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時間術の公式② |可変時間の求め方

ーー時間がない。

「可変時間」を把握していない人ほど、この悩みに陥りがちだと思う。

可変時間とは?

自分でコントロールできる時間を「可変時間」と私は呼んでいる。

たとえば、

【朝時間】いつもより5分早く起きてみる。夜1時間早く寝て朝1時間早く起きる。
【通勤時間】ぼうっとするのではなく、調べものや計画、趣味(読書やゲーム)などに充てる。ひと駅前で降りてウォーキングをする。

つまり、ただ過ごすこともできるし、工夫して過ごすこともできる。そういう時間のことだ。

こうした工夫そのものを知っている人は多いかもしれない。でも「工夫次第で有効に使える時間が一体どれくらいあるのか? 」を把握している人は少ないんじゃないだろうか。

では、どうしたら自分がコントロールできる時間を知る事ができるのか。そのためには、まず「絶対時間」を知ることが必要だ。

絶対時間とは?

「絶対時間」は、自分で増減するのが不可能な時間のこと。絶対に動かせない”拘束される時間”と言い換えるとわかりやすいかもしれない。

絶対時間の例をあげると、

・定時の勤務時間
・最低限の睡眠時間
・最低限の食事時間
・最低限の入浴時間

たとえば9~17時勤務で働いているとする。お昼休憩の時間をのぞけば、すべてが「絶対時間」になる。基本的にこの時間はずっと束縛されるという最低限の時間が絶対時間。

ここに通勤時間のうち「何もしようがない拘束時間」も含める。

ただし、電車内で好きなことをできるのであれば、先ほども書いたように「絶対時間」には含めない。「可変時間」になる。

絶対時間かどうかの判断基準は「拘束されるか」「自分ではどうにもならないのか」という点だ。

「他人時間」はなるべく考えずにおく

そしてもう一つ「他人時間」と呼んでいるくくりがある。これは、自分ひとりでは動かせない、誰かに合わせる時間だ。

一番わかりやすい例が「子育て」。子ども次第でどんどん予定がずれこんでしまう。仕事でいうなら「(自分都合でない)残業」などもそうだ。

「他人時間」は、コントロール不可能なケースがほとんど。しかも突発的に起こるものなので、時間の計算をするときには次のような対応がおすすめ。

①省略する…他人時間が存在しないものとして考える。
②一番多いパターンで考える…一番ありがちなパターンとして考える。

とりあえず、絶対時間や可変時間を考えるうえでは流してしまって大丈夫。


通勤時間を「絶対時間」と「可変時間」に分けてみよう

では、通勤時間を「絶対時間」と「可変時間」に分けて考えてみよう。

問:自宅から会社まで、1時間かかる。自宅から駅までは徒歩10分、駅についてからホームまで5分歩く。始発なので必ず座ることができる。最寄り駅から会社までは徒歩5分かかる。なお、歩いている時間は何もできないとする。可変時間は何分か?

この問題で、絶対時間と可変時間はどうなるだろうか?

まずは「絶対時間」を算出してみよう。上の問題でいうと、歩いている時間だ。10分+5分+5分=20分。

次に「可変時間」を割り出す。自宅から会社までの通勤時間はトータルで1時間。そこから絶対時間を引いてあげればいい。

【1時間(60分)】ー【絶対時間(20分)】=40分

つまり、可変時間は40分になる。こうして数値でしっかり把握できれば、時間の使い方を考えやすくなる。

40分あったらなにができる?

たとえば最初の5分で今日のスケジュールを把握する。それから30分は趣味の読書に没頭する。最後の5分で、会社についてからの段取りを考え、仕事モードにしながら電車を降りる。

こんなふうに具体的な数値が出る。数値が出ると、自分ルールを決めやすくなる。ルールが決まると過ごしやすくなる。

毎日がイレギュラーの連続かもしれない。だから、1日で合計何時間の可変時間を出しづらい人もいると思う。

そういう場合は、なるべく「くり返し存在する時間」を選ぶのがポイント。通勤、睡眠、食事。必ずある時間から少しずつ可変時間を算出しておく。

それだけでも、時間の使い方は180度変わると私は思う。

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