Abbey -旅するように暮らす、暮らすように旅する-

美術展訪問記,アートや旅の写真を投稿しています。 https://www.instag…

Abbey -旅するように暮らす、暮らすように旅する-

美術展訪問記,アートや旅の写真を投稿しています。 https://www.instagram.com/y.abbey_shintoshin/ https://www.amazon.co.jp/stores/author/B0BDBZ3F2S

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最近の記事

宇野亞喜良展 -圧倒的な作品数,溢れる才能,プロフェッショナルということ

 宇野亞喜良(うの・あきら1934-)、900点超の大型個展が開催されている。東京オペラシティの「友の会」(年パス的なもの)を取得し、すでに4回ほど訪れている。 展示作品数900点超  会場は、いつ訪れても盛況だ。ファンのみならず、デザインやイラスト関連のプロだろうか?という雰囲気の方々もいる。作品の前で立ち止まり、じっと何かを得ようとしている人々の姿があった。  展示構成に従って、写真で様子を追っていく。 プロローグ 名古屋時代  1950年代の作品を観て、ただ一

    • 5/12まで【写真】Playground Becomes Dark Slowly@日比谷公園

       「日比谷公園で、粋なアートイベントが開催中」アート好きの友人からメッセージが入り、某日の夕刻、訪れてみた。  ほんとうに粋な、心が動くイベントだった。その記録を手短に写真で。 某日、夕刻、日比谷公園  銀座方面から、日比谷公園へ。  公園入口すぐに、地図による作品案内がある。 「はなの灯籠」永山祐子(土曜日開催)  まず、地図「C」の作品へ。土曜日のみ開催のため、ただ池を観るだけになったけれど、  水面に花々が浮かぶようすを思い浮かべる。 「余白史」細井美裕

      • ループの結び目,代入-グエン・チン・ティ《47日間、音のない》@森美術館

         森美術館で開催中の「MAMコレクション018:グエン・チン・ティ」(-9/1)。  4月27日にアーティストトークに参加して、しかしそのままになっていた。  トークはとても興味深く、コンセプトのようなものは、なんとなくつかめた気はする。しかし作品空間に入り込むと、その中に深く沈んでしまって、なかなか言葉にならないし、すっきりしない。  それほどに、魅力的で、ふしぎな作品だ。最近になって再訪し、4回ほど連続で作品を鑑賞した。 30分、2スクリーンの映像作品  まず作

        • ラ・フォル・ジュルネ最終日 -歌姫たちの歌声

           「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」5/3-5/5、最終日。 「キオスクステージ」4公演を愉しむ  この日も、前売りを買っていた公演は夜。それまでの時間、気になっていたホールEの無料公演、「キオスクステージ」をちゃんと聴いてみようと思った。  有料公演チケットか、半券があれば入れるエリアに下って、  このように満席なので、とりあえずは立ちながら聴いて、  公演どうしの間は1時間以上あったので、空いた最前列の席で、読書をして過ごした。方々のブースから美しい楽器演奏が

        宇野亞喜良展 -圧倒的な作品数,溢れる才能,プロフェッショナルということ

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        • ギャラリー,イベントで出逢った作品
          81本
        • 旅,写真
          74本
        • 森美術館(六本木ヒルズ)
          20本
        • アーティゾン美術館(京橋)
          5本
        • 【写真】モエレ沼公園、北海道
          10本
        • 丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館
          6本

        記事

          ラ・フォル・ジュルネ初日 -熱狂の祭典,音の表情

          「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」5/3-5/5、その初日。 ピアノバーの衝撃 生音が聴きたくて  このイベントのことは、友人から聞いて知った。きっかけは、赤坂のピアノバーだ。  あるきっかけで、グランドピアノが置いてあり、客が自由に弾くことのでできるピアノバーで仲間たちと夜を過ごした。わたしは楽器は全くできないのだけど、耳コピで何でも弾ける才を持つ人と、クラシックピアノに優れた2人のピアニストが交互に演奏し…ピアノの目の前のカウンターで聴いていたわたしは、生音の魅力

