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「オカンの好きやけど見られへんテレビ番組📺」

並行世界であの2人が漫才をやってるっていう体で、ネタを一つひねってみた。

■■■■■■■ 登場音 & 開 幕 ■■■■■■■■

右「どうもどうもー、牛乳少年ですー」

両「お願いしますー、ありがとうございますー」

右「あーありがとうございますー、ねっ今らうめんババアをいただきましたけどもね」

両「ありがとうございますー」

右「こんなん、なんぼあっても良いですからね」

左「一番良いですからね」

右「ねー有り難いですよ、ほんとにねぇ」

左「入れておきましょう」

右「ゆーとりますけどもね」

左「いきなりですけどね」

右「はいはいはい」

左「うちのオカンがね」

右「ほぅ」

左「好きなテレビ番組があるらしいんやけど」

右「あっ、そーなんや」

左「その名前をちょっと忘れたらしくてね」

右「好きなテレビ番組の名前忘れてまうって、どうなってんねんそれ」

左「でまあ色々聞くんやけどな」

右「おぅ」

左「全然分からへんねんね」

右「分からへんの?いや、ほな俺がねオカンの好きなテレビ番組ちょっと一緒に考えてあげるから」

左「おぅ」

右「ちょっとどんな特徴ゆうてたかってのを教えてみてよ」

左「あのー田舎に住む人を探して話を聞くっていうえぇ番組なんやけど」

右「ほーほーほーほー」

左「で、なんかその人ん家が周りから孤立してんとあかんっていうナゾのルールがあるぅ言うねんな」

右「ほぉ……ポトンと一軒家やないかい。その特徴はもう完全にポトンと一軒家やがな」

左「ポトンと一軒家なぁ」

右「すぐ分かったやん、こんなんもぅ」

左「でもこれちょっと分からへんのやな」

右「何が分からへんのよー」

左「いや俺もポトンと一軒家と思うてんけどな」

右「いやそうやろ?」

左「オカンが言うには、日曜の〆に見たい番組もそれでえぇって言うねんな」

右「あぁ、ほなポトンと一軒家と違うかぁ」

左「おぅ」

右「日曜の最後がポトンと一軒家でえぇ訳ないもんね」

左「そやねん」

右「ポトンと一軒家はね、仕事とか遊びで疲れて頭があんまり回ってへんから見てられんのよあれ」

左「そやねんな」

右「な?ポトンと一軒家側もね、一日の終わりの番組に任命されたら荷が重いよあれ」

左「そやね」

右「ポトンと一軒家ってそういうもんやから、ほなポトンと一軒家ちゃうがなこれ!ほな、もうちょっと詳しく教えてくれるぅ?」

左「なんであんなに捜索するスタッフさん回りくどいことしてんのか分からんらしいねん」

右「ポトンと一軒家やないかい、近くまで行ってんのにわざわざ現地の人にゴーグルアースの地図見せながら聞いて回っとるんやからねあれ」

左「おぅ」

右「でも俺はね、もし優しい地元の人とのふれあいがなかったら、撮れ高なさすぎてとてもやないけど1時間番組なんか成り立たんからやと睨んでんのよ」

左「おぅ」

右「俺の目は騙されへんよ、俺騙したら大したもんや」

左「ねぇ」

右「ほんであれよぅ見たらね、やろう思たらyoutuver一人でもやれる企画なんやから」

左「おぅ」

右「スマホ片手に探したらすぐ一軒家着いてまうし、編集しようもんなら動画も一本10分くらいで軽く収まってまうよ」

左「プライバシーも何もあったもんやないなその家」

右「俺は何でもお見通しやねんから!ポトンと一軒家やそんなもんは」

左「分からへんねんでも」

右「何が分からへんの、これでぇ」

左「俺もポトンと一軒家と思うてんけどな」

右「そうやろ?」

左「オカンが言うには」

右「ほぉ」

左「寝起きにその番組流れてても全然えぇって言うねんな」

右「ほな、ポトンと一軒家ちゃうやないかい」

左「おぅ」

右「早朝にポトンと一軒家なんか放送しとったら、2秒で天気予報に変えるもんね」

左「うん」

右「ポトンと一軒家はね、まだ日曜の夜やから眺めてられんのよ」

左「そやね」

右「な?誰が好き好んで朝の早うから車が崖から落ちそうになっとる車輪アップの映像見せられなあかんねんあれ」

左「そやねんな、落ちひんって分かってても心臓に悪いわ」

