玉田玉山

大阪の講談師、玉田玉山が修行中の日々の後記を書いています。 1990年兵庫県生まれ。…

玉田玉山

大阪の講談師、玉田玉山が修行中の日々の後記を書いています。 1990年兵庫県生まれ。京都産業大学卒業。後演劇活動、会社員、無職などを経験。 2019年3月3日 四代目玉田玉秀斎に入門。 前ブログ→http://koudan-tamada.seesaa.net/

マガジン

  • 玉田玉山の感想文【毎月10日更新】

    最近観た映画や読んだ本についての感想文、エッセイを書きます。 毎月10日更新です。

  • 玉田玉山の講談論【毎月5日更新】

    玉田玉山が講談について考えたあれこれを月に一回書き綴ります。 毎月5日に更新です。

  • 一週間日記

    一週間日記を集積します

  • 玉田玉山の愚痴、悪口、憤懣【毎月25日】

    玉山の心に渦巻く愚痴や悪口、憤懣を文章にします。 毎月25日更新です。

  • おたよりコーナー【毎月20日更新】

    玉山のもとに届いた質問に応えます。 毎月20日に更新します。

最近の記事

2024.7月のおたよりコーナー

僕が師匠への弟子入りを申し出たのが2018年、入門を許されたのが2019年、神田伯山先生が襲名され真打(=弟子をとることができる身分)になられたのが2020年ですから、時系列的に伯山先生への弟子入りは考えたことはありません。 また、東京の講談師の先生方に入門する、というのも全く考えませんでした。 講談師になりたい、という思いよりも師匠玉秀斎の芸を観てのこの人の弟子になりたい、という気持ちのほうが強かったためです。 玉秀斎が別の芸能演芸をやっていて、出会っていたらまた別の道があ

    • 7月11日~17日 一週間日記

      ●7月11日 水曜どうでしょう講談執筆  選挙漫遊記と水曜どうでしょう講談を執筆した日。ねぐらは寝る場所なので、出かけて執筆。心赴くままに。たどり着いたのは渋谷であった。何もこんなに坂だらけの街にやってくるこたあないんだけれど、仕方がない。うろうろと歩いて空いている喫茶を探し、尻を落ち着けたのがbunnkamura近くのタリーズだったか、 ゆるゆると文章を書き始める。漫遊記には相当苦戦をする。なかなか最後までたどり着かない。水曜どうでしょう講談にも難儀をする。もっと面白くしな

      • 7月4日~10日 一週間日記

        ●7月4日 選挙漫遊  漫遊がジャンキー化してきている自覚がある。この日は配信をしようか、と思っていたのだけれど、蓮舫候補高田馬場街宣の報に接する。司会辻本清美、弁士が野田佳彦と安住淳。垂涎である。これは行くしかない、と配信を日延べすることに。 調べると桜井誠候補も韓国大使館前で街宣をするというので、まだ見ていないのでそちらにも駆けつけることとする。  外に出ると小雨が降ったり降らなかった理の高温多湿。最悪の量の汗が噴き出す。最悪の気持ちになりながら麻布十番へ。韓国大使館

        • 玉田玉山政治月間【配信・イベント・note】

          今月は玉田玉山政治月間であります。 東京都知事選に始まり、月末には『講談・加藤の乱』を口演するイベントも控え、政治に関する発信が多めの月間。 ぜひ諸々チェックしてみてください。 ●都知事選関連配信 都知事選の候補者40人に会ってきました。選挙を偏愛する講談師の都知事選ふり返り配信 (7月7日配信) 玉木青とともに都知事選全体をを振り返っております。 https://shirasu.io/t/shirasuengeijo/c/shirasuengeijo/p/20240

        2024.7月のおたよりコーナー

        マガジン

        • 玉田玉山の感想文【毎月10日更新】
          2本
        • 玉田玉山の講談論【毎月5日更新】
          2本
        • 一週間日記
          12本
        • 玉田玉山の愚痴、悪口、憤懣【毎月25日】
          1本
        • おたよりコーナー【毎月20日更新】
          1本
        • 今月の公演配信まとめ【毎月頭更新】
          0本

