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"運命の色"が決まると、生き方の芯が見つかる。

自分にとって好ましくない”もの・こと・ひと”に気づく直感のようなものを、私は「きらいフィルター」と呼んでいる。

このフィルターを通して、苦手なものをふるい落としていくと「好きなもの」の輪郭が見えてくる。

でも、輪郭が見えてきても、それを繋いで、具体的にする方法が長いことわからなかった。

そんな私に訪れた転機は「壁の色」だった。

うちの壁は、ラベンダーというか、ライラックというか、ニュアンスのある紫色をしている。インテリアと家具の配置に関してはプロの手を借りていて、そのときに一緒にやってもらったものだ。

私の「もの選び」が大きく変わった分岐点のひとつが、この改装だった。「この壁の色だったら、これを合わせたら素敵」というように、どんどん”答え”が見えてくるようになったのだ。この”素敵”には、自分のなかの「好き」という気持ちがいっぱいに詰まっている。

なんとなくだけれど、こういう薄い紫色には、華やかで、でも品のある可愛らしさを感じる。

改装をきっかけに私が選ぶものは、自然とそういうものに変わっていった。昔だったら「かわいいから」と手にとっていたポップな色合いのものを避けるようになったし、洋服も華やかなものに惹かれるのは変わらないけれど、それでいて少し落ち着いた要素のあるものを選ぶようになった。

さらに言うと、立ち居振舞いについても上品さを目指すようになった。

色にはそれぞれイメージがある。私の持つイメージと、ほかの人が感じるものとが完全に一致するわけではないと思う。でも、惹かれる色が決まったら、自分のなりたいイメージも決まる。それは確かだと思う。

もし、やってみたい人がいたら、まずは色見本を眺めるのをおすすめしたい。
https://www.colordic.org/y/

このときもやはり「きらいフィルター」が役立つ。

たとえば、私の好きじゃない色にしるしをつけてみる。最初にチェックするのは「好きじゃない、色の濃さ」。私は濃い紫が好きじゃない。

色の濃さから入ると、色の系統をしぼりやすい。 この作業をしながら、濃さに関係なく×がたくさんつくのは「色のそのものが苦手な色(そしてイメージ)」。

オレンジ系は全滅だった。
ここからわかるのは、オレンジという色に対して私が持っているイメージ(元気、ヘルシー、明るい)もまた「自分がなるなら」苦手だということ。

セーラームーンだったらネプチューン(海王みちる)に憧れるし、赤毛のアンよりもダイアナに心惹かれる子どもだったことので、そこからも裏づけられると思う。私は元々上品でおしとやかなイメージに憧れを持っている。

ただし、好きな色の濃さが、系統によって違う場合もある。私は基本的に薄い色が好きなのだけれど、ピンクに関しては、青みのある濃い色にとても惹かれる。
こういう場合は、少し位置づけがむずかしい。私は「色から受けるイメージ(ここでは「華やかさ」が私のなかのイメージ)」をスパイスとして取り入れることにしている。
ふだんは上品なものを選び、たまに"華やかさ"を感じるものに冒険する、というように。正解はないと思うけれど方向性を決めておくとらくだし、楽しい。

何もないところから「好き」を探すよりも、こうして色とイメージをすり合わせながら見ていくとわかりやすい。

私は早い段階で自分の"運命の色"というべき好きな色(画像で言うなら、アイリス~クロッカスまで)がわかったけれど、色名がはっきりと固まらなくてもいいと思う。

その場合、このテンプレートを埋めるように考えてみるといいかもしれない。

【色の系統】赤・青・黄・緑・橙・茶・白・黒・ピンク・紫・グレー
【濃さ】濃い・原色に近い・薄い
【色味】青みがある・黄みがある・赤みがある・こだわらない
【雰囲気】シック・大人・上品・明るい・渋い・かわいい・キュート・元気・知的・癒し・清楚・強い・艶のある・ふわふわした・女性らしい・落ち着いた・華やかな・存在感のある・(その他)

色が決まると、ものの選び方や姿勢が決まる。それは自分の生き方をも決めていくものだと私は考えている。

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