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デンマークで気づいた、あなたの意見が世界にとって重要な理由

わたしが働いているフォルケホイスコーレ(学校)は、他のホイスコーレと比べて先進的だと思う。主観が半分。

でもこれまで3校通ったことがあるのと、ホイスコーレの研究をしていて50校ほどホイスコーレを回ったことのある教授もそう言っていたから、半分は客観的な意見。そんな学校で働けていることを誇りに思った。

なぜ先進的なのかというと多分、校長先生と副校長がやり手なのだ。

その副校長がある日こんなことを言っていた。

毎週行われる生徒総会を軽視しがちな生徒が多いのだけれど、これがとっても大切。

小さいコミュニティだけれど、ここで民主主義を学ぶ。議論を交わしたとしても、友達になれることを学ぶ。意見が違うからって敵ではないし、あなたの人格が否定されているわけではない。

それに、卒業してから多くの生徒が口を揃えていうのは「あの時間が学びになった」とか「もっとちゃんと生徒総会に参加していればよかった」とかなのです。それくらい、民主主義を学ぶのって大切なことです。

副校長先生

民主主義を学べることの何がいいって、「自分の意見や考え方は、世界と関係がある」と思えることだと思う。その成功体験を積ませているのだと思う。世界は自分たちが考えて、選んだようになる。自分が声を上げることで、世界が変わる可能性がある。そういうことを学ぶ。

民主主義って、ただの多数決の世界ではない。自分の選択が、自分が住む社会を変えるということ。自分の住む社会には、自分で責任を負わなきゃいけないということ。

自分の選択が、社会を変えるとなったら、少しでも幸せな社会にしたいじゃない。住むのは自分なのだから。そうしたら、自分の人生を真剣に考えるようになる。どういう人生が幸せなんだろうかって。そしてその自分の幸せを実現できるようなよい社会はどんなもんだろう。社会のことを真剣に考えるようになったら、きっと誰に言われなくても知識が欲しくなるはず。自分のことも、周りの社会のことも見えてくる。

民主主義を学ぶことで、主体性を生める。主体性を持った人間はつよい。圧倒的当事者意識。働くにしても、生きるにしても、結構必要なチカラなんじゃないかな。

お返しの愛は無限大、一緒に幸せに貪欲になりましょうね!!