        記事

          2024東京都知事選 選挙漫遊の記録

          はじめに とにかく東京都知事選を観に行き続けた日々だった。 フリーランスのライター・畠山理仁さんの提唱した「選挙漫遊」に精を出した。選挙を楽しく、おもしろがって観てみて回る、という民主主義に許された遊び。詳しくは畠山さんの御著書『コロナ時代の選挙漫遊記』をご参照ください。 選挙漫遊の心得、楽しみ方がよくわかります。とっても面白いので超おススメ! https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E6%99%8

          2024東京都知事選 選挙漫遊の記録

          僕たちの奇祭~都知事選と講談と~

          1.奇祭としての講談  講談というのは閉じられた場所で強い芸能である。 例えば今盛んに僕が語っている水曜どうでしょうというテレビ番組を題材に採った『水曜どうでしょう講談』などはその最たるものであるし、今ぐっと力を入れつつある『政治講談』『選挙講談』の類も、政治好き、選挙好きの少数派の、しかしある程度数はいるというお客様を集めて政治選挙講談をする、というものだ。  師匠がよくやられる、その土地の物語をその土地を訪れてその土地の人に聴いてもらう、というのもそうだろう。

          僕たちの奇祭~都知事選と講談と~

          6月27日~7月3日 一週間日記

          ●6月27日 選挙漫遊  まず練馬の石丸伸二候補を観に行く。練馬なんて漫遊じゃなかったら来なかったかもしれない。おなかがすいてあたりをうろうろする。立ち食いソバなどが食べたかったのだけれど、そういう店が全然ない。ラーメン屋、脂っこいか味濃い系、ばっかりで入る店がない。仕方がないので何も食べずに街宣を聴く。 人は相当に集まっていた。まあ、若い世代がどうこう、というけれど、ほかの陣営と同じような年齢層には見えた。年寄りが多く、若いものもいる。 男子高校生が下校中か、通りかかって

          6月27日~7月3日 一週間日記

          2024.07 玉田玉山の予定

          ●7月1日〜6日 東京都知事選漫遊  色んな候補者の話を聞きに行く予定。畠山理仁さんのツイッターにアップされていた小林弘さんの街頭演説は行ってみたい。これを書いている7月1日にはしんどう伸夫さんの個人演説会にはいけそうである。 ●7月4日 大シラス講談②〜講談・村山富市物語〜  今月は月末の『講談・加藤の乱』に向けて政治月間と題して今まで作ってきた政治講談をどんどん蔵出ししていく予定。第一弾は社会党の委員長にして自社さ連立政権の首班を務めた村山富市の物語。 この人は、

          2024.07 玉田玉山の予定

          2024.6月観た映画、読んだ本、行ったイベント

          1 観た映画 ●『正義の行方』  渋谷ユーロスペースにて。ドキュメンタリー。飯塚事件の話。検察が犯人と決めた男を犯人とするために各種不都合に目をつぶったりしていたら後に引けなくなった話。疑わしきは容疑者の利益に、という言葉を思い出さずにはいられなかった。やっているやっていないは関係がなく、確たる証拠を集められなかったら罪に問われない、ということを考える。それでいいと思っていたが、それならば証拠さえあれば実際にやっていない人が罰されることも、やったけれども完璧に証拠を隠したも

          2024.6月観た映画、読んだ本、行ったイベント

          6月20日~26日 一週間日記

          ●6月20日 都知事選漫遊  前日移動日の疲れがあってきっと動けないだろう、と思っていたのだがこの日から東京都知事選の選挙戦が始まるとあっては身体がむじむじとしてくる。気が付いたら気に入りのシャツを着て外へ飛び出し向かうは都庁前。都庁前に着いたのは昼頃だったか。ちょうどNHKから国民を守る党から都知事選に立候補した人々(定数1で同じ党から立候補した人々がいる、というのは不思議な状況だが)がリレーで演説を行っていく、というので座を落ち着けて聴くことにする。 皆が大体3分ずつく

