テルル Te

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テルル Te

いつか本を描きたい。好きな動物はネコ。興味を持っていただけたら幸いです。 お仕事の依頼はコメントもしくはTwitterのDMでお願いします🤲

マガジン

  • ポエム

    創作ポエムを綴ったマガジン。 1週間に1回を目安に投稿中。 スキしてくれると嬉しいです。

  • 黄昏の黙示録

    2022年9月より、月刊連載として小説を投稿していきます。 こちらの方にマガジンとして纏めていこうと思います。 何卒よろしくです😂

  • 私の哲学

  • 青春の1ページ

    青春を切り取った作品をまとめたものです。

  • 内側の内側は外側

最近の記事

[詩]国道69

本当の自分は誰よりも傷つきやすくて 笑顔で悲しみを塗りつぶしてた 走り始めるしか救いはないのだと思って 止まることを考えないようにした 自分が思う正しさを否定したくなくて 正論を掲げて自分に嘘はつきたくない 何処かに隠した感情を 永遠にこじ開ける事はないと思ってた そんな世界に君がやってきた 君がいたから私は私でいれる 消えてしまいたい青い春も 投げ出した集団生活も 君と出会えたからどうでも良くなった 蜘蛛の巣だらけの心に 風が吹く あゝ一緒に歌っていこうよ 心が鬱屈し

    • 第ⅩⅦ章 (最終章)世界の初まりとヘスぺロス・アギーアイランド

      Vol.1 黎明楚歌  法廷内はざわついていた。長い長い梅雨が始まり、ジメジメとした空気がまとわりついてくる。冷房はしっかりと効いているはずだが、きっと中にいる人たちの熱気のせいだろう。誰もが真剣にこの裁判に注目していた。裁判長が定刻になったことを確認し、口を開いた。 「それでは、開廷します。被告人は前に出てきてください。」 被告人はゆっくりと落ち着いた様子で証言台の前に立った。彼の目は、朧げでもなければ何かの野心に取り憑かれているようには見えない。 「被告人の名前を

      • [詩]傘

        線状降水帯戦場降参したい 誰かと争うなんてメンタルが無理 桜咲いていた季節に戻りたい 木綿豆腐いつまで経ってもスピる 流れていく時間は 濁流のように過ぎてゆく ワガママな言葉を ピンク色に染めて欲しい あなたのことが大切だから 僕は傘を届けにあなたの元へ行くよ 気が狂いそうな熱帯夜に 誰も褒めてなんてくれないけどさ あなたに傘を指すことができたら 僕の心は半分濡れてしまうだろうと 傘の中から降る雨がいる 承認欲求にカビが生えていく 雨受けは溢れている 夢夢誰かに汚され

        • [詩]メタフィジカ

          揚げ足をとって楽しい? 馴れ合いなんてくだらない 私を大切にしてくれないんでしょ? サザレ波が語りかけた 情けない顔をしてんな 鬣を尖らせて心を剥き出せ 愛しすぎて見えなくなっている どうして一緒にいるのかを 愛しすぎてまた許してしまう 泣いているのよと夜空に飛ばして流れ星 カルト的な形而上的な 私あなたを愛してる カルト的な形而上的な 短足なのは無知だから 鮮やかなコントラストに 遠近法は消失した なけなしの感情が哀 いたたまれないの掛け合い 逃げられないあなたのモ

        [詩]国道69

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        • 酒盛り避け盛りのらりくらり
          2本

        記事

          第16章 人間農場-2

          Vol.2  僕は、一連のニュースについての祝杯をみんなであげていた。銀座にあるちょっと小洒落た個室のすき焼き店。たまには贅沢をしませんかという二階堂さんの提案によって開催された。美味しいすき焼きに舌鼓を打ちながら、僕らは今回の事件を振り返っていた。 「うまくいきましたね。」僕はみんなに言った。 「大臣二人を連続で辞任させることができるなんてすごいです。斎宮さんのアイディアがとても良かったんですね。」七海がいう。 「ありがとうございます。ずっと前から、こういう不正を行っている

          第16章 人間農場-2

          [詩]分水領

          自己暗示かけて直しては 自分に色眼鏡を使っている 酔いどれ知らずの私 教習所でとらいぁと学んだのは 下手くそなルールでの縛りだって 我が道を行けばいい テキトウなまま道を出て忘れた 誰か私のマップを知りませんか? 何十回何百回だって妄想した 自分が天才なんだって空に叫んだ 口癖だけは適当なんかじゃない 秒速30万ですぐに飛んでゆくから 私は最強なんだって歌っていくんだ 社会の奴隷の大人に構わずに mass とを選択するのは バカのやることだと叫んでいる よーいドンなんて

          [詩]分水領

          第16章 人間農場-1

          Vol.1  物語の結末は僕の心に何か複雑な感情を落としていった。主人公の死を持って終わった物語だった。復讐に踊らされて、最後はその虚しさを感じながら死んでいった。自分と何処か重なるところが有るような無いような感情だった。僕は、読み終えた本を本棚にしまった。僕の物語は、今描いている途中だ。そう思いながら、僕は眠りについた。  眠りから覚める時、目覚ましよりも早く起きてしまう時がある。遠足の前や修学旅行の前日など、なにか楽しいことがあると、胸が躍るようだった。今もそうかもしれな

          第16章 人間農場-1

          [詩]あゝ、またΨ

          おはよう、おやすみまで言えたならなんてさ どんなに幸せだろうか 見えない未来を描こうとしてインク切れ 最後にワガママを一つ聞いて欲しい 明日もまたΨ 辛ラーメンのカプサイシンは辛辣な現実 犬に吠えられて鳥に盗まれたソフトクリーム あゝスクロースのように甘い現実に浸りたい 瞬きは走り出す合図 眠たさを誤魔化すスパイス 泣き出しそうなアヒル おはよう、おやすみまで言えたならなんてさ どんなに幸せだろうか 見えない未来を描こうとしてインク切れ 最後にワガママを一つ聞いて欲しい

