三條 凛花 (りんか)

青森県出身。実用書作家。整理収納アドバイザー。『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑…

三條 凛花 (りんか)

青森県出身。実用書作家。整理収納アドバイザー。『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社/9刷)など家事術・ノート術の本を国内外で6冊書いています。家事以外のことをここに書いてみようと思っています。

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  • 青林檎のさぬき暮らし

    青森出身の私が、さまざまな土地を経て香川県に移住して気づいたことをまとめています。

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思いつきをもう忘れない♡ 小分けにして集める魔法の「どこでもメモ術」

こんにちは。ノート術の本を書いている三條凛花です。 今日は私が思いついたことを忘れないためにしていることを紹介します。 何年も試行錯誤してきた方法です。ようやくうまく回るようになったので詳しくまとめてみました。 思いつきの8割を忘れるのがもったいない7年近く前、子どもが生まれてからの私は、思いつきのほとんどを忘れてしまう生活でした。 そうしてあとで「そうだ、あれを買おうと思ったのだった!」とか「ここにこれがあれば便利だって、もう20回くらい思ったなあ」とか思うのです。とても

    • 「工藤」がいない教室

      4月、長女が小学生になった。入学式はひどい雨。 学校までは歩いて二十分ほどかかるので、真新しいランドセルには雨よけのカバーをつけて、親子ともにレインブーツにレインコートと完全装備で向かった。 なんとか学校にたどり着き、隅のほうで濡れた雨具をビニールバッグに押し込んでいると、他のお母さんに話しかけられた。 「じつは、幼稚園が同じだったんですよ」 娘は入園した翌日から休園となった、コロナ禍の影響をまるまる受けた学年。男の子のお母さんだと顔すら合わせる機会がなかった。そのお母

      • 一年間のティッシュ交換に「9時間」もかかっていた話

        「まま、ティッシュがない」 息子が、ダイニングテーブルの上に置いたティッシュケースを指さして言う。 私は、棚からティッシュを取り出してケースに収めた。するりと一枚引き出して、息子の小さなてのひらに乗せる。 ここまで「5秒」もかからない。無意識の動きだった。 でもじつは、彼がまだ赤ちゃんだった四年前。 私は、たったこれだけの作業に「3分」もの時間をかけていた。なんと30倍もの時間が必要だったのである。 当時、私たち家族は、東京から四国へ引っ越したばかりだった。新居を建て

        • 家事がすぐに終わる魔法① ースピードの魔法

          まったく同じように家事をしていても「時間がかかったなあ」と思う日と、「今日はすごくはやく終わった!」と驚くような日がある。後者はたいてい、予定のある日だ。 このような差が出てくるのには、実はとてもシンプルな理由がある。予定がある日は、単に「すばやく動いている」から。 タイムリミットがあると、どうしてもそこに間に合わせなければいけない。だから、無意識に動くスピードがはやくなる。たとえば、普段なら7分かかる洗濯もの干しを5分で済ませているとか、いつもは20分の洗いものを15分

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          4月の雪

          人の波に惹かれて進むと、いつもと違う路地を曲がったところに、開けた公園があるのを見つけた。土手のふもとにあるその公園は、桜が満開だった。 近所のほかの公園と比べると、遊具の数は同じくらいだけれど、とても広い。 敷地内のあちこちで、ママ友同士らしい人たちがシートやお弁当を広げて、花見を楽しんでいた。 少し、気後れした。 この街に越してきて1年。支援センターにも日々通っているのに「その場限りではないママ友」が一人もできていなかった。 鞄の中には、今日も出番のなかったお弁当が入

          "運命の色"が決まると、生き方の芯が見つかる。

          自分にとって好ましくない”もの・こと・ひと”に気づく直感のようなものを、私は「きらいフィルター」と呼んでいる。 このフィルターを通して、苦手なものをふるい落としていくと「好きなもの」の輪郭が見えてくる。 でも、輪郭が見えてきても、それを繋いで、具体的にする方法が長いことわからなかった。 そんな私に訪れた転機は「壁の色」だった。 うちの壁は、ラベンダーというか、ライラックというか、ニュアンスのある紫色をしている。インテリアと家具の配置に関してはプロの手を借りていて、その

          "運命の色"が決まると、生き方の芯が見つかる。

          眠れないときの「儀式」を持っておく

          学生時代の住まいを思い出すとき、脳裏に浮かぶのはいつも冬のキッチン。それも眠れない夜、キッチンの灯りだけをつけて料理をしている様子。 ベッドの中でなんども寝返りを打ち、やがて諦めてふとんから出る。このままじゃねむれない。そう思ったからだ。 冷たい床をひたひた歩いて、そばにあるカーディガンを羽織り、キッチンへ向かう。 鍋にざーっと水と鶏ガラスープのもとを入れ、火にかける。片栗粉を小さめのボウルに入れて、倍量の水を加えてよく混ぜる。沸騰したら塩、こしょう、その日の気分で醤油

          眠れないときの「儀式」を持っておく

          「きらい」を知ると「好き」がわかる。生きやすくなる。

          小学生のころ、「プロフィール帳」というものが流行っていた。バインダーにたくさんのプロフィールシートがはさまれていて、それを1枚ずつ配って書いてもらうというもの。自分でも配ったし、もらったのもたくさん書いた。でもいつも「裏面」に悩んだ。 名前。生年月日。血液型。星座。裏面にあるのは、そういう「決まっているもの」じゃない。 好きなアーティストとか、好きな食べ物とか、好きな本とか、趣味とか特技とか、自分自身について聞かれるものなのだ。そういうのがいつも思い浮かばなかった。 好

