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2024.8月22日~28日 一週間日記

●8月22日 作業日
 朝から新宿で作業をする。コメダ珈琲で作業をして、11時半ころだったか、ひと段落、というより集中力を完全に欠いてきたので「飯だ」とばかりコメダ珈琲を出ると大雨なんてもんじゃない大雨。戻るにももう一杯コーヒーを頼むのもどうも。な感じ。雨の中をつっきって地下鉄逃げ込む等。ぬれてしまってすべてのやる気がなくなってしまい、武蔵新城に戻る。映画なりお笑いなりを観ようと思っていたのになあ。

●8月23日 下村博文講談シラス
 下村博文物語をシラスでやる予定だったので、やる。朝から台本を読んだり稽古をしたりする。しかし僕の政治講談の台本、森喜朗ばっかり出てくるな。すべてに森喜朗が登場する。僕の思う政治の面白さ=森喜朗なのかもしれない。森喜朗には常に談合の影がある。談合が服を着て歩いている感じ。やってることは正統な手続きを経ない意思決定ばかりで為政者として国民の信頼を得ることはむつかしい人物であると思う。
しかし闇将軍化しないあらがえない愛嬌がある。この二面性が森喜朗を講談の世界で名悪役たらしめている。もちろん僕が講談の中キャラクターをエスカレーションさせている、ということはあるけれど、それでもやっぱり実際の政治の世界に盤踞していていい人は気は、国民としてはしない。いやいや、でもでも、講談師としてはもっと頑張ってほしいんだよな、面白いから。余人をもって代えがたい、とはこのことだ。
下村博文氏は多分かなり普通の人なんだろうと思う。うーん、普通に残念な人というか。嫉妬と自己愛と自己犠牲心が人並み以上だけど、強すぎて突き抜ける異常性もないという印象。すべてに優先する異常信念、みたいなものも感じられない。
自民党で強くあろう、権力を極めようと思ったら普通じゃいけない気がする。
最近だとやっぱり森喜朗も岸田文雄も安倍晋三も麻生太郎も異常だもん。小泉純一郎も小渕恵三も橋本龍太郎もそれぞれちゃんと異常だった気がする。こう羅列すると「異常に恰好をつける」というパターンの人が結構多いな。僕の好きな自民党総裁…谷垣禎一と福田康夫はちょっと変さが薄い。どこかで権力を保持しきれなかった人たちが好きなんだなあ。
講談は楽しくやれた。やっぱり1時間しっかりかかるな下村博文物語は。

●8月24日 選挙漫遊講座
 神田で畠山理仁さんの選挙漫遊講座。早めの神田で作業をする。『東京大学で世界文学を学ぶ』という師匠との読書会で使う本を読む。読む力なさすぎ問題が露呈。文字が眼に入ってくるだけ、上滑り時間となりつらい。パソコンを立ち上げてメモしつつ考えながら読むことによって理解できているかどうかはわからないが、喋ることを作りつつ読み続ける。本がむつかしいと己の能力の低さにげんなりする。この世を恨む気持ち、憎む気持ちがふつふつと沸き上がってくる。許さない。
 15時から神田のレンタルスペースで漫遊講座。満席満席超満席。いいことだ、同好の士の密度があまりにも濃い空間。幸せ。選挙漫遊講座は、選挙漫遊のやり方、というよりも、漫遊経験者しかいなかったこともあり、漫遊講座講座、の様相を呈した。
選挙漫遊の魅力をいろいろな人に勧めるためのレクチャーというか。指導者研修って感じかな。畠山さん曰く「終活」とのこと。人は人の終活を止められないからなあ。畠山さんのことはとても好きだからよい終活にしてほしいと思うし、できれば永い終活になってほしいとの希望を僕は持っている。
漫遊って本当に誰でもできるけれど、漫遊の様子を魅力的に面白く伝える、ということは結構骨が折れることで、センスもいることだ。
僕はもちろん漫遊は楽しめるのだけれど、それを面白く伝えるすべを勉強しなければならない。
畠山さんは面白く伝えてくれる。そして面白さの根源が、民主主義に対する認識、畠山さんの中での民主主義のあるべき姿、だと思う。
面白く伝える、ということはいつだって属人的な行為になるから。
ともかく僕も頑張ってゆきたい。
終了後、飲み会が開催される。これが非常なる愉快な飲み会であった。政治の話ばっかりした。論争をせずに政治の魅力を語り続けるような時間。ああいう飲み会ばかりの人生が良い。終わってから同席の漫遊士たちとのライングループが作成され、毎日のように菅原一秀のポスターやら石丸伸二のイベント情報やら吉田ただともやらが飛び交っている。はなまる。

●8月25日 打ち合わせ
 前日完全に飲みすぎたのだがそれでもなんとか二日酔いのブロックに成功する。昼から打ち合わせがあるので、それに向かう。結局長引いてしまい、この日新幹線で帰阪する予定だったが予定が崩れる。終電を逃したのちはやけくそになって酒を飲んで会話をするなど。なかなか愉快な日であった。この日は前日よりも少し真面目に政治の話をした。しかし毎日政治の話をしているな。政治の話をしていないときは政治の話を聴いている。ラインで政治の話をする。なんという生活だ。

