期的な変化がもたらされたわけではありません。毎週、毎日のタスクをこなしつつ、目の前の課題への対応はできており、自分に課せられた役目については、ある程度、果たしている自覚はあります。  一方で、課題の解決に、日々の心身のスタミナと時間の多くが天引きされている状況にあり、自由に使える時間は少なく、悩みごとは真面目に動けば動くほど増えて

          • 将来性

             経済活動の再開に伴い、以前より問題視されていたこの国の担い手不足が、様々な職種においてみられるようになっています。よく取り上げられるのは教員の競争試験の倍率が危機的な水準に低下していることですが、最近では防衛力強化の観点から、自衛隊の充足率の低下が取りざたされています。  また、介護現場や外食産業は恒常的に人手不足のようですし、タクシーやバスの運転手も足りず、人手不足ゆえの営業時間短縮や減便といったことも生じているようです。さらには、国が拡充の方針を打ち出したことで全国で一

            恐怖の地政学

             ティム・マーシャルという、英国のジャーナリストが書いた「恐怖の地政学」という本を読みました。2015年に英国で出版され、2016年に日本語訳されて日本国内でも発刊された、今から7~8年前の書籍であり、その後、世界情勢は大きく変化していますが、この本に書かれている地理的制約がもたらす戦争や対立の構図については、みずみずしさを失っておらず、昨今の緊迫する国際情勢に照らし合わせて、興味深く最後まで読了することができました。  日本は少子化が進むが、移民政策の変更は現実的には難しい

            シェルター

             政府がミサイル攻撃から命を守るシェルターの普及を促すために、設置する企業に対する財政支援を行う方向で検討しているようです。  安全保障面での脅威が高まり、長く続いた戦後の平和な時代から、次の戦争への準備期間である、戦間期に入ったとの見方をする人も増えているようです。  もちろん、ほとんどの人は、個々人の考えとしては戦争はしたくないし、ましてや、自分が当事者となって傷ついたり命を落とすことは避けたいというのが正直なところでしょうが、政治とか国家のレベルになると、政治家の政治生

            昨晩は

             疲れていたので入眠剤を飲まずに寝入ってしまったら、リアルの際で心が辛くなるような夢を連続して見たので、夜中に薬を半錠服用して、ようやく暫しの安寧を得ました。まだまだ、薬を友とする生活が続きそうですね。

            自分を大事にする先に

             命あってこそ自分の人生をより良い方向に切り拓いていくことは可能になりますし、自分の周りの人たちを守り、人とつながることができますので、まさに生命の危機という場面、精神的に究極に追い込まれている状況下においては、やはり自分の命と心を守ることを最優先にしなければならないと思います。  危機的状況になりますと、自分の視野が狭く尖ってしまい、そこから視界を取り戻すのは、自分の力だけでは難しくなることは、かつてメンタルでダメージを受けた時の経験で良くわかっていますので、僕は、そうした

            乗り越えられない

             いろいろ学んでも自分の周りにある壁を乗り越えられる気がしない、狭い範囲を堂々巡りするスキルだけ身についている気がします。  このままではいけないと思って3年が過ぎましたが、まだまだ変化変容が足りない。危機感をもって、壁を乗り越える超越力を身につけるべく、気を入れて反復してアウトプットを繰り返して半年間で一定の成果を出したいと思います。

            心の助走

             月曜日というのは、先週にとりあえず片付けたツケが回ってくる日であり、かつ、土日の山を越えて、今週全体の見通しがきく場所に立つようなものであり、土日にスイッチを切っておいた分、自分自身の立ち上がりに時間を要することに加え、先週のツケの片付けと今週乗り越える課題が目の前にリストアップされる感じで、一時的にキャパオーバーになり、憂鬱な気分にもなります。  朝起きて新聞を読むことは、悪くはないのですが、新たな情報処理が大量に生じるので、思考力を要し、特に、暗号通貨とか、日本の労働問

            綿棒でボタン押す人

              先日、会社のエレベーターに乗った時、途中の階から乗ってきた人が、行き先階のボタンを綿棒で押していました。  一年ぐらい前までは、こうした光景は珍しくなかったと思いますが、このところは、施設内への立ち入りのチェックも緩やかになり、場所によってはパーテーションも撤去され、屋外ではマスクを外す人も増えつつある中で、久しぶりに出会いました。  政府の方が、今春にも感染症の分類を2類から5類に変更しようとしており、それに併せて、マスクの着用も原則不要となるようです。今でも、感染症に

            決められる力と韜晦する技量

             組織の幹部であることの最大の条件は、決められる力だと感じます。  わかりやすい、典型的なケースであれば、社内のルールをそのまま運用することで対処可能であったり、複数の選択肢があれば、ルールやこれまでの事例の積み重ねの中から、説明可能な判断をすることは比較的容易です。  ただ、世の中、ルールをそのまま適用すると、基本ダメだけれど、組織の利益(これは金銭的なものだけでなく、信用の維持とか、リソースのより効率的な活用も含めて)との比較衡量で、ルールの中で読むことが可能と判断できる

            みえない負債

             日銀が先日の政策決定会合で、中期ゾーンの金利抑制策として、金融機関に低利で間接融資をすることで、国債購入を促す政策を打ち出しました。  既に、金利の指標となる10年国債金利については、0.5%の指値で日銀が国債を大量に買い入れることで、金利をコントロールしていますが、市場で相対で取引をしている既発債市場においては、10年より少し短い年限の国債が、0.5%を上回る金利で取引され、金利の逆転が恒常化しています。  年末に日銀の金利変動の許容幅が0.25%から0.5%に拡大された

            右往左往することなく

             最近は世界的に名の知られた米国のIT企業が相次いで人員削減を打ち出しています。巣ごもり消費やテレワークの進展によって、コンテンツサービスの利用者増加やパソコンの需要拡大により、これらの企業は人員を急拡大させたことや、人材獲得競争が激化することで報酬が高騰したことで、人件費が経営を圧迫している現状があり、加えて、金融政策の引き締めにより、米国経済が景気後退局面に入り、今後の需要減が見込まれることから、こうしたリストラ策を急いでいるようです。  おそらく、これらの企業で働いてい

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             昨日は阪神・淡路大震災から28年でした。  僕の学生時代に起きた、この震災も、四半世紀が過ぎ、当時、社会の第一線にいた人たちは大半が現役を退いています。  1995年というのは、バブルが崩壊し、日本の絶頂期の余韻が去りつつありながらも、冷戦終結後、唯一の超大国アメリカ主導による大国間の国際協調体制に移行し、これからは地域間紛争だけしか起こらないような雰囲気があり、ロシアや中国の存在感もまだまだ小さく、言ってみれば小康状態にありました。  その後、日本経済は長きにわたり低迷し

            子どもとの信頼関係

             自分の子どもとの信頼関係を確立し、維持していくのは大変難しいと思います。家族なのでいろいろさらけ出している面はありますし、僕の良いところも悪いところも見ている。  子どもに対しては親としての責任があると厳しくなる面もあり、甘やかしてしまう時もあります。  母親と父親の役割分担、夫婦の間の価値観の違いが子育て方針の相違となって静かにぶつかることもありますが、そうした軋轢をもろに見せてしまうのは良くないとも思います。  子どももある程度の年齢になれば、さまざまな外部の情報を得て