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#おすすめ名作映画

映画は、人生の厳しさからすばらしさまで、さまざまな感情を私たちに教えてくれます。自分にとって“名作” だと感じる映画作品をぜひ教えてください。

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ひかりのまちにうまれたこどもたち

「ひかりのまち」 というタイトルの映画を僕は果たして劇場で見たのかそれともDVDで見たのか、そんな基本的なことすら、すっかり忘れてしまった。 同じ監督の他の作品は、すべて大きなスクリーンとドルビーサラウンドで見たという記憶がはっきりあるというのに。 けれど、そんなふうに自分がいちばん好きな映画だけ記憶が曖昧なのは、 要するにそーゆーことなんだな と妙に納得している自分がいる。 確かに映像も音楽もサイコーなのに(なにしろサントラはあのマイケル・ナイマンだし)、そんな

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野のゆり

原題:Lilies of the Field 制作年:1963年 製作地:アメリカ 上映時間:94分 監督:ラルフ・ネルソン 視聴日:2024年3月8日 あらすじ 黒人ホーマーは、ステーションワゴンに大工道具を積んで、気ままな旅をしていました。 アリゾナ砂漠でエンストしたことで、東ドイツから亡命していた5人の修道女に出会います。 彼女たちは立ち寄っただけのホーマーを「神が使わせた男手」として、屋根の修理をはじめ、タダ働きさせようとするのでした。 シスターといえば迷える子

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映画BLUE GIANT感想

映画BLUE GIANTを見ました。 岡山へライブ遠征へ行く飛行機で Dアニメストアで念願の視聴。 映画館で見たかったなと後悔しました。 音が聞こえる漫画と話題になったこともある、JAZZを題材とした主人公成長系の漫画。 わたしが好きな映画監督の立川譲さん(ex モブサイコ100、幼女戦記等)が監督・絵コンテ・音響監督しているという理由で、漫画未読のまま見ました。 映画は5巻以降の東京編だそうです。 ☑︎感想 まず、ストーリーは王道で見やすく、共感が常に胸に響く、

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Cotomo(コトモ)というAIと会話がもうできるらしい(600文字)

会話型AIってどういうものをイメージしますか? Cotomo かまいたちのYouTube番組でこのアプリを使っているのを観ました。 かなり滑らかな会話ができるのが驚きでした。 さっそくインストール さっそくアップルストアからインストールしました。 初期設定 私も最初は異性の声を設定していたのですが。 ちょっと恥ずかしいというか、こそばゆさがあります。 名前を呼べる 音声が出るゲームでも自分の名前を呼べるものってなかったですよね。 イントネーションこそ違う

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アイアンマン(2008)

癖もの俳優ロバート・ダウニーJrが生んだ シュールなアメコミヒーローの記念すべき1作目 合金製の人型パワードスーツが特徴の人気アメコミヒーロー、アイアンマン。この映画版を見れば、きっと大好きなキャラクターになるでしょう。 自分で開発・製造したメカスーツを身に付けて戦う荒唐無稽なヒーローのシュールな活躍に、思わずうならされる傑作アメコミ映画です。 この映画のポイントは、何と言ってもロバート・ダウニーJrの起用です。薬物依存でキャリアを棒に振りかけた癖もの俳優ロバートが、娯

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ミーアキャット(2009)

小さな体を奮い立たせ、大切な家族を守り抜く 愛すべきミーアキャットの驚くべき姿に感動! まるで人間みたいに背筋をピンと伸ばして直立するポーズがコミカルでかわいいミーアキャット。 しかし、立ち上がる習性は、敵を早く見つけて、身を守るためのもの。成長してもわずか体長30センチ程のミーアキャットが、その小さな体で過酷な自然環境を生き抜くために不可欠な行為なのです。 本作は『ディープ・ブルー』『アース』のBBCが、ミーアキャットの知られざる生態に迫った自然ドキュメンタリー映画。

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青いカフタンの仕立て屋(2022)