          「きらい」を知ると「好き」がわかる。生きやすくなる。

          ほめ言葉は、記憶をすり抜けて蓄積される。

          誰かがくれたほめ言葉というのは、記憶をするんと抜けて、こころの一番根っこの部分に溜まっていくんじゃないだろうか。つまり、きっかけがないとはっきり思い出すことはないのだけれど、気がつくと、自分の”今”を形作っていたというような。 苦手なことばかりの私だけれど、胸を張って「これは得意分野です」と言えるものがひとつある。それはアイディアを出すことだ。家事時間を楽しくするためのゲーム化や、効率化するための時間術などを本に書いているけれど、それらは全部0から(ときには1から)生み出し

          ほめ言葉は、記憶をすり抜けて蓄積される。

          子どもの機嫌を少しだけ変えられる「予言」の魔法

          何かをはじめる前には、大人だって心構えが必要だ。あらかじめやることがわかっていたら、少しずつそこに向かって気持ちを整えてから着地することができる。 じゃあ、子どもはどうだろう? 同じように、むしろ大人以上に「スケジュールの把握」は大事なことなのかもしれない。 娘が2歳になるより前、なんとなく意思疏通ができるようになったころのこと。試しに、紙にその日の予定をイラストで描いて伝えてみた。 いつもより不機嫌になりにくかったので、それから数日間、同じように過ごしてみた。 ふだ

          子どもの機嫌を少しだけ変えられる「予言」の魔法

          「素敵フィルター」をかけすぎない。

          ママでも妻でもない「私」だなんて、2年以上も忘れていた。 仕事でもなく、誰に会うでもなく、自分のためだけに外へ出た。母親になってからはじめてのことだった。 家族の朝食したく、洗いもの、簡単に掃除。娘のお世話について夫に引き継ぎをして、父子で出かけるための荷物を用意し、自分の身じたくをして、家を出たのは目標時間より10分も早かった。 電車に乗ったものの、どこか手持ち無沙汰で落ちつかない。スマートフォンでできる範囲で仕事のアイデア出しなどを進めた。いつもはベビーカースペース

          「素敵フィルター」をかけすぎない。

          ふんわりと嫌味なく「伝える」方法

          周りの人から聞くところによると、どうやら私は ”教えたくなる人” らしい。気にかけてもらえたり、力になってもらえたりして、うれしいことのほうが多い。でも、たまに頭を抱えたくなるようなこともある。 それは、悩みでもなんでもない「ただふつうに話した内容」に対して”強めのアドバイス”をくれる人たちの存在。 それは決して親身になってくれているわけではない。 ただ自分の主張を通したいだけだったり、意見を聞いてほしいだけだったり、知識の豊富さをほめてほしかったり、優位に立ちたくてして

          ふんわりと嫌味なく「伝える」方法

          続けられる自分になる魔法|Checkの”S”化

          「みそカツと、ふつうのイタリアンどっちがいい?」 名古屋に住む友人に会ったとき、こう聞いてもらって感心した。「何を食べたい?」と聞かれるよりもずっと答えやすかったからだ。それ以来、私も見習って”選択肢のある質問”を心がけている。 選択肢が便利なのは、だれかとの会話だけではない。日々の暮らしのいろいろなシーンで、自分のために使うときも役に立つ。 SDCAサイクルとは?考えてから動く。動いてから考える。 時と場合にもよるけれど、人はざっくりとこの2タイプに分けられるらしい

          続けられる自分になる魔法|Checkの”S”化

          続けられる自分になる魔法|続かないときに見直すべきこと

          「続けられる自分になる魔法」シリーズ5つ目。今回は「続かない」ときに見直すべきことがテーマ。 「自分には合わないな」と思って、切り捨ててきた”習慣候補”。私には、いったいいくつあるのだろう。25歳ごろの時点で私が続けられていたものは何ひとつなかった。 今、私はノート術の本をいろいろと出している。でも、実家には山のようなノートがある。ほんの数年前までは1冊のノートも使いきったことさえない、飽きっぽい人間だったからだ。 自分にぴったり合う方法は他人には教えてもらえない 振り

          続けられる自分になる魔法|続かないときに見直すべきこと

          続けられる自分になる魔法|習慣は「意識のサンドイッチ」でできている。

          続けられる自分になる魔法シリーズ4つめ。今回は、なにかをはじめてから習慣にするまでに起こる「意識の変化」がテーマ。 朝、ベッドを抜け出して最初にすること。それはカーテンを引いて、部屋いっぱいに朝の光を取り入れることだ。そして窓を開ける。厳密にいうと、今は子どもが目を覚ましたあとにここからはじまる。次に、ベッドメイキングをする。時間と気力があればピシッとていねいに。子どもが不機嫌なときなどはとりあえず、ふんわりと整えるだけ。 カーテンを引き、窓を開け、ベッドメイキングをする

          続けられる自分になる魔法|習慣は「意識のサンドイッチ」でできている。

          時間術の公式② |可変時間の求め方

          ーー時間がない。 「可変時間」を把握していない人ほど、この悩みに陥りがちだと思う。 可変時間とは? 自分でコントロールできる時間を「可変時間」と私は呼んでいる。 たとえば、 【朝時間】いつもより5分早く起きてみる。夜1時間早く寝て朝1時間早く起きる。 【通勤時間】ぼうっとするのではなく、調べものや計画、趣味(読書やゲーム)などに充てる。ひと駅前で降りてウォーキングをする。 つまり、ただ過ごすこともできるし、工夫して過ごすこともできる。そういう時間のことだ。 こうし

          時間術の公式② |可変時間の求め方