玉田玉山

大阪の講談師、玉田玉山が修行中の日々の後記を書いています。 1990年兵庫県生まれ。…

玉田玉山

大阪の講談師、玉田玉山が修行中の日々の後記を書いています。 1990年兵庫県生まれ。京都産業大学卒業。後演劇活動、会社員、無職などを経験。 2019年3月3日 四代目玉田玉秀斎に入門。 前ブログ→http://koudan-tamada.seesaa.net/

マガジン

  • 武蔵新城の暮らし

    武蔵新城での暮らしについて書き綴ります。毎月15日頃に更新予定です。

  • 玉田玉山の講談論【毎月5日更新】

    玉田玉山が講談について考えたあれこれを月に一回書き綴ります。 毎月5日に更新です。

  • 一週間日記

    一週間日記を集積します

  • 今月の公演配信まとめ【毎月頭更新】

    その月頭に判明している出演公演、配信を列挙します。 余りに何もない場合はなぜそんなことになってしまったのか、反省を綴ります。 毎月頭更新です。

  • 今月観たもの読んだもの【毎月末更新】

    この月に観た映画、ライブ、読んだ本などを列挙してそれぞれにコメントを書き記します。 毎月末更新です。

最近の記事

暮らしやすい街の条件

34歳講談師。僕が暮らしていく為に必要な施設というものを考えてみよう。 まずは自宅。そこに帰ることができればひとまず眠れるネグラ。これがある場所が暮らしをする場所。ということになる。ネグラが無ければ話は始まらない。 このネグラを中心としてどのような施設があればよいか。 まずは電源とWi-Fiのある喫茶。これは仕事場である。 僕は新作講談を書くことが多い。また文章もよく書く。告知活動も行わねばならない。 しかしネグラはネグラであって、仕事場ではなく、行動が場所を規定するタイ

    • 2024.9月5日~9月11日 一週間日記

      あまりに多忙。まったく日記を書けなかったのだった。 記録だけでも残しておく。 ●9月5日 立川・古典の会  もう何も覚えていない。遥か遠い昔のことのように思える。確か僕はこの日『大塩の謎解き』という講談をやった気がする。玉田玉山物語は何をやったっけ。あ、そうだ、フレンチを食べに行った話だ。ワインをボトルで頼むことになっておびえる。という話。 師匠への古典のリクエストは『五貫裁き』をお願いさせていただいた。 ●9月6日 船場トンデモ人物伝  この日は合間の5分間の即興講談。

      • 立憲民主党代表選に所謂「隠キャ」が想起してしまう心の傷について

        学生時代、特に中学校時代などはクラスってのが宇宙のすべてだった。 ぼくが居たのは何となくクラスでのプレゼンスが低い連中が集まっている集団。 真面目、勉強ができるやつもいるけれど、真面目なくせに勉強ができないやつも結構いる。兎角何事にも活躍ができず、総じて陰気な印象。 ぼくたちにはいつも不本意ながら『隠キャ』という称号が与えられ、基本的に「まともにとりあってもらえない」という連中だった。 対して『陽キャ』というやつらの軍団がいて、顔が良くて感じがよいやつ、バカだけど明るい

        • 水曜どうでしょう講談とぼく

           水曜どうでしょう講談をこの1年ほどか、やり続けている。毎月1~2本新作を作っては初演。いい演目ができてきているように思う。 今までに何本作ったのだろうか。 ちょっと思いつくままに挙げてみる。 『ガラガラ』『ヨーロッパ2夜~3夜』『だるま屋ウィリー事件』 『なんなんやこの料理番組』『サイコロ1』 『西表第四夜~俺はロビンソンや~』『サイコロ3』 『ずんだ』『鈴木宗男の旅番組』『受験生のためのどうでしょう@滋賀』 『どうでしょうと鬱』『東京ウォーカー』『軍団、四国の呪いを受

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          1本
        • 今月観たもの読んだもの【毎月末更新】
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        • おたよりコーナー【毎月20日更新】
          3本