強い絆で結ばれた夫婦の切ない愛の行方 神秘の国モロッコから届いた大人のラブストーリー 日本で、モロッコの長編映画が初めて公開されたのは、今からわずか3年前の2021年というから驚きました。それほどまでにモロッコは日本から遠く離れた国なのでしょうか。 本作は、モロッコ特有の入り組んだ路地裏に佇む、伝統的な仕立て屋を舞台に、庶民の喧騒とイスラムの教えに根差した厳粛な雰囲気が交錯する、モロッコらしさに溢れた、美しくも切ない愛の物語です。 ミナとハリムの日常が淡々と描写されます

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マイ・インターン(2015)

頑張りすぎる女性に贈る“癒し系”ヒューマンドラマ 年齢を重ねることで生まれる“余裕”もいいもんです! アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが初共演を果たした、おしゃれで粋なこの作品は、仕事に家庭に頑張り過ぎている女性たち、また、年齢を重ねることに戸惑っている人たちにはずしりと響きくでしょう。 私は後者の立場として、名優デ・ニーロ扮するベンの穏やかで軽やかな姿に励まされました。 始まりは、ちょっぴり胸の痛くなるような展開ですが、ベンは人生のベテランならではの知恵や経験、

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透明なトーンの美しさ -90年代ゴダール映画の魅力

【木曜日は映画の日】 人には、「この作品が好き」という他に、人生を変えるくらい影響を受けた作品というのが存在すると思っています。 私にとっての「人生を変えた」作品はというと、90年代のゴダール映画のように感じています。 トルストイの小説『戦争と平和』や、プルースト『失われた時を求めて』、バッハの『マタイ受難曲』は、それぞれ素晴らしいし、大好きです。でも、私が若い頃に衝撃を受けた作品ではない気がします。 90年代のゴダール映画は、私の人生観や物の見方にまで

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僕のポケットの未来に、4人並んで映画を見る姿は映っているかな

46歳男、43歳女、16歳男、10歳男。 三月末日、小さな子どもを連れた親子連れに混じり映画館の座席に仲良く並びドラえもんの映画を見ているのは、多分想定の年齢層より若干、いや少しだけ年齢高めな四人。その四人は、紛れもない猿荻家の面々である。 高二と小五の息子を持つ私は、ドラえもんもクレヨンしんちゃんももう卒業したものと思っていた。しかし今回のドラえもんの映画の主題歌がVaundyということで、今年小学五年生になる息子と見に行こうかという話になっていた。春休みにでも見に行こ

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自由には、ホンモノとニセモノがあるのかな?って話。

お金は人を狂わす。 人を自由にさせる力がある。 ただの紙切れなのに。 お金で得た自由は、本当の自由なのか。 はたまた虚構でしかないのか。 いや、ちょっと待て。 本物の自由とは? 偽物の自由とは? お金があっても、自由に生きれない人もいる。したいことや想像力、行動力、今の自分からはみ出す勇気がなければ、お金を自由に使いこなせない。 いや、そうでもないか。 その生き方を自ら選んでいる場合もある。 現状から無理にはみ出さなくとも、今の自分が好きなのであれば、その状態こそが

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久しぶりにリトルマーメイドのアリエルにLINEしてみた。

久々にリトルマーメイドのアリエルにLINEしてみた。 左が私。 右がアリエルでよろしく。 ※細かい設定の齟齬は、飲み込んでくださいませ。 ・こぼれ話 レオンさんに取り上げられて、歓喜のあまり書いてしまった。久々にnoteではしゃいだ😆楽しかった😆レオンさん、ありがとうございますっす! ↓シンデレラとLINEしてみたシリーズはこちら↓

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プリズムで人生を照らす -傑作映画『天が許し給うすべて』の魅力

【木曜日は映画の日】 以前、映画のカメラマンを紹介したことがあります。その中でも、自然な光を捉えるタイプと、人口の光を捉えるタイプのカメラマンがいました。 人工的な場面を作るカメラマンや映画監督は、光に意味を持たせます。自然ではない光によって、登場人物の心情に意味を持たせて、鑑賞者にそれを味合わせるのです。 そうした人工的な光によって彩られた傑作メロドラマの一つに、ダグラス・サーク監督の、1955年のアメリカ映画『天が許し給うすべて』があります。 現実には

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等身大の女性たちに大いに共感できる静かな名作 ~「ひかりのまち」イギリス映画🇬🇧