          [詩]あゝ、またΨ

          第15章 運命の女神−2

          Vol.2 仙石原 シヴァ:教祖は、あなたに興味を持っています。 セレン:なぜ? シヴァ:あなたは、我々には向かい、降り注ぐ不幸の豪雨を前にしても、我々に牙を向けてきた。その、行動力に。その執念は、教祖の心すらも動かしているということですよ。 セレン:教祖の心を動かしても僕には何の嬉しさもない。 シヴァ:まあまあ、そう言わずに。我々からすれば、素晴らしいことです。我々が教祖の心を動かすことなどないのですから。ある意味羨ましいことです。妬ましいほどに。 そうメッセー

          第15章 運命の女神−2

          [詩]メサイア(狂言)

          マッチを売る少女に同情の念を向け偽善を語る 花向けの言葉でなくてまだまだ頑張れる精を出せと 圧死される未来に他人行儀を重ねてシラを切る あばずれになれとでもいうの?収束点はどこあるのかと 誰かを傷つけることに快楽を得ている ジレンマがシナプスを揺らし インモラリティを感じて気持ちいいでしょ? 猛り立つ声はいつも何も聞こえない 紙吹雪を浴びたいと呟く 返り咲くそもそも咲いていない 腐るだけじゃ嫌よと 今我は勇者から英雄に成るのだ 画期的な広がる格差は埋められない底なし沼る

          [詩]メサイア(狂言)

          第十五章 運命の女神-1

          Vol.1  「私が貴方と初めて出会ったのは小学生の時。多分覚えてないと思う。」 黒奈は、僕の方を見ていった。僕は黒奈の言う通り、何も覚えてはいない。黒奈と出会ったのは大学生に入学してからだったからだ。 「あれは、私が九州に空手の遠征に行った時。鹿児島県の鹿屋という場所にあるバラ園に行くことになったの。バラなんてあの頃の私には興味はなかったけど、両親はせっかくの九州ということではしゃいでいたわ。私の気持ちなんてちっとも見てくれなかった。バラ園に着くと、すぐさま両親は持ってきた

          第十五章 運命の女神-1

          第14章 怒りの蜜柑−2

           Vol.2  ルドラのアカウントからの投稿も拡散されていく最中ー。何食わぬ顔で政治家達はいつもの日々を過ごしていた。その中の一人、若手政治家である松林は、政治事務所で荷物の整理などを任されていた。早く自分も国会で発言力を持ちたい。そして、大臣あわよくば内閣総理大臣になってみたいと夢を見ていた。野望を抱きながら、今日も事務所での雑務を行なっていた。 「宅配便です。荷物の受け取りお願いします。」 「承知しました。」 宅配業者から荷物を受け取った。段ボールが4つも。中身は軽

          第14章 怒りの蜜柑−2

          [詩]散桜

          巡り巡る季節の中で 僕は君に出会った 輝く春光に大好きだよと この空の下で2人だけ 桜の木下でさよならを言った どうして僕らはもっと早くに 出会えなかったんだろう 3年間は短すぎるよと 冬に語りかけた 雲は今日も形を変える 同じ出会いは2度とないと 僕に教えるように 巡り巡る季節の中で 僕は君に出会った 舞い落ちていく心が大好きだと この空の下でいつかまた 桜の木下で初めてみたい 本当の気持ちは伝える ことができずに過ぎた 永遠にこの時間が 続くと錯覚していた 雪は

          第14章 怒りの蜜柑−1

          Vol.1  ’’お題:どうしたら日本の政治をよくできるのかな?’’ 僕は、世界に問いかけた。この投稿は、SNSに住んでいる人たちは面白い冗談だと思ってたくさんの返信が寄せられてきた。 「国会に乗り込んでみるのはどうだろうか。」→「警備員に止められるだろ。」 「選挙に行け。若者がしっかりと行かないからだ。」→「出たよ老害。人口比率見てみろよ。じじい」 「爆弾でもぶっ放しますか。何人か議員が死んでももいんだいないでしょう。」→「それはそう。」 「もう無理じゃない。オ

          第14章 怒りの蜜柑−1

          [詩]アルビノ・スノウ

          優しい声を感じる どこまでも澄んで あなたと私の空が繋がる 鳴り止まない振動 自分の胸の 音だとは気づかずに浮かれている 静寂が積もり不安になると 言葉が欲しいと願ってみる 憧れかな、恋かなって曇天に悩む 恋は雪のように降ってくる 熱すぎる想いが溶かしちゃうけど 私の世界を溶かしちゃうけど ジーンと伝わる好きを今日も指していこう 私の世界にあなたが居る どんな雪よりも綺麗 あなたが見せる色 24色えんぴつみたいね 2人で歩く歩道ですら 飛び跳ねてしまう 宝石を飾る日

          [詩]アルビノ・スノウ

          第13章 歯車の下で−2

          Vol.2 朝を迎える日々がどうしてこうも苦痛に感じるのだろう。また一つまた一つと日々を重ねるたびに僕は、どうしようもない気持ちになる。煌びやかな日常を夢見ている。冷めたコーヒーを僕は啜った。 ’’全く、君はどうしようもないな。’’ 「何がだよ。」 ’’いや、決意しては忘れて、決意しては忘れて。そうやって日々を繰り返して、また心をすり減らす。馬鹿の一つ覚えのように君はぐるぐると同じことを繰り返しているじゃないか。いつになったら動き出すんだい。’’ 「すまない。正直にい

          第13章 歯車の下で−2