華村@中国

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中国に住んでます。 「一日ひとつ、中国にまつわることを言語化する」をコンセプトに、定期購読「中国を言葉にするマガジン」を週5回(月〜金)更新しています。 ご相談やご質問などはTwitterのDMにお願いします。

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    【月〜金 日本時間18:00/中国時間17:00 更新】 「毎日ひとつ、中国についての何かを言語化する」をコンセプトに、中国在住者の視点から、中国にまつわるいろいろな話題について書いています。 「近くて遠い」とされる中国のことを丁寧に言葉にして、それらを日本と対比しながら、お読みの皆様に気づきを得てもらえるようなものを目指しています。

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子どもが生まれました。子が日中ハーフということについて、いま考えていること

突然ですが、子どもが生まれました。元気な男の子です。 出産にはフルで立ち会いました(昨日、一昨日とマガジンの更新をお休みしたのはそのためでした。お騒がせしました)。14日の早朝に産気づいて病院に行き、そこから24時間以上をずっと嫁とともに過ごし、15日の朝に無事に生まれてきました。長時間を戦い抜いた嫁、そして頑張ってこの世に出てきてくれた子を、心から尊敬しています。 生まれてきた子を初めて見た時は立てなくなるほどに涙が溢れてしまって、看護師さんたちに呆れられてしまうほどで

    • 定年延長で中国はどうなるのか

      先日、中国で定年が延長されることが発表されました。 事前情報がなく、拙速に決まった印象がある今回の定年延長ですが、中国ではこれまでにも定年引き上げの議論は散々なされていて、そのたびに強い反対のために頓挫していました。 今回、多少の無理をしてでも(パブリックコメントによる意見募集を行わなかった)さっさと定年引き上げを決めてしまったのは、もうそれだけ高齢化にともなう社会保障財源の確保や労働人口の減少などの問題が「待ったなし」になっているからなのかな、と想像します。 今回のマ

      • 「心ある人」の哀悼と、「無敵の人」の現実——「文明的」中国社会の冷酷な分断

        まだ例の事件について冷静になれているかどうかは分からないのですが、いろいろな反応を見ているうちに考えたことを、忘れないうちに書いておきたいと思います。 「心ある人」の振る舞いこの事件については日本人はもちろん、多くの中国人も動揺と悲しみを示しています。「高度に発展した中国」の象徴のような場所である深圳市で事件が起きたことも、中国人にとっての衝撃を大きくしているようです。 現場には献花に訪れた人や、デリバリーで現地に花を届ける人(最近ではこのやり方が流行しているようです。前

        • ずっと子どもを抱いて過ごした日

          昨日は、ずっと子どもを抱いて過ごしていました。 朝、流れ続ける事件のディテールと、そこに渦巻く人々の感情の奔流に耐えきれずに、そっとSNSを閉じました。そして、ついさっきお昼寝から覚めたばかりの息子を抱きかかえました。 息子はつぶらだけど大きな目を見開いて、僕をじっと見つめた後、にっこりと微笑んでくれました。僕は抱える手に力を込め、泣きそうになるのを堪えながら、微笑みを返しました。 その後も一日じゅう、ことあるごとに息子のところに行き、抱っこをしました。息子はとても無邪

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          スマホを紛失したことで、スマホとのつきあい方を見直した話

          昨日に引き続き、「スマホをライドシェアの車内に忘れた事件」からの派生でもう一本書きます。 僕にとってこの事件はとんでもなく心身を消耗する出来事だったのですが、実は収穫がなかったわけではありません。というのも、1日以上強制的にスマホのない生活を送ることで、自分がどれほどスマホに依存していたかや、適切な付き合い方がわかったような気がしたのです。 ということで今日はそれについて。 家ではなくても全然困らない現代人の多くがそうであるように、僕もそれなりにスマホ依存です。気がつけ

          スマホを紛失したことで、スマホとのつきあい方を見直した話

          「偏見の再生産」について、中国で考えた話

          ちょっと機微に触れる話になったし、僕自身の何か良くない部分も出てしまったような気がするので、購読者限定としておきます。

          「偏見の再生産」について、中国で考えた話

          【お知らせ】マガジンの更新をお休みします

          現在、子どもの病院対応に追われておりマガジンの更新ができない状態です。そのため本日はお休みとさせてください。楽しみにしていただいていた方、申し訳ございません。 よろしければ、過去の記事をお読みになってください。過去記事でも面白いと思ったものにはスキや高評価を押していただけるとうれしいです。

          【お知らせ】マガジンの更新をお休みします

          落としたスマホは戻ってきたが、中国で生きていく自信は少しなくなった話

          先日、ライドシェアの車内にスマホを忘れてしまいました。で、30時間ほどを経て手元に戻ってきました。 ここで一発「失くしものが戻ってくるなんて、中国の治安もずいぶん向上したものだ」という話でも書いて中国のイメージ向上に貢献し、日中友好的な文脈の人々から小銭でももらおうかとも考えたのですが……ただ、戻ってくるまでの過程を顧みると、とてもじゃないけどそういう気分になれません。今日はそのことを書いてみます。 「戻ってきたのに文句言うなよ」「そもそも忘れるのが悪いんだろ」というツッ

