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【STORY】

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【俳句&Tシャツ】早朝ランニングでできた辞世の句、あと「えびふらい」Tシャツ作成とか

【俳句&Tシャツ】早朝ランニングでできた辞世の句、あと「えびふらい」Tシャツ作成とか

ワクチン接種2回目が近づいてきたので何度目になるか分からない辞世の句を詠んでおこうかなと。そういえば西瓜🍉は秋の季語らしいっすね。

稜線の朝陽は傷む西瓜にも  はる筆線屋

早朝ランニング中に見る夜明けって神秘的です。太陽は遠くにそびえる山の稜線を照らしているだけで、まだ町は朝陽が射してなくて薄暗いんです。いつも通りかかる民家は菜園で小玉の西瓜を育てているんですけど、先週は青々とした小玉だった

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【状況創作】空き巣に感謝した話

あり得ない状況を創作してみました。

ちょっとコンビニで夜食でも買おうと家から出ました。出払っていたのは15分ほどだったのですが、帰ってきてから私は妙な感じを覚えました。靴のアングルが出かけた時と少しズレていたのです。私だけは大丈夫、そう油断していたわけではありません。施錠はしっかりしていたのに、どうやら空き巣に入られたようです。でも、私がミニマリストだったことが幸いしてか、何ひとつ物は盗られてい

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【詩】Be a wind

【詩】Be a wind

Be a wind
汗をぬぐい空を仰いだ
飛行機雲がひと筋
誰より速くゴールを駆け抜けたい

一歩一歩加速してゆく
最後まで熱い身体
「諦めない」
そう心に誓ったんだ

攻める用意はできた
号砲 さぁ勝負だ
見せてあげよう
未知の世界を

夏を駆けてゆく影
誰もかも置き去りにして
風になる夢を見た
あの栄冠を掴むために

思いのほか息があがる
跫音(あしおと)はもうすぐそこ

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【詞】Fluffy Pigeon

【詞】Fluffy Pigeon

Fluffy Pigeon
甘い思いは浮かんで消えてゆく
キリリキラキラ空気 icy
せり上がってくポーズをキメてから
つららつらつら吐息 I see

熱気孕んだ天井裏
火照るハートな holy hottie
踊れハードにハトの舞い
Yes, let's start up!

Hahaha ハナから知らんぷりして
憂い眼に many many sought me out
ラスまで fluff

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【詞寄りの詩】メグリミズ

メグリミズ
すっと森に朝陽ひとつ
樹の間に差し光る
木の葉に浮く夜露

黒い世界に別れ告げ
始まる移ろいをその鏡に見せて

さっと止まる小鳥一羽
気まぐれな運命(さだめ)に
飲まれてゆく運命(さだめ)

切り裂く澄んだ大気には玉響(たまゆら)に
遥かな時をかける旅へと
苔のむす大地に散る音を残して
与えよ明日に息吹く力を

青い雲に思い馳せて
繰り返すめぐりをまた千々に重ね

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【詞よりの詩】鏡花水月

【詞よりの詩】鏡花水月

鏡花水月寝静まる町の隅で
落書きが並んだガード下
連絡はいまだ取れない
濡れたパーカーがちょい重い

立てかけた傘を背に
さぁ行こう もう夜明けがやってくる
水たまりを軽く跳ねて
一緒にあしたを見よう

湧き上がる思いは
チカチカする電灯のよう
誰もいない駅の端
凪ぎのひと時を遊ぼう

レール歩いていく足を止め
星座映す湖面から
お月様を掬いあげる
あの日のメモリーに涙伝う

引き返す道が長い

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【闇鍋短歌】#春という言葉を使わずに春を一人一個表現する物書きは見たらやる

【闇鍋短歌】#春という言葉を使わずに春を一人一個表現する物書きは見たらやる

春に関するものを闇鍋のようにぶちこんだ短歌
―――――――――――――――――――
  桜為す白皿蒐め鳥雲に
  続け花粉と純白の球
            はる筆線屋
―――――――――――――――――――