          ラ・フォル・ジュルネ初日 -熱狂の祭典,音の表情

          【写真】BIG CAT BANG@GINZA SIX

           大型連休某日、銀座。  GINZA SIX。  その中央吹き抜けに…  彼らはいる。 「岡本太郎の創作遺伝子」  説明にもある、大阪万博→岡本太郎「太陽の塔」、の連想は、初見であってもわかりやすい。  「創作遺伝子」、については、写真を撮っていて、納得できることがいくつか見えてきた。  この猫さんたち、  「かわいい」と一言ではいえない、ちょっと禍々しい?(否、神々しい?)パワーもある。  ここに来る前に見かけた、岡本太郎の立体作品を思い起こす。 さまざ

          深い森と神話と -北欧の神秘-@SOMPO美術館

           西新宿。  北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画(-6/9 @SOMPO美術館)  出迎えてくれるのは、展示作品のひとつ《イルマタル》の タペストリー。本作を含め、「序章 神秘の源泉」「1章自然の力」「3章 都市」は撮影不可。 「序章 神秘の源泉」「1章自然の力」は、写実的な北欧の厳しい自然や、深い森の中の妖精を描く作品が並んでいた。  作品に近づくと、例えば森の中にそよぐ風や鳥の声というように、ささやかな音が聞こえてくる。絵の中に入り込んだよ

          深い森と神話と -北欧の神秘-@SOMPO美術館

          光を描いて -Michiko Van de Velde@東京アートアンティーク

           東京アートアンティーク(4/25-27)。敷居の高い日本橋界隈の画廊が、この3日間だけ、フレンドリーに門戸を開くとても貴重な3日間。  都内在住ならばぜひ行ったほうがいいと、アートの師匠と仰ぐ方から強烈にリコメンドされて、その只ならぬ雰囲気に、友人を誘って行ってみたら  本当に、こんな面白いものはない、というくらいの経験をした。  通常、「どこか見覚えがある」は、その流れをくんだ作家の作であることが多いはずなのだけど、  無造作に壁にかけられた掛け軸にどこか見覚えが

          光を描いて -Michiko Van de Velde@東京アートアンティーク

          繁田直美 展 -[不在のしるしとしての影]-絵を買う,再び

           4月某日、都内。  日暮里駅を出て、  谷中霊園を通り抜け、  古民家カフェを眺めながら、  その画廊へ。 繁田直美展  足を運んだのは全部で3回だ。まず、アートを愛する仲間たちと、2度目と3度目は、ひとりで。  ウェブサイトで作品を観たとき、作風に惹かれ、ぜひ鑑賞したいと思った。油彩、アクリルと画材はさまざまながら、その抽象画にはふしぎな奥行きがある。とても惹かれるのだが、たとえば画面越しであっても、作品を観ていると、何か(自分を)覗き込んでいるような気分に

          繁田直美 展 -[不在のしるしとしての影]-絵を買う,再び

          【写真】宮崎の旅 -モアイ像と地鶏と

           神話の旅、の、その前日。  もう、約1カ月も前のこととなった、旅の初日の記録。 宮崎ブーゲンビリア空港  とても風の強い日。  在・宮崎の仲間に、迎えにきてもらって  その足で、日南海岸国定公園内「堀切峠」をめざす。 「道の駅」フェニックス  道を渡れば、  説明にあった、奇岩「鬼の洗濯板」が、眼前に広がる。  東京よりははるかに日が長かったのだけど、夕暮れを気にしながら、次の目的地を目指す。 サンメッセ日南  そこは、  目の前に、青い空と海と、