          6月20日~26日 一週間日記

          『都知事選に関するある種の弱音と愚痴と決意と』

           候補者乱立の東京都知事選挙を観戦する日々である。  僕はバイキング・ビュッフェ形式の食事が好きだ。 なんぼ食べてもええのである。 そして好きなものを多量に食べてもええのである。 そこには自由がある。 選択がある。 夢と希望に満ちている。 自由な食事を同胞、友、家族と囲む幸福。 子供はバカみたいにから揚げを食べ、おばあちゃんはジュンサイのジュレを食べる。 いったん休憩、なんて言いながら中途半端なタイミングでアイスクリームを食べ、盛り付けの美しさを競ったり、あるいは蕎麦用の

          『都知事選に関するある種の弱音と愚痴と決意と』

          6月13日~6月19日 一週間日記

          ●6月13日 ビッグイシュー講談会  淀屋橋の周さんでビッグイシュー講談会。17時前にビッグイシュー講談部の面々と会場で合流して準備を行う。その後最終稽古をして本番へ。 本番は 『玉田玉山物語~忘れがさの行方~』 玉田玉山 『ビッグイシューバックナンバー紹介講談』 ビッグイシュー講談部 ビッグイシュー最新刊紹介トークショー 玉田玉秀斎×ビッグイシュー編集部 休憩 『当事者講談~イタリアンに傘を忘れる~』玉玉亭播秀 『当事者講談~生活保護の窓口へ行く~』玉玉亭秀

          6月13日~6月19日 一週間日記

          1週間日記、明日更新します!

          1週間日記、明日更新します!

          2024.6月のおたよりコーナー

          質問箱にいくつか質問が来ていたので、おたよりコーナーと題して応答をしてまいります。 沢山送っていただいてありがとうございました! ① ソフトドリンクも用意するので大丈夫です。コーヒーなんかもありますから。 あ、お酒を止めていて、お酒を皆が飲んでいる場所に行って我慢できなくて飲んでしまうのが怖い、とかやと、そうですね、大丈夫じゃないかもしれない。 ② 最終だと、1000年、2000年後にも講談が残っていて、その事実に寸毫でも寄与できていること、になります。 お笑い芸人さ

          2024.6月のおたよりコーナー

          6月6日~6月12日 一週間日記

          ●6月6日 一時帰阪  朝から居候先のねぐらを片付けて昼過ぎには武蔵新城を出る。武蔵小杉から新横浜へ。新横浜の家電量販店で妻への誕生日プレゼントを購入、さらに天むす好きの妻の為に天むすを購入して新幹線に乗り込む。前週の一週間日記を書いていたら新幹線時間は瞬く間に過ぎる。大阪の居候先、妻宅へ着くと、妻は仕事であったので、ちゃぶ台にプレゼントをいくつかと書き記しておいた手紙を配置し、妻を待つ。妻は帰ってくると驚いていた。喜んでもいたと信じたい。こういう奇襲じみたことは相手を選ぶ。

          6月6日~6月12日 一週間日記

          『夜と霧』(V・E・フランクル)

          1.「自己啓発本を読むと良い」  我が出演公演の殆どを手掛け、配信のパートナーでもあり、僕を東京に招いた張本人である玉木青という男がいる。 彼が配信中に「自己啓発本を読むと良い」と語りかけてきた。 僕も幾冊か自己啓発本は読んだことがあったので 「僕も読んだことがある。書店で平積みになっているやつを毎日消費するように読んで、一時的な無敵感を得、そして一日を終え、無力感に苛まれているところでまた自己啓発本を読んで、無敵感を得、そして翌日には…というジャンキーをしていたことがあ

          『夜と霧』(V・E・フランクル)