経済学101
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最近の記事
ノア・スミス「ベーシックインカムとAI失業: うん,ぼくらはまだまだ働かないといけないみたい」(2024年7月25日)
自動化の進んだ優雅な楽園は,いまだに SF でしかない今週のニュースまとめ記事では,ベーシックインカムの実験から得られたがっかりな結果に注目した〔日本語記事〕.〔3年間にわたって〕1ヶ月ごとに 1,000ドルを受け取ると,その人たちの 2% は働くのをやめてしまう.これは顕著な数字だ.だって,一月に1,000ドルでは自立した暮らしを成り立たせるのに足りないからね.この研究結果から,もっと大規模な国民皆ベーシックインカム (UBI) を実施したらさらに大きな割合の人たちが働かな
アダム・トゥーズ「ガザ: ネタニヤフの《経済的平和》という夢想のような経済地理構想の現実的な役割」(2024年5月23日)
正直に白状すると,はじめて上記の画像を見たときには,「なにかのでっち上げ画像だろうか」と思った. 天を突く高層ビル,太陽光発電所,コンテナ船,洋上の石油採掘施設――生成 AI で出力した都市・地方集住地の理想像で,集中管理された豊かな都市国家が描かれている.シンガポールかアブダビのような様相を見せるこの図像には,しかし,具体的にどことわかる見知った感覚はあまりわいてこない. だが,これはインチキ画像ではなかった.これは,2035年のガザ地区の図像だ.イスラエルのネタニヤフ
ノア・スミス「気候変動をよく理解したいならグラフをいろいろ見てみることだ。解決するのに脱成長なんか必要ないよ」(2024年2月13日)
百聞は一見にしかず。 気候変動に取り組むうえでの大きな困難の一つは、世の中に悪い情報源が蔓延していて、悪質な情報もばらまかれていることだ。左派の気候変動活動家たち(気候変動問題について何かしようと自身の時間と労力を費やす傾向が最も強い人たち)は、「100社の企業が世界の排出量の70%を引き起こしている」とか「10%の富裕層が排出量の半分を占めている」といった馬鹿げた主張をする疑似左派的な情報を入手してしまいがちだ。それから右派。彼らは、以前だと気候変動を否定することにやっき