          落としたスマホは戻ってきたが、中国で生きていく自信は少しなくなった話

          「話せばわかる」は幻想だが、それでも話すことには意味があると思う話

          くまてつさんのnote。読みながらうなずきまくりました。 「話せばわかる」なんていうのは、本当に幻想です。 話してもわからないどころか、話の通じなさに絶望したり、話すことによって嫌なところがより鮮明に見えてしまって、余計に相手を嫌いになってしまうことさえあります。 「話せばわかる」を臆面もなく口にする人というのは、よほどコミュニケーションというものに真剣に取り組んでこなかったか、普段押し付けがましいコミュニケーションしかしておらず、ただ一方的に捲し立てて相手がポカーンと

          「話せばわかる」は幻想だが、それでも話すことには意味があると思う話

          中国でモノを作って日本で売るコツ

          最近、日本にいながらにして上手に中国のECサイトなどを活用してお小遣い稼ぎに繋げている友達の話を聞きました。 それがとても面白く参考になったので、内容をみなさんにシェアしてみたいと思います。 +++++ その人が扱っているのは、自作のキーホルダーやストラップ、アクリルスタンドのような雑貨だそうです。自分でデザインしたものを中国で生産してもらい、日本に発送して自分で売ったり、友達の店に卸したりしています。 中国で一番メジャーなECサイト・アプリの淘宝では、普通にありもの

          中国でモノを作って日本で売るコツ

          ガッカリする中国の「そういうとこ」

          紀実作家・安田峰俊さんによるこんな記事を読みました。 先ごろ日本で行われたサッカーワールドカップ予選の日本対中国戦を、「中国側のサポーターとして」観戦しようという試みです。よくこんな有意義かつ面白い企画を思いつくものだと唸らされます。 サッカーに毛ほども興味がないままの実況や、日本が点を取るたびにごっそりと帰ってしまう中国サポーターなど笑いどころたっぷりなのと同時に、そこに駆けつけた中国人がどのような人たちであったのかをつぶさに観察する記事となっています。ある種、中国本国

          ガッカリする中国の「そういうとこ」

          中国は学歴一辺倒から抜け出せるのか

          こんなツイートを見ました。 ACG(アニメ・コミック・ゲーム)に代表される「二次元」カルチャーの中国での相変わらずの強さとか、街中でコスプレしていても何も言われないおおらかさとか(地下鉄にJK制服と漢服と初音ミクが同乗したりしてます)、いろいろと語るべき部分はあるのですが、僕にとって思うところがあるのはこの部分です。 これ、本当にそうなんですよねー。 子どもができて、必然的に子ども向けのサービスや商品をいろいろ見るようになったのですが、どっちを向いても「早教」(早期教育

          中国は学歴一辺倒から抜け出せるのか

          「自分がコントロールできること」ってなんだろう。日本人と中国人を例に考える

          「自分がコントロールできることに集中しなさい」ってよく言いますよね。自分で変えられないことに気を揉んだり、他人の感情や行動にストレスを感じたりするのは不毛なことであり、それよりも自分のできることに集中したほうが幸福度が高いですよ、というアレです。 たしかにこれはよくわかる話で、僕自身心がけていることではあるのですが、その「コントロールできること」の線引きというのも、実は結構難しいというか、人によって感じ方が違うのではないかと思うのです。 そのことを、僕が普段接している中国

          「自分がコントロールできること」ってなんだろう。日本人と中国人を例に考える

          中国とテクノロジーと、倫理観と中国人と

          2年ほど前ですが、中国に関するこんな記事が話題になったことがあります。 このニュースはよく読むと「人口子宮内の中で胎児を監視し、うまく育てるためのシステム」の開発が進められているという話であって、決して人口子宮そのものが実用段階に入ったとかそういうことではないのですが、日本のネットではすわ「ついに人口子宮の技術が実用化に!ディストピアの到来だ!」という盛り上がりが発生しました(実を言うと、僕も最初は誤解して騒いでいた中の一人でした)。 なぜそのような誤解が広まった(僕自身

          中国とテクノロジーと、倫理観と中国人と

          中国と「生体認証」のいま

          こんな記事がX(Twitter)に流れてきました。 生体認証の利用が広がりつつあるというニュースです。いいですね。新しいものはどんどんやってみるべきです。 さて中国なんですが、生体認証がすでにいろんなところに用いられて久しいです。 小さい会社や工場でも勤怠管理(タイムカード)や入場制限が、かなりの割合で顔認証か指紋認証になっています。数年前から多くの会社で導入されているのを見るようになりました。日本の現状はわからないのですが、たぶん日本よりも普及率は高いと思います。

          中国と「生体認証」のいま

          結婚前に確認すべきは、相手の年収でも価値観でもなくて

          ——「衛生観念」ではないか、と思うのです。 「衛生観念も価値観の一部では?」というツッコミが聞こえてきそうですがそれはさておき、結婚してからすり合わせがもっとも大変なのはこの衛生観念に関することなのでは、という話を書きます。お付き合いください。 +++++ というのも、中国人との国際結婚をした僕が、まさにこの衛生観念の違いで苦労した(してる)んですね。 日本人と中国人では、何をキレイだと感じ、何を汚いと感じるかが大きく違います。一般的なイメージで言えば単純に日本人の方

          結婚前に確認すべきは、相手の年収でも価値観でもなくて