増田 賢作/歴史通の経営コンサルタント

小宮コンサルタンツの歴史通の経営コンサルタント、増田賢作です。こちらでは、コンサルティ…

増田 賢作/歴史通の経営コンサルタント

小宮コンサルタンツの歴史通の経営コンサルタント、増田賢作です。こちらでは、コンサルティングからの気づきに加え、歴史や古典から考える経営やリーダーシップについて書いていきます。著書に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)があります。

マガジン

  • Good to Great ― KC B team

    • 2,102本

    小宮コンサルタンツのコンサルタントによる経営のお役に立つコラムです

  • 歴史の中の人物達から学ぶ

    歴史好きが高じて40年。歴史番組、歴史ドラマ、歴史書、歴史小説、とにかく歴史に関わることにいつも興味をもって接してきました。そこで感じたことをご紹介させて頂きます。少しでも歴史に興味をもって頂くきっかけになれば嬉しいです。

  • 仕事に活かせる中国古典

    数千年の風雪に耐え、今なお世界中で評価されている中国古典。現代を生きる私達が「よい仕事」を取組むにあたり、どのような中国古典の教えが活きるのかご紹介できればと思います。

  • 『リーダーは日本史に学べ』で取りあげた人物達

    2024年6月11日にダイヤモンド社さんより『リーダーは日本史に学べ』を出版します。本書は、組織のリーダーが歴史上の人物の言葉を通して、ビジョンの問題を解決する本です。 このマガジンでは、本書で取り上げた歴史上の人物について、その人物を取り上げた背景、理由をご紹介していきます。もしこちらのマガジンの記事で興味をもって頂けたら、ぜひ『リーダーは日本史に学べ』を読んで頂けると嬉しいです。

  • 日本経済新聞レビュー

    1週間で興味深く感じた5つの記事を取り上げていきます。

最近の記事

2015年大河ドラマ「花燃ゆ」

2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」がNHKオンデマンドで公開されています。幕末の吉田松陰先生の妹であり、久坂玄瑞や吉田先生の同志であった楫取素彦(かとりもとひこ)の妻であった美和子さんの生涯を描いたものです。視聴率は残念ながら低調だったのですが、松陰先生好きな私としては印章深い大河でした。 松陰先生を描いた伊勢谷友介さんは、彼自身も松陰先生を尊敬していたこともあり、大変好演でした。伊勢谷さんは残念ながら2020年に大麻所持により逮捕され、執行猶予付有罪となっています。罪は償い

    • アタチュルク、父なるトルコ人

      昨日、今日とトルコ共和国の初代大統領ムスタファ・ケマル・アタチュルク(1881年~1938年)について集中して執筆しました。 日本では知名度が必ずしも高くないかもしれません。しかし、第一次世界大戦で消滅の危機に直面したとき、戦勝国のイギリスやギリシャと戦い抜き、国を守り切ったこの英雄は、トルコでは「アタチュルク(父なるトルコ人)」と今でも尊敬されています。 ややローテンションではじめた執筆も、徐々にハイテンションになりました。 書き終わったとき、ふと思いました。 日本の

      • 『歴史街道 2024年10月号』に記事を掲載頂きました

        9月6日発行のPHP研究所さん『歴史街道 2024年10月号』に私が書いた記事を掲載頂きました。 P97の「私の一冊」というコーナーで、渋沢栄一氏の自伝『渋沢栄一自伝 雨夜譚・青淵回顧録(抄)』(角川ソフィア文庫)を紹介させて頂いています。 1万円札の顔となったこのタイミング、改めて渋沢栄一氏を学ぶ機会となれれば、という想いで書きました。もしよければ書店で手に取って頂けるとうれしいです。

        • 思いて学ばざれば

          「論語」のなかで孔子は次のように言っています。 「学びて思はざればすなわちくらし。思いて学ばざればすなわちあやうし。」 (学ぶばかりで、自分で考えることが少ないと力はつかない。自分で考えてばかりで、学ばないようだと、考えがかたよるので危険このうえない。)   本を読んだり、学んでも仕事には役に立たない、という人もいます。 確かに、学んでも、自分の仕事や生活に引きつけることなく、実践しなければ、役に立たないということができます。 しかし、自分のことに引きつけて考え、実践できれば

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        • Good to Great ― KC B team
          2,102本
        • 歴史の中の人物達から学ぶ
          241本
        • 仕事に活かせる中国古典
          58本
        • 『リーダーは日本史に学べ』で取りあげた人物達
          66本
        • 日本経済新聞レビュー
          63本
        • 読書からの学び
          108本

        記事

          企業向け情報サイトに記事を掲載頂きました

          文房具メーカーのコクヨさんが運営されている企業向け情報サイト「経営ノウハウの泉」に私が書いた記事を掲載頂きました。今回は経営理念について書いてみました。経営理念をつくる目的や事例、経営理念を考える際のヒントなどについてご紹介しています。

          企業向け情報サイトに記事を掲載頂きました

          人は善をなさんとして悪をなす

          歴史上の人物を学んでいると、歴史の評価のなかでは大変非難されることをした人でも、恐らくその本人のなかでは強烈な正義や大義をもって行ったのだろうな、ということは多々あります。 現代におけるロシアのプーチン大統領も、ウクライナ侵攻は大変非難されていますが、プーチン氏本人のなかでは確たる正義や大義があるようにも感じられます。ここでは一つ一つ列挙しませんが、日本史においても、世界史においても、プーチン大統領のような例は枚挙にいとまがありません。   そんなことを日頃から考えていたので