①桜   ——春の代名詞、花粉の「花」と漢字が被るので安直な桜表記
②白皿蒐め——春のパン祭りの桜を模したような白いお皿蒐(あつ)め
③鳥雲に ——春、渡り鳥が北に帰るために雲に入っていく

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てんとう虫🐞コーラ

てんとう虫🐞コーラ

 ある日の夜の事でございます。一日中駆けずり回って足が棒になった私は、もはや立ち上がることすら億劫なほど疲れておりました。冷蔵庫の奥にある冷えた瓶コーラの首をぞんざいに2本束ねて持ちますと、ガラス同士が当たってティリリッというあの特有の透き通った高音が誰もいない部屋に響きました。その瓶をテーブルに投げ出し、椅子にどかりと座って、私は頭を垂れながら肩で何度も息をつきました。

 日中の熱気は未だにこ

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「オカンの好きやけど見られへんテレビ番組📺」

「オカンの好きやけど見られへんテレビ番組📺」

並行世界であの2人が漫才をやってるっていう体で、ネタを一つひねってみた。

■■■■■■■ 登場音 & 開 幕 ■■■■■■■■

右「どうもどうもー、牛乳少年ですー」

両「お願いしますー、ありがとうございますー」

右「あーありがとうございますー、ねっ今らうめんババアをいただきましたけどもね」

両「ありがとうございますー」

右「こんなん、なんぼあっても良いですからね」

左「一番良いですか

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大人は全くズルい生き物だよ

大人は全くズルい生き物だよ

たとえわたしが何をしようと
大人はわたしを批判する

論理的な正しさなど関係ない
気に食わなければ一方的に罵ってくる

大人の中には最初からわたしの存在なんてない
あるのは自分に都合の良いルールと解釈だけなのだ

この世は大人地獄だ

何が正しくて、何が間違いなのか?
みんな知らない大人が決めている

なのに大人の言行不一致は自分ルールで何もお咎めもない
わたしは辟易して何もしなくなった

そして

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午前四時の玄関は決して見てはならない

午前四時の玄関は決して見てはならない

小さい頃に不整脈があって、その後遺症なのか自分の運動能力は常人の6割程度しかありません。たぶんそれが尾を引いて、学生の頃にガリ勉にシフトした原因になりました(が要領が悪かったので、成績には余り結びつかなかったです)。今は体力がこれ以上落ちないように軽く1時間半のランニングをしていますが、やはり心肺には相当負担がかかっているように感じます。まぁ、私の死生観に書いたように「毎日いつ死んでもいいわ」って

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ごめん、知らない子供の親御さん。そっちの窓ガラス、あとで拭いといて( 'ω' )੭⁾⁾

ごめん、知らない子供の親御さん。そっちの窓ガラス、あとで拭いといて( 'ω' )੭⁾⁾

スーパーに買い物に行った時のこと、エンジンを止めて買い物リストを確認していると何やら視線を感じた。隣の車の助手席に(親御さんの買い物を)待たされているっぽい少年がこちらを見ている。こっちが見るとひょいと隠れてしまった。「たまたまかな?」と思ってもう一度買い物リストに視線を落とすと、暇を持て余しているのか再びこちらをうかがってきた。

それが何となく面白かったのでこちらも何か仕掛けてみることにした。

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【近未来】沈黙の若者

【近未来】沈黙の若者

写真の陽の光が当たっていない木の幹の桜は、作中で語っている若者の暗喩であり、撮り方がまずいわけではないということをあらかじめ断っておきます。

1.沈黙の若者『皆さまの清き一票を、どうか〇〇、〇〇によろしくお願いいたします!』

深いため息をついて、私はその選挙カーから視線を切った。選挙に対する私のイメージは昔から最悪だ。私が七つの時、習い事の教室に向かうため自転車に乗っていると、十字路の角から急

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