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世界をアップデートする方法 http://x.gd/MWrKc 食料安全保障本 x.gd/oV2Ol 思考法の本 x.gd/a1X4i イノベーション本 x.gd/G6TT0 子育て本 x.gd/dN0Ej 部下育成本 x.gd/6gSZb

最近の記事

自主性、主体性の強調は能動性の芽をつぶす

(子どもの自主性に任せたい、という意見に対し) 言挙げするようで恐縮ですが、最近私は「自主性」とか「主体性」という言葉を使用するのに慎重になっています。広く使われている言葉だから仕方なく私も使うことがあるのですけれど、「主」って字が入ることで、妙なニュアンスがこもる気がして。 「主」という字が入るために、自主性も主体性も、「己をコントロールする」というニュアンスが強まっているように思います。でも、自分のことさえままならないのが人間。やる気が出ない、やりたくない、動きたくな

    • 親の振る舞いより子どもの観察

      子どもの頃、大人たちが子育て方針を自慢しあってるのを聞いたことがある。ある人は「厳しく」、別の人は「優しく、愛情を持って」、さらには「放任主義」、「厳しく、時に優しく」などなど。 自分は大人になったらどのタイプになればよいのだろう?などと考えた。 結論を言えば、どれも間違いと思う。 親が自分のスタイル、あり方ばかり気にしているからだ。親が子どもから、あるいは他人からどう見えるかなんて気にするのはナンセンス。大切なことは、子どもが親のいない世界になっても、楽しく能動的に生きて

      • ガザ殲滅作戦の愚

        イスラエルは、ガザ地区の人々を殲滅させずにはおかないつもりのようだ。しかし、その目論見は失敗に終わるだろう。私たちは、農業の分野、医療の分野でその目論見は必ず失敗に終わることを目にしてきたからだ。 https://news.yahoo.co.jp/articles/a1471a14726b0c3ca6531baa0b37e9866121c483?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20241029&ctg=wor&bt=tw_up 農業では、作物

        • 「未来の里山」の試みは、人類の未来を模索する試み

          ほんと、西粟倉村のビオ田んぼ、生命がビチビチに満ち溢れてることに驚かされた。ドジョウだらけ、タガメだらけ!タガメなんて絶滅危惧種で、出会うだけでも奇跡なのに、虫取り初心者の子どもがどんどん捕まえられるほど!ほんの少し環境を整えるだけでこんなに違うとは! https://drive.media/posts/65459?utm_medium=paid&utm_source=fb&utm_id=120212481749160124&utm_content=1202124817494

        自主性、主体性の強調は能動性の芽をつぶす

          市民こそが為政者、政治家は代理人(代議士)でしかない

          「ルールがこうだから自分たちは悪くない」じゃなくて、どんなルールに変えたらこうしたことが防げるか、現場と行政、政治家が一緒になって考えてほしい。マスコミも犯人探しじゃなくて、今後どう改善するつもりか、有効策を尋ねるようにしてほしい。 https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1505089?display=1 そして、現場や行政、政治家に丸投げして終わりではなくて、市民自身がどんな仕組み、ルールをつくればこうした問題を軽減できるのか、考える必

          市民こそが為政者、政治家は代理人(代議士)でしかない

          普遍的再現性と個別的再現性

          体質によって効果が違う漢方なんか科学的ではない、という人がいたので、そのことについて考えてみたい。 漢方は、全部ではないのだけれど、腸内細菌による分解を経ることで初めて薬効成分に変わる「プロドラッグ」のものがあると分かり、体質によって効いたり効かなかったりすることは述べた。 ある人にはその性質が現れるけれど、別の人には現れない、という「科学」は、実際にはたくさんある。たとえば、白いご飯を食べると酔っぱらうという体質の人がまれにいる。腸内細菌の中にアルコール発酵する微生物がい

          普遍的再現性と個別的再現性

          子どもは失敗して、仮説を立てて学ぶ

          なに、この「英語を学ぶにはまず文法から」みたいな記事。英語に親しむには、文法忘れてともかく話すことから。時計も同じ。この記事読んだ親御さん、難しく考えすぎて、かえってお子さんが時計を苦手に思うんじゃないかな。記事書いてる人、リクツに走りすぎのように思う。 https://toyokeizai.net/articles/-/539777?page=4 我が家には針時計しかなくて、親が「いま、4時12分か」とか言ってるうちに、子どもたちのほうがだんだん見当つけて、時間を読めるよ

          子どもは失敗して、仮説を立てて学ぶ

          親御さんを焦らす記事を書きなさんな

          ベネッセはまだこういう記事書いとんのか。 取材に答えてる先生は別に悪くないけど、タイトルと文章の醸す雰囲気がアカン。子どもに早期に時計を読めるようにし、親がラクにできるようにしよう、という前のめり感が出てる。それ、記事の先生がアカン言うてるやん。 https://shimajiro.benesse.ne.jp/contents/column/tokei/ 記者はどうやら、 ①子どもが早くに時計を読めるようにしよう ②時間通り動ける、親に都合の良い子どもに育てよう という二点

          親御さんを焦らす記事を書きなさんな

          我が家の常備薬 恵命我神散(けいめいがしんさん)

          我が家には恵命我神散という常備薬がある。戦前には海軍指定の常備薬だったらしい。不思議なことに、下痢のときに飲むと下痢が止まり、便秘に苦しんでる時にはお通じがよくなる。逆の作用やんけと思うけど、なぜかそう働く。いわゆる整腸剤なのかもしれない。 大学の研究室で後輩が腹痛で苦しんでるとき、いつも携帯してる我神散を一包与えた。30分ほどしたら外でスケボーして遊んでたので「治ったんか?」と聞いたら「あの薬、よう効きますわ。ピタッと止まりました」と喜んだ。もう一人別の後輩に渡したときも

          我が家の常備薬 恵命我神散(けいめいがしんさん)

          「見守る」考

          「見守る」考。 教育の世界では「見守る」って言葉がよく使われる。相手の自主性を大切にしつつ、目は離さない、という、適度な距離感を保った姿勢を示す言葉として、とても良いイメージ。でもこの言葉、解像度がまだまだ粗いような気がする。上手く見守れない人も多いからだ。 とある化学薬品メーカーの出来事。「異常がないか、ちゃんと見とけよ」と新人社員に伝え、その場を離れ、しばらくして戻ってくると、大事故につながりかねない異常な化学反応!慌てて対処した後、「なぜ異常が起きているのに知らせない

          「見守る」考

          真面目に働いてきた人を見下すな!

          誰だこんなボケナスな記事書いたのは。月に31万もありゃ貯蓄なくても生活していけるわ。こんなの大企業勤めでもないともらえない年金額やろ。 https://allabout.co.jp/gm/gc/506587/?fbclid=IwY2xjawGFEZ5leHRuA2FlbQIxMQABHT7BDJtQBbmPKJQiSWIghTd8grIq8NqH7B5abvjrmL4q-Er04zaw0V9GOg_aem_LbOGfqeQHu2Lq4tA7m727A 自営業で国民年金だけな

          真面目に働いてきた人を見下すな!

          「向かい合う」のではなく、課題に対して「横並び」

          平等に、公平に、ってことにこだわり過ぎると、ろくなことがないように思う。 夫婦げんかでよく見かけるのは、「俺の方が頑張っている、なのにお前は」「私の方がやっている、なのにあんたは」と、自分の方が負担が大きく、相手の方が負担が軽い、不公平だ不平等だと相手を罵るケース。 私には、トンカチとノコギリがケンカしているように見える。「俺ばかりクギを打たせやがって、ノコギリもクギを少しは打てよ」「私ばかり木を切らせて、トンカチも少しくらいは木を切りなさいよ」不毛。自分の負担を過大視し、

          「向かい合う」のではなく、課題に対して「横並び」

          高齢者同士で支え合う仕組み作り

          高齢者は富裕層、という言説を弄する輩が多い。その言説に引きずられて勘違いする人も多い様子。ここでその間違いを明確にしておきたい。 70代の二人以上世帯で貯蓄100万円未満あるいはゼロは、なんと24.8%、四分の一にもなる。500万円未満は41.4%、4割超える。 https://news.yahoo.co.jp/articles/e1cc217591af63c922bb865fe0a47c22b5a3e2df 二人世帯で年金なしに500万円じゃ、三年もたない。もし高齢者向け

          高齢者同士で支え合う仕組み作り

          カント、ヘーゲルを再評価するためには

          私が学生の頃、カントやヘーゲルをやたらとありがたがる雰囲気が哲学者の中にあった様子。理由は二つあるように思う。どちらも難解な言葉を使いまくりで理解しづらく、このため、仏教のお経と同じで「理解できないからありがたい」という奇妙な心理が働き、ありがたがっていた、というのが一つ。 もう一つは、キリスト教への対抗心があったように思う。まだ私の頃はマルクス主義の影響が残っており、「宗教はアヘン」、つまり宗教は麻薬か覚せい剤のようなもので精神をマヒさせるよくないものだ、という認識が強か

          カント、ヘーゲルを再評価するためには

          栗の渋皮煮の渋を早く抜く方法

          友人が栗の渋皮煮を作ろうとして、重曹でのゆでこぼしを何度もやらないと渋が取れなくて大変だ、という記事を書いていた。私は研究の一環でポリフェノールがアルコールによく溶けるのを知っていたので「焼酎に漬けたら渋が早く抜けるのでは?」とアドバイスしたら、早く抜けた!と喜んだ。 もう10年以上前になるけど、当時はクックパッドにも載っていなかった方法。ツイッターでも何度か紹介した方法だからもうレシピがあるかもだけど。 重曹で一度ゆでこぼしし、繊維を柔らかくしてから焼酎に浸けると、焼酎

          栗の渋皮煮の渋を早く抜く方法

          第15回有機養液栽培研究会大会を開催します

          今年も有機養液栽培(プロバイオポニックス)研究会を開催いたします。今年は三重県津市、11月13日-14日です。ご興味のある方、ぜひ御参加ください。 https://sites.google.com/view/organichydroponics/ 有機質肥料活用型養液栽培は、世界で初めて実用化した、水耕栽培で有機質肥料の利用を可能にした技術です。通常、水耕栽培で有機質肥料を加えると培養液が腐ってしまいます。腐った培養液に植物を育てようとしても根が腐り、うまく育ちません。この

          第15回有機養液栽培研究会大会を開催します