息つぎがわからない107

思いつくままに書く読み物 第百七話「知恵熱」 頭がぼーっとして、体は寒い。 「病院」 「ちょっと待って…松田に…。 携帯持ってきて。」 彼女は、すぐに携帯を持ってきてくれた。 松田に電話するとすぐ来いという。 彼女が運転してくれて、病院につく。 念のため、抗原検査をするから 松田は、防護…

-2021年5月22日/日本/二子玉川-『世界時々フィクション』

日曜日だった。休日の気分転換に二子玉川へ向かって電車に乗っていた。ガタゴト揺られる、電車の外は晴れている。多摩川は煌いていて、白い雲に青い空は見事な太平洋側の気候だ。長身美人の長澤からLINEでチームの懇親会の場所の候補が来ていた。私は神楽坂のカフェに一票投じた。 「先行研究に使えな…

掌編小説「前世の記憶」

R18に指定されました。18歳未満の方はご遠慮ください。 性的な表現が多く含まれています。苦手な方はご遠慮ください。 前世は男だったのだろう、と思っている。 現世の、今の私は女で、男だっただろうというのは、今の私がジェンダーレスな人間という意味ではない。 私は、生物学的に肉体は女で、…

短編小説『水たまりの女神様』

雨が降りやんだ梅雨の夜に起きた出来事です。 男性が仕事帰りに寄った本屋さんで見つけた本を買うか迷いましたが買わずにお店を出ました。 しかし途中で気になりビジネスバッグに入っていた手帳にタイトルを忘れないように書こうと思って取り出すとペンの上部にあるピンが外れて水たまりにボールペン…

夢にまでフラれそうで

「わかった、別れるから。もう何も訊かないで。」 これでいい。私は、私のやりたいことが一番大事なの。わかってくれない人になんか構ってられない。 ...まぁ、うん。それでもこんな風に考えてしまう夜は来る。 私の人生は、この先どう回っていくのか…なんてね。 attentionこの作品は、B'zの《Eas…

小説 最低最高の唄を

波風が打ちつけるこの場所はずっと止まらずに唄を歌っている。 四苦八苦しながらやっと辿り着いたと感じていた私の心にナイフを突き刺してくる。 すると、遠くの方から駆け足で息を切らせて走ってくる女の子が1人。 「先生!やっと見つけましたよ...。今度こそ締め切り守ってもらいますからね!」 そ…

03 スカイ・ロード

 部下たちの低次元な口喧嘩を、よくこのGのかかる空間できるものだなと感心しつつ、しかしスコードロンエースとして、注意しないわけにはいかない。 「いい加減にしろ。勝ったほうに食わせてやるが、フォックスバッド、ドードー。おまえら二人はまず反省文だ」  そういうと、無線から二人の悲鳴に似…

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02 さよなら、僕の平和な日々よ

「まぁ……体動かすのは好きなんですけど……やっぱ店のこともあるし」  物心ついたときから母子家庭。僕の父親だという人のことは「柿本良」という名前しか知らない。というか、どんな人だったのか、本当に知らないのだけれど、少なくとも僕の名前が良一。ネーミングセンスは最悪と見た。  まぁ、そ…

Shooting Starー祈りを込めてー4

4. 退屈だなぁ、 王はだだっ広い部屋で背もたれの長い椅子に座り、ぼやいた。 椅子や赤い絨毯ばかりが立派で、薄暗い部屋だ。大きな窓が沢山並んでいると言うのに、全てに分厚いカーテンがかけられているせいである。 「うーん。殺し合いでもさせようかぁ…」 立派な装飾を施された椅子の、立派な…

『九十九番目の夢(99th Dream)』第42話

夢から醒める……?オリジナル小説、第42話(42nd Dream)。 ↓ https://ncode.syosetu.com/n1035gx/42/