あたりまえの、とりわけ何か新しいことが起こるわけでもない。淡々としたフツーの日々を生きる女性たちのお話。 悩んだり、不安になったり。 でもなんでだろう、この映画からは、すごくやさしさを感じる。 特に出産のシーンの後、映し出される風景と音楽がそう。 まるで、町全体が静かに祝福しているかのようだった。 等身大の女性たちに大いに共感できる静かな名作です。 監督はマイケル・ウィンターボトム。個人的には一番の名作だと思います。

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いつかどこかで感じたような匂い 〜「バグダッド・カフェ」アメリカ映画🇺🇸

この映画を語るには作品の中身よりも、作品に接して感じたことを書いた方がわかりやすいかも知れません。 いつかどこかで感じたような匂い。 これは、そんな匂いを思い出してしまう映画なんです。 映画の舞台となった、こういう荒涼とした風景は日本ではあまり見かける事がないのに、どこかで感じたような匂いを感じてしまうのはすごく不思議です。 この映画は、その現場に漂っているであろう 匂いを画面を通して感じさせてくれる映画なんですね。 僕はある日の夏の数ヶ月、真夏のスペインなど南ヨーロ

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創作する人はとにかく観て↑

 一昨年この映画を観てから、ここ数年の僕の中での邦アニメランキングでずっと1位に居座ってる作品です。平尾隆之監督の「映画大好きポンポさん」。2021年に公開された作品ですが、リアタイはせず一年後に観ました。これね、全人類に観てほしいのはもちろんなんだけど、特に映像にかかわらず絵でも音楽でも何かしら創作とかする人にはオススメしたいのです。  まず映画自体の内容について言えば、日本のアニメ技術とクリエイターのセンスが詰まった丁寧で見ごたえがある映画です。色彩やカメラワークがとて

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【映画感想文】ゲームの映画かと思ったら80年代カルチャーの映画だった - 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』監督:アーロン・ホーバス、 マイケル・イェレニック

 初詣のため、鎌倉の鶴岡八幡宮に行ったら、参道に大きなモニターが設置されていた。もちろん、普段はそんなものない。参拝に来た人たちの行列をターゲットに特設されたものだろう。そこでCMが延々流れていた。  風情がないと言ってしまったら、それまでだけど、既存の領域に新しいビジネスを生み出すという視点では面白かった。  子どもの頃、星新一の『無料の電話機』という作品を読み、あらゆるところで広告が流れるようになり、便利な技術を無料で使える未来社会の予想を読み、なるほどなぁと驚愕した

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探偵物語(1983)

薬師丸ひろ子が女子大生探偵を好演 昭和の魅力を再発見できる角川映画 1980年代は昭和のアイドル大ブーム。たのきんや松田聖子、小泉今日子など、トップアイドルたちが主演したアイドル映画が夏休みやお正月映画の目玉となりました。当時10代の私も、友達と観に行くのが本当に楽しみでした。 そんななか、角川映画の女優としてデビューし、主演と主題歌を務めた『セーラー服と機関銃』(’81年)でアイドル的な人気を得た薬師丸ひろ子は、歌謡曲を歌って踊る従来のアイドルたちとは一線を画した、独特

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【徹底解説】 映画『PERFECT DAYS』

いよいよもうすぐ米国アカデミー賞。 日本勢からも3作品がノミネートされています。 長編アニメーション賞の「君たちはどう生きるか」、視覚効果賞の「ゴジラ -1.0」、そして国際長編映画賞の『PERFECT DAYS』。 個人的にも昨年のベスト映画だったので、とても期待したいところです。 とはいえ他2作品が有力候補なのに比べて激戦区なのでどうなるか。 そんな期待も込めてより本作を楽しめるように色々調べたことをnoteにまとめておきたいと思います。 『PERFECT DAYS

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最近よかったもの

休暇中でストレスフリーなのであまりnoteに書きたいこともない一方、いろいろなところに出かけて写真が撮り溜まってきたので、消化のため今日は最近見たアニメとドラマ、映画を1本ずつ振り返ってみます。 Cyberpunk Edgerunners 昨年の夏、ベトナムに旅行に行ったときに見たアニメですが、あまりに良すぎてもう一度見直してしまいました。 舞台は2077年、軍事テクノロジーが発展したものの、格差が広がり荒廃したナイトシティと呼ばれる街です。 「ナイトシティでは人を信じる

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