右「そういうカラクリやからあれ」

左「おぅ」

右「ポトンと一軒家ちゃうがな」

左「おぅ」

右「ほな、もうちょっとなんか言ってなかったかぁ?」

左「ナレーションな」

右「ほぉ」

左「テレビモニターちゃんと見てなかったら、デカまる子ちゃんと勘違いする時があるらしいねん」

右「ポトンと一軒家やないかい!ポトンと一軒家もデカまる子ちゃんもナレーションは同じキーツン山田さんなんやから」

左「おぅ」

右「あと、路線バスの旅もキーツンさんやから」

左「うん」

右「な?」

左「いや分かれへんねん、でも」

右「何が分かれへんのこれでぇ」

左「いや俺もポトンと一軒家やと思てんけどな、オカンが言うには」

右「おぅ」

左「スタジオトークの方が逆にオモロい時があるって言うねん」

右「ほな、ポトンと一軒家ちゃうやないかい」

左「おぅ」

右「ポトンと一軒家にスタジオトークを逆に求めてる視聴者さんなんかそうおらへんからね」

左「おぅ」

右「現地の映像だけやったら飽きてくるから、本当は要らんねんけどえぇタイミングで適当にスタジオに戻してるだけやねんあれ」

左「せやね」

右「ポトンと一軒家はね、ゴールデンでも低コストで尺を埋めつつ視聴率(すうじ)を取るというテレビマンの理想みたいな番組やねん」

左「おぅ」

右「あれみんな理想に情熱かけとんねんあれ」

左「せやね」

右「ポトンと一軒家ちゃうがな、ほなもうちょっとなんかゆうてなかったかぁ?」

左「あのー最後あたりにデローンとかの空撮映像が差し込まれてるらしいねん」

右「ポトンと一軒家やないかい!もう最初っからあれ飛ばして探した方が早いんとちゃうか?」

左「せやね」

右「な?これ以上一軒家のご近所さんに余計な時間と手間かけさせるようやったら俺は動くよほんま」

左「おぅ」

右「ポトンと一軒家や、そんなんもう」

左「分からへねんや、だから」

右「なんで分からへんのこれでぇ」

左「俺もポトンと一軒家と思うてんけどな」

右「そうやろ!?」

左「オカンが言うには」

右「ほー」

左「ジャンルでいうたらドキュメンタリーやって言うねん」

右「ほなポトンと一軒家ちゃうやないかい!ジャンル全く分からんけど、ドキュメンタリーだけではないねんあれ」

左「そやね」

右「な?スタッフさんがスマホ封じられてめっちゃくちゃに駆けずり回らされてるから、そう見えてるだけやねん」

左「せやね」

右「ポトンと一軒家ちゃうがな、ほなもうちょっとなんかゆうてなかったかぁ?」

左「晩ご飯食べてる時に」

右「ほー」

左「直前に録画しといたナニコレ珍借景もっかい見るから見たくても見られへんらしいねん」

右「ポトンと一軒家やないかい!」

左「ほぅ」

右「ポトンと一軒家は珍借景の3人組みたいにあの金髪のおっちゃんの顔以外誰も思い浮かばへんねやから」

左「おぅ」

右「浮かんでくるのはオープニングでピヨピヨ飛び回ってるひよこさんだけあれ」

左「おぅん」

右「ちぃちゃいひよこさんだけ、ポトンと一軒家に決まりそれ」

左「でも分かれへんねん」

右「分からへんことない、オカンの好きな番組はポトンと一軒家もぉ」

左「でもオカンが言うには」

右「そうやろ!?」

左「ポトンと一軒家ではないって言うねん」

右「ほな、ポトンと一軒家ちゃうやないかい」

左「おぅ」

右「オカンがポトンと一軒家ではないと言うんやから」

左「おぅん」

右「ポトンと一軒家ちゃうがな」

左「そやねん」

右「先ゆえよ」

左「おぅ」

右「俺がひよこさんのマネしてる時どう思っててんお前」

左「申し訳ないよだから」

右「ホンマに分からへんやん、これどうなってんねんもぅ」

左「んでオトンが言うにはな」

右「オトン!?」

左「なんちゃらビファーフターちゃうか?って」

右「いやそれその前にやってた番組やろ、もうええわ」

両「どうもありがとうございましたー」

■■■■■■■ 暗 転 & 終 幕 ■■■■■■■■

例のポトンとを初期のころから楽しんで見てるが故に、ついカッとなってやってしまった。

「ためになるわ」と感じて頂ければサポートを頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。