        記事

          2024.8月29日~9月4日 一週間日記

          ●8月29日 立川文庫×古典講談会 この日からしっかりと一日のスケジュールを管理し始める。管理するほうが不快感が少ないことに驚く。管理しなかった今まではとにかく「こんなことをしていてはいけない」と思いながら限界までダラダラしていたのだが、管理をすると僕は存外自立心の無い男で、管理をしているにも関わらずダラダラする、ということができないのであった。作業の時間は作業をし、稽古の時間は稽古をする。もちろん体力のある男ではないゆえにダラダラの時間、というのも設けているのだが、そのダ

          2024.8月29日~9月4日 一週間日記

          2024年9月の玉田玉山

          今月から作業日・稽古日制度を導入する。 いつもは休日、作業日、稽古日が混然一体となったズンドコスケジュールであったので、そのあたりを整理していく意図。 新作書いてそれをやる、ということばかりなのだから稽古日と執筆日は休みの日にやる、という感じじゃなくちゃんと作っておいたほうが良いのだ。 8月末から作業日稽古日制度、やっているのだけれど、なかなかいい感じである。 9月1日 結婚記念日旅行 淡路島にフレンチを食べに行く 9月2日 結婚記念日旅行 淡路島から戻る 9月3日 作

          2024年9月の玉田玉山

          2024.8月に観た映画、読んだ本、行ったイベント

          観た映画 ●『釣りバカ日誌8』 なんだか緩いつくりの映画だった。前後編に物語がぱっくりと割れている。前半は柄本明と室井滋の恋物語。後半は西田敏行と三国連太郎の遭難劇。この前半部後半部があまりにも結びつきが薄く、いびつ。緩いつくりである。ただ、俳優の魅力は十全に感じる作り。柄本明の変質的な意味の分からないやつの面白さと言ったらない。三国×西田のBLにも見えるシーンは誰かにとってはきっと垂涎モノに違いない。大体どの作品にも紛れ込んでくるサイケデリック演出はこの回もアリ

          2024.8月に観た映画、読んだ本、行ったイベント

          2024.8月22日~28日 一週間日記

          ●8月22日 作業日  朝から新宿で作業をする。コメダ珈琲で作業をして、11時半ころだったか、ひと段落、というより集中力を完全に欠いてきたので「飯だ」とばかりコメダ珈琲を出ると大雨なんてもんじゃない大雨。戻るにももう一杯コーヒーを頼むのもどうも。な感じ。雨の中をつっきって地下鉄逃げ込む等。ぬれてしまってすべてのやる気がなくなってしまい、武蔵新城に戻る。映画なりお笑いなりを観ようと思っていたのになあ。 ●8月23日 下村博文講談シラス  下村博文物語をシラスでやる予定だったの

          2024.8月22日~28日 一週間日記

          2024.8月15日~21日 一週間日記

          ●8月15日 休み  素敵な盆休み。十三の商店街をぶらぶらする時間があり、行ったことのないずっとある古い蕎麦屋に入る。暖かいそばを食べたい、という気持ちが体内に充満していたのだが、商店街の蕎麦屋の悲しさ。光熱費高騰のあおりか店内に冷房が効いておらず「これは今暖かいそばを食べたら汗がぶわりと噴き出す」と躊躇したが、結句汗だくで温かい山菜そばを食べる。 ●8月16日 徳島への移動  朝、十三を出て梅田へ。梅田からバスに乗って徳島へ向かう。シラスで講談レッスンを受けてくれているY

          2024.8月15日~21日 一週間日記

          2024.8月のおたよりコーナー

           毎月恒例のおたよりコーナーであります。今日は1通。く。告知不足を恥じておりますが、もう少しあってもよいではないか、と思っている。しかし俺は応答するぞ。  直近では東京での口演の予定はお聴きしておりません。ただ、全国各所で講談をする機会がある方なので、1年に数回は東京でもされている印象です。その時を逃さずに聴いていただきたいです。 定期的な師匠の公演、勉強会はは大阪・京都が中心になるので「いてもたってもいられぬ」という場合は関西遠征もありかもしれません。  講談会はお笑いや