          【写真】宮崎の旅 -モアイ像と地鶏と

          【写真】東京(目黒川)の桜vol 2.(よければご取得ください - 4/17 16:59頃)

          kindle本2冊目  目黒川を中心とした、2024年春・桜散歩の記録です。  60カットくらいになりましたので、今回もkindle本です。2024年4月17日月曜日16:59頃までは期間限定で無料設定にしています。 目黒川を歩き損ねた!という方は、よければご取得ください。  ※「kindle価格=無料(0円)」であることを、必ずご確認ください。  ※kindleアンリミテッド会員の方はいつでも読み放題です。 撮影場所 ・目黒川(池尻大橋、中目黒)付近(目黒区)

          【写真】東京(目黒川)の桜vol 2.(よければご取得ください - 4/17 16:59頃)

          【写真】東京の桜vol 1.(よければご取得ください - 4/15 16:59頃)

           遅く咲き始め、早くも散りゆく東京の桜。咲きはじめ~満開の頃、西新宿から代々木公園までを歩きました。 今回はkindle本に  今回はkindle本にしました。2024年4月15日月曜日16:59頃までは期間限定で無料設定にしていますので、東京都庁や代々木公園の桜を見逃した!という方は、よければご取得ください。  ※「kindle価格=0円」であることを、必ずご確認ください(アンリミテッド読み放題でなく、オレンジの帯のほうが0円購入になります)。  ※kindleアンリミ

          【写真】東京の桜vol 1.(よければご取得ください - 4/15 16:59頃)

          【写真】鵜戸神宮,宮崎空港から成田へ

           神話の旅、宮崎。その最終日。 鵜戸神宮  空港に向かう前に、鵜戸神社へ。  神社の朱色と、青い空と海の美しいコントラスト。  この、異国リゾート風の風景には、目が慣れてきたけれど、  この神社には、やはり驚いた。  岩の入口まで、急な階段を下る。 奇岩と亀石  洞窟を出ると、改めて目に飛び込んでくるのは、特徴的な奇岩。  この神社では「運玉」と呼ばれる、素焼きの小さな玉が売られていて、  説明にあるように、下の写真の「亀石」をめがけて投げ入れる。  風

          【写真】鵜戸神宮,宮崎空港から成田へ

          【写真】青島,青島神社

           旅も、そろそろ終盤へ。  3月某日の、青島と青島神社。 青島  風と空の青さが違う。遠いところに来たことを、改めて実感した朝。  桟橋を渡って、青島神社へ。  鬼の洗濯板。 青島神社  道すがら海岸で拾った貝殻を、  お願いごとをしながら、ここに積んだ。  まるで異国に彷徨いこんだような、椰子の林を抜けて、  お詣りを。  鬼の洗濯板に降り立って、  自然の創り上げた規則的な直線を歩き、磯の生き物探しを愉しんだ。

          【写真】薄暮,都萬神社と西都原古墳群

           日本神話の旅、宮崎から高千穂。  宮崎市から高千穂へ。  そして再び、宮崎市方面へ。 記紀の道 入口  夕刻が近づくなか、記紀の道に車を停める。  晴れている午前中ならば、1時間を費やしたいと思った。その代わりに都萬(つま)神社神社の境内へ。 都萬神社 鷺の神社  都萬神社はまた、鷺の神社だった。  夕闇が迫るなか、空に横切る大きな鳥のシルエット。  その鳥が消えた境内の巨木には、巣とおぼしき茂みがあり、  白鷺の姿を目視することができた。 西都原古

          【写真】薄暮,都萬神社と西都原古墳群

          【写真】天岩戸神社,天の安川原と

           日本神話の旅、宮崎。  高千穂へ。 天岩戸神社  天岩戸とは、  この、天岩戸。 天岩戸神社  ご神体「天岩戸」は、もちろん撮影不可。それ以前に、雨足がひどくなってきたので、写真は、イメージのみ。  傘をさして細道を下り、注連縄が張られた対岸の洞窟から、御神体を見たときには「ここが……」という感慨があった。 天の安河原  雨足の強まる中、天の安河原にも足を延ばしてみることに。  「八百万の神々が集まって相談した場所」。  洞窟、仰慕窟(ぎょうぼがいわや