「自分で考える」ということ

今日は終戦記念日だ。日本が戦争に負けて75年が経とうとしている。実はヨーロッパでは、終戦記念日は5月8日である。それを初めて知った時、私は愕然とした。3か月前に終わっていたら、原爆も落ちなかったし、どれだけの人が命を落とさずに済んだだろうと思わずにはいられなかったからだ。

 このコロナ禍を戦時中と比較する考察が時々見られる。こういう感染症を抑えるには、独裁国家の方が都合がいい、という指摘は、すで

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大学生のための現代社会 vol.03

“周庭”逮捕から考える 香港と日本の未来
「世界大変革〜新しい時代はすでに始まっている〜」

一昨日から続いているシリーズのラストです。

●「国家安全維持法」の何が問題か?

そもそも主権は中国側にあるので、かなり強引ではあるにせよ、この法案が通ることの何が問題なのでしょうか?

元々、香港は返還後から50年間「一刻二制度」を維持することを条件に、英中共同声明が出されました。さらに1984年には

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75回めの終戦の日に考える「平和主義」と「基本的人権の尊重」の重要な関係

今日は2020年8月15日。75回めの終戦の日を迎えました。日本人、外国人を問わず、戦争で亡くなられたすべての方に黙祷を捧げるとともに、改めて永遠の平和を希求し行動することをここに宣言させていただきます。

さて今回の記事では、2014年 神奈川学園中学校の入試問題をもとにして、「平和主義」と「基本的人権の尊重」の重要な関係について考えてみたいと思います。

なお、記事のアイデアは神奈川学園中学校

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ポルノグラフィティの逆読み③社会運動との関わり

ポルノグラフィティの欠落について述べたい。

否定的見解の優遇と、脱日常がポルノグラフィティの根幹にあるとし、ポルノグラフィティの存在否定が社会の自由度のリトマス試験紙と述べた。実は社会の自由度に幅をもたせることにより、マイノリティに対して極めて融和的になる。代表的なのが性的マイノリティである。

誤解しないでほしいのは、ポルノグラフィティが旗を振って性的マイノリティを前進させたのではない。という

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魔法使いの弟子と奇跡の話

ボクには弟子がいます。魔法使いではないけど。

彼が小学校5年の時、あまり学校に行けなくて家に篭っているのを心配したお母さんが、気分転換にと畑に連れてきたのです。

彼はやってくるなり、畑に流れている時間が大好き、ここなら毎日でも来られるというので、毎週日曜日の午後だけ、畑で預かることになりました。

以来、十年近くが経とうとしています。いつのまにかボクより上手になった彼は、「どうして同じ苗を植え

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学級という民主主義国家

幸せになる勇気 No18 国家と主権者

この世界に過去など存在しない、語り合うべきは、”これからどうするか”だけである。青年は、一応、この前提に立ちました。その上で、「学級に尊敬さえ持ち込めば、すべて解決するとお考えなのですね?」と哲人に問います。

尊敬については、以前紹介しました。

尊敬と悪事

哲人はそれだけだと不十分だと言います。「アドラーの主張は、法やルールを無視するものではありませ

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日本のエンタメは誰のものか?@アグネス・チョウの『不協和音』発言で思ったこと

香港の「民主の女神」と言われた、周庭(アグネス・チョウ)さんが保釈されたときのインタビューで、「欅坂46『不協和音』がずっと頭の中で流れていた」とコメントしたらしい。ああ、日本好きの香港人あるあるだなと思った。

 と同時にアイドル・グループの楽曲がヒット・チャートの上位を独占するようになって、「あんなのは音楽じゃない」とか「まったく心に響かない」とか「音楽販売のランキングではなく、握手券を売った

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毎週金曜:週末の夕空更新中
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大学生のための現代社会 vol.02

“周庭”逮捕から考える 香港と日本の未来

中編「不協和音〜香港から衰退は始まる〜」

本日は香港の民主活動家”周庭”逮捕までの経緯を整理します。

●蝕まれていく自由〜全てはアヘン戦争から始まった〜

1842年 アヘン戦争に勝利したイギリスが香港を植民地化。
自由な言論や経済活動が認められ、大きな発展を遂げる。

1997年 中国に返還され”特別行政区”となり「一国二制度」を導入。
・返還から

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目撃 天安門事件 歴史的民主化運動の真相

1989年、北京で民主化を求める勢力に対し中国共産党、人民解放軍が武力弾圧し、多数の死傷者が出た。
きっかけとなったのは、改革派であった胡耀邦の死(4/15)だった。主に北京の学生が主となって胡耀邦の追悼や民主化を求めるデモが発生した。それに対する政府側の声明(4/26)や五・四運動記念式典、ゴルバチョフ訪中(5/15)等の出来事が重なり、デモは拡大していった。5/20には厳戒令が発令され、これま

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日々是洗濯。明日は我が身。

今日もまた、エアコンの効いた部屋で一人夕食を食べながら、テレビの向こうに映るあの小さな民主主義の国が、必死に戦う姿を目にし、自然と涙が出てきてしまった。

もう国ではないのか。もともと国ではなかったのか。21世紀という時代に、こんなにも不条理な映像を見ることになるとは思ってもいなかった。こんなにも民主主義とは脆弱なものだったとは…  同世代の香港民主活動家(デモシスト)たちがテレビに映るたび、自分

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