【怖い話】ゴールテープ

【怖い話】ゴールテープ

Iちゃんが