          米不足が解消しても安心できない理由

          令和の米騒動。昨日、今日とスーパーに行き、実際にお米が売られていないことを実感しています。 こういう状況になって改めて、お米も当たり前にあるものではないことに気づかされます。   原因として大雨などの天災もありますが、長年の減反政策もあげられます。これは人災と言わざるえません。加えて、インバウンドなどによる外食需要の急増も米不足をもたらしたとも言われます。 今回の現象は一過性なのでしょうか。私はそうは思えず、将来的には米不足が慢性化するのでは、と仮説ながらも考えています。  

          米不足が解消しても安心できない理由

          カエサル・シーザーから考える、突き破った時に気を付けないといけないこと

          先日、『カエサル 内戦の時代を駆けぬけた政治家』(小池和子著、岩波新書)を読んでいて、心に残る一節がありました。 それは、古代ローマにおいて外征で実績をあげ、政敵を倒して独裁者となったカエサル・シーザーが、共和制を維持しようとする人たちに殺されるに至るまでになぜシーザーが嫌われるようになったかについてです。原文をそのままご紹介します。   「傍目にはきわめて順調に出世を遂げ、かなり自分のやりたい放題にしていたように見えるカエサルが、内心では自分に不満があり、ひょっとすると劣等

          カエサル・シーザーから考える、突き破った時に気を付けないといけないこと

          楽天ブックスさんにてプロモーション対象となっています

          楽天ブックスさんにて著書『リーダーは日本史に学べ』を期間限定のプロモーション企画「スーパーDEAL」の対象となっています。大変ありがたいことです。8月24日(土)10時~8月27日(火)10時までの間、ご購入頂いた方に10%ポイントバックされます。   この機会に、更に多くの方にお読み頂けると嬉しいです。

          楽天ブックスさんにてプロモーション対象となっています

          正しい事実を踏まえることが大事

          こういうことを書くと小うるさいように感じられそうですが、時々、人と話しをしていて、「正しい事実をもとに、もしくはちゃんと確認してから話して頂きたいです」と内心思うことがあります(もちろん、私自身も無意識に同じことをしていることもあると思いますが)。 そのなかでよくあるケースの一つです。 上の世代のビジネス等に対する考え方ややり方が「古い」とか「硬直」と思う人が話すなかで、 「まったく、上の世代は高度成長の頃の発想のままで」 というものがあります。 こういう発言を聞くと、も

          正しい事実を踏まえることが大事

          日本経済新聞MJにて著書をご紹介頂きました

          8月21日の日本経済新聞MJに著書『リーダーは日本史に学べ』をご紹介頂きました。大変うれしいことで、多くの方に読んで頂けるきっかけになればと思います。 (写真はお客さまから頂いたものです。)

          日本経済新聞MJにて著書をご紹介頂きました

          いわき市「おのざき」さんの火山

          今日は福島県いわき市の鮮魚店「おのざき」さんにお伺いしました。お伺いした時に拝見したかつおの藁焼き「火山」です。初めて見ましたが、想像以上の迫力!火山後のかつおも頂きましたが、香りからして違い、いつも食べるかつおとは別物でした。

          いわき市「おのざき」さんの火山

          「キングダム」は読んでいませんが、始皇帝について

          中国の初代皇帝である始皇帝、というと日本では「キングダム」がすぐに連想されます。残念ながら私自身は「キングダム」を読んでいませんが、始皇帝については長年興味をもち、いくつかの書籍を読んできました。「キングダム」の解説本なども書かれている渡邊義浩先生の著書などは分かりやすく、愛読しています。   毀誉褒貶はありますが、始皇帝、というのは本当にすごい君主だったと思います。 最もすごいと感じる点を一点あげよ、と言われれば、紀元前221年、つまり今から約2250年前に中央集権国家を創

          「キングダム」は読んでいませんが、始皇帝について

          総理大臣は本意では退任できない。再び。

          今週の最大のニュースといえば、やはり岸田首相の退任表明だったでしょう。支持率は非常に低かったものの、首相本人は再選に向けて動いていていると多くの人が感じていただけに、唐突、かつ驚きをもって受け止められました。   首相の事績については、岸田首相に限らず、常にいろいろな評価はあります。ただ、国が破滅したとかであれば別ですが、一国のリーダーを担われたということに対しては、どういう立ち位置からであれ、敬意と感謝をもつべきだと私は考えます。岸田首相に対しても今は同じ想いです。   実

          総理大臣は本意では退任できない。再び。

          松下村塾を未来につなぐプロジェクト

          著書『リーダーは日本史に学べ』でも取り上げさせて頂いたのですが、私にとって吉田松陰先生は歴史上のなかでも最も尊敬する人物の一人です。 その松陰先生が多くの若者を育てたのが、山口県萩市に現存する松下村塾です。私も2度ほどお伺いしたことがあります(なお、世田谷の松陰神社にも実物大レプリカがあります)。   現在、この萩の松下村塾を保存しようとするプロジェクトが立ち上がっており、クラウドファンディングでご支援を呼び掛けています。なにせ誕生から180年経過していることもあり、老朽化も

          松下村塾を未来につなぐプロジェクト

          著書『リーダーは日本史に学べ』紹介のダイヤモンド・オンラインさん記事(24/8/14)

          連載でダイヤモンド・オンラインさんで著書『リーダーは日本史に学べ』のご紹介をして頂いています。 本日は12番目の見出し「内部はもちろん、外部に味方がいないか探してみよ 島津斉彬」の後半部分で、島津斉彬が近代化のために進めた集成館事業を踏まえつつ、新しい事業を進める時にリーダーが果たすべき役割について考えてみました。 新しいことを進める時には、どうしてもリーダーは孤独になりがちなものです。その孤独を受け止めつつも、いかに外部からの協力を得るかが、リーダーとして大事な役割とも感

          著書『リーダーは日本史に学べ』紹介のダイヤモンド・オンラインさん記事(24/8/14)