●8月26日 帰阪・高槻での講談会
 朝新幹線に乗り込んで帰阪する。移動中文章を書くがどうにもさえない。読書も集中ができない。京都で在来線に乗り換え高槻に到着してチラシ作業。大変。結構時間がかかる。16時過ぎに会場に行き、着替え、準備を行う。師匠との二人の会。僕は『玉田玉山物語~四代目南陵と玉山~』を。結構気に入っている演目。うけた。良かった。終わった後に四代目南陵を演じる時と森喜朗を演じる時、一緒や、ということに気づく。
師匠は『家康の最期』を。
終演後、近くの蕎麦屋でお客様たちと会食。結局自民党総裁選の話になる。斎藤健の話など。みな立憲民主党の代表選には苦言を呈する。「昔の名前で出ています」という言葉を皆が言う。結局この日も政治ではないか。
帰宅をすると妻と猫が出迎えてくれる。おふたりともにしどけない感じ。ヘッダーの猫はそれである。妻は「あなたはしどけなさが好きだ」と言う。

●8月27日 作業日
 朝は妻とともにだらだらと過ごす。パスタを作成して食べる等。サバのパスタであった。12時ころから出かけてコメダ珈琲で作業。仕事前の妻も一緒。盛んに読書をしていた。僕は件の『東京大学で~』を読み進める。わかったことと言えば『ドン・キホーテ』が面白すぎる、ということぐらいであんまりよくわからん。特に純粋言語のあたりは頭爆発しそう。妻は仕事に行く。僕は酒場へ行く。酒を飲んでから稽古をし、稽古で酒がさめたあたりでまた作業に入る。夜は妻の作成したマッシュルームカレーを少しもらう。大変なる美味であった。妻は料理にコクをだすような作業が上手な気がする。僕にはあまりない技術で、いつも新鮮に感動をするが、果たしてこの日もその手合いの感動であった。
そういえばこの日は米を購入しにいったのだが、最寄りのスーパーから米が消えていた。仕方がないので発芽米を買ったりしたのだけれど、いったいどこの誰がどういう目的で米なんて買いだめしているんだろうかこんなタイミングで。どうせやったら新米の季節まで待ってから買いだめしたらええのに。
まあ多分地震やら台風やらに備えてのことだろうとは思うのだが、地震や台風が来た時に米をどうやって炊飯するのかの対策もちゃんと取っているのだろうか。ガスコンロだったり、断水したとき用の米炊き水は用意しているのか。
米が炊けるんならきっと麺もゆでられるのだから麺でもいいような気がするがパスタもうどんもそうめんも全く売り切れる気配がない。なんで米だけ売り切れているのか理解に苦しむ。

●8月28日 玉秀斎の勉強部屋スピンオフ
 とにかく「やらなければならないことがあるなア」と思いながらダラダラ過ごしているこんなことでは絶対に体も心も休まっていない。反省である。しかもやっていることと言えば最近見つけたインターネットで悪口を言っては金を稼いでいるインターネット悪口の達人、の悪口ブログを読み、そのブログで悪口の対象になっていた人がやっているツイキャスのアーカイブを観て、コメントをさかのぼる等の悪行の類だ。何ら生産性のない、むしろ精神に暗い影を落とす時間。こんなことではいけない、と強く思うがどうにも動くことができず悲しい気分になる。
昼過ぎに妻宅を出て、北浜へ。モスバーガーに入店して作業。両目洞窟人間、という名前で小説を書いている男…古い知り合いなのだが、その男が勧めていた事務に関する本を読んだので、それを参考に事務作業を行うとがぜん元気が出てきた。要するに金の計算とスケジュール立て、であるが、精神の荒廃からほんの少し立ち直れた感はある。
16時に会場入りをして準備。己の持てるちからすべてで平台や高座を運ぶ。40過ぎたら絶対無理やと思う。絶対に腰を痛める。未来が見えている。頼むから弟弟子が来てほしい。一緒に運んでくれる仲間が欲しい。
チラシなどを準備していると案外と開場時間間際になって焦りつつもなんとか無事開場。開場中に師匠からメッセージで「最初古事記についておもしろトークをしなさい」との指令。震えつつ内容を考えて高座に上がるが案の定であるうまくいかない。稗田阿礼の記憶力の話をしたが、にっちもさっちもである。公演は師匠が国生み神話の講談をする、その後綱敷天神社の神職の白江さんが講談部分を解説、続いて師匠が黄泉の国講談をされてそのあと解説、という流れ。2時間弱の公演。
終わってからお客様と会食。いつもお世話になっている青山ビルのオーナー、青山さんとじっくり憲法の話をする。無茶苦茶面白かった。根本規範、という改正にしようが何しようが変わらない憲法上の何か、についての話を聴けて、前述した純粋言語、について少しわかった気になった。そこから自民党総裁選、立憲民主党代表選…それにしても誰も吉田晴美が出馬をすることを知らない。知名度というのはこういうことか、と思う。結局23時半まで会食が続き、終電で妻宅へ。妻は酔っぱらって出迎えてくれた。僕も酔っぱらっていた。洗濯をし、何本かメールを送って気を失うように眠る。
しかし妻以外とは政治の話ばかりしている。
妻もふるっていて「最近なんか興味ある話ある政治以外で?」と質問をしてくることがあった。妻にも結構してしまっているんだ、これは俺は困ったおやじになりそうである。早めに死ぬしかないのか。書いている今も選挙漫遊ライングループに山際大志郎のポスターを送るなどしているのだから救いようのないことである。


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