          2024.8月のおたよりコーナー

          2024.8月8日~14日 一週間日記

          ●8月8日 ミーティング、ゲンロンカフェでのイベント観覧  前日全然眠れなかった。それでも10時ころには寝床から出ていくつか作業を済ませていく。あと、本を読んだり。昼からはミーティングがあったのでそれに参加をする。武蔵新城という街にさらに根をおろしていくことになりそうな話し合いになった。もっとこの地での暮らし文章にして残していこうと思う。長い付き合いになりそうだからな。 終わってから五反田のゲンロンカフェへ。爆笑問題・太田光氏出演のトークイベントを観覧する。 大変に面白い回だ

          2024.8月8日~14日 一週間日記

          大阪・十三から川崎・武蔵新城へ

          1.南武線四連武蔵駅勢 武蔵溝ノ口、武蔵新城、武蔵中原、武蔵小杉…川崎市を走るJR南武線四連武蔵駅勢の中でも武蔵新城という街は地味である。 武蔵溝ノ口は渋谷方面へと向かう地下鉄が伸びているし、武蔵小杉は新宿三丁目や池袋、新横浜に向かう地下鉄が伸びている。この二駅はその利便性からか、大変に発展をしている。勤めをする人が住みやすいのだろう、住民が集まっている。 武蔵小杉などは普通ならば一駅に一つずつ分配されているはずの、いろんなテナントが入っている商業施設、トイレが各テナン

          大阪・十三から川崎・武蔵新城へ

          乱入と神感と絶望と~ゲンロンカフェ『太田光の思考と感情』感想文(ネタバレなし)~

          1.はじめに  8月8日に五反田・ゲンロンカフェでイベントを観覧した。 『太田光の思考と感情』という催しで、メインの話し手は爆笑問題太田光さん。聞き手がノンフィクションライターの石戸愉さん。 https://shirasu.io/t/genron/c/genron/p/20240808 僕は爆笑問題のファンであるので、友人とともに観にいくことにしたのであった。大変に面白かったのでここに感想を記す。 ゲンロンカフェというのは、ゲンロンという会社が運営するトークショーが行

          乱入と神感と絶望と~ゲンロンカフェ『太田光の思考と感情』感想文(ネタバレなし)~

          2024.8月1日~7日 一週間日記

          ●8月1日 どうでしょう講談に向けての稽古  失敗続きの人生だけれどいくつか成功した、と言い切れることがあって。その一つが7月30日撮影旅行から帰ってきたその日に酔っぱらいながらもきっちり8月3日用の台本を書きあげていたことが挙げられるだろう。これがだいぶんと効いて、この日も稽古に使うことができたのだった。  作業机の上に台本を置き、声に出して読み上げながら一文一文を検討していく稽古を進める。 途中、出かけて昼飯を食べる。好印象の飲食店がひしめく武蔵新城。 行こうと思った中華

          2024.8月1日~7日 一週間日記

          利得と党派分裂~大阪の講談と玉田玉山の未来、翻って現在~

           講談の協会に所属せず、芸界とのつながりはほぼ師匠だけ、という独立系の僕の味方で居てくれる人や、仲間になってくれる人を大切にしていかなければならないと切に思う。 独立系であるがゆえに仲間も味方も多くはない。 が、独立系である故に仲間や味方になる利得もまた少なく、それでもなお仲間や味方でいてくれようというのである、そういう人がいるのだからからこんなにありがたいことはない。 僕もそういう人たちがむやみに、運命的に僕の仲間や味方で居てくれているとは思っていない。何らかの利得があるの

          利得と党派分裂~大阪の講談と玉田玉山の未来、翻って現在~

          2024年8月の玉田玉山

          ●8月3日 水曜どうでしょう講談会  怪談スペシャル。かなりいい演目が書けた。あとは本番でどんなパフォーマンスができるか。結構稽古をしたので、うまくいく確率は結構あげられたと思う。 ●8月4日 シラス講談レッスン配信  月に一回の講談レッスン。シラスにて。修羅場読みと自己紹介講談の創作。レッスンを受けてくれているY君はどんどんと上達している。その上達の様子もバックナンバーで確認してみてほしい。 https://shirasu.io/t/shirasuengeijo/c/s

          2024年8月の玉田玉山