我が家の常備薬 恵命我神散(けいめいがしんさん)
我が家には恵命我神散という常備薬がある。戦前には海軍指定の常備薬だったらしい。不思議なことに、下痢のときに飲むと下痢が止まり、便秘に苦しんでる時にはお通じがよくなる。逆の作用やんけと思うけど、なぜかそう働く。いわゆる整腸剤なのかもしれない。
大学の研究室で後輩が腹痛で苦しんでるとき、いつも携帯してる我神散を一包与えた。30分ほどしたら外でスケボーして遊んでたので「治ったんか?」と聞いたら「あの薬、よう効きますわ。ピタッと止まりました」と喜んだ。もう一人別の後輩に渡したときも著効があったらしく、すぐに普通に実験してた。
我神散は胃腸薬とされてるけど、我が家ではちょっとした万能薬扱いされている。口内炎に我神散の粉末をバサッとかけると実によくしみるが、治りが早い。めばちこ(ものもらい)には、我神散をごく少量熱湯に溶き、その上澄みを眼に。傷口にバサッと我神散かけると止血早くて傷跡残りにくい。
亡父の実験によると、水虫と風邪と虫歯には効かない。まあ、私としては胃腸薬であり傷薬、という扱い。
つい一昨日、寝てると胸焼けがひどく、胃液が逆流してるようだった。我神散を一服飲むと、すみやかに胸焼けがおさまり、そのまま就寝できた。
食欲不振で全く食べる気がしないとき、我神散を飲むと腹が減ってきて、カツ丼モリモリ食べたことがある。胃液を抑えるのと食欲を増進するのは逆の作用やろと思うんだけど、なぜかそういう作用がある。そしてなぜか、副作用らしい副作用がない。不思議なクスリ。
高校生のとき、夏に剣道をやってると、水分とっていてもツバが出なくなり、ノドの粘膜がピタついて痛く、すごく苦しかった。ある時、お腹の調子が悪くて我神散飲んだとき、ツバがずっと出てノドのピタつきがないのに気がついて、夏は毎回我神散を稽古前に服用するようにしていた。
我が家では欠かせないクスリなんだけど、津市で売ってる薬局が一軒の漢方薬専門店を除いて売ってない。しかもその店でも、苦味を抑えた顆粒状のものしか扱いがない。私は、青いパッケージの、ごっつ苦いやつの方が効く気がして、そっちが欲しいんだけど、津市では手に入らない。
仕方がないから、たまに大阪に行くときに買うようにしている。昔は大阪の薬局ならたいがい扱っていたのだけど、心斎橋の薬局を4軒回って空振りで、5件目でようやく我神散を買えた。大阪でも我神散を買い求めにくくなっているのだろうか。
恵命我神散は和漢薬とやらの位置づけらしく、漢方薬とは違う扱いらしい。ツムラなんかは各種漢方薬を扱って、最近は医師も漢方薬をよく使うようになったのでそちらがのしてるためか、我神散の存在感は大阪でも薄れてきているらしい。もし大阪でも手に入らないなら、私にとって危機的状況。
恵命我神散があんまり売れなくて手に入らなくなってしまったら、私はたいへん困るので、宣伝もかねてつぶやいておく。若い人も一度お試しあれ。それで売上貢献して、薬局のみなさんに品揃えの一つとするように仕向けてくだされ。できれば三重県津市でもあつかってたもれ。大阪まで行くのメンドクセ。
あ、深酒して酔いがひどい時にもよく効く。飲む前に飲んどくと悪酔いしにくい。まあ、我神散は何かと便利。
フォロワーの方から連絡頂いて、取り扱い店を改めて調べたら、津市で以前は1店舗しか扱いがなかったのに、今は30店舗も!津市で買えるようになっていたんだ!嬉しい!
https://www.keimeido.co.jp/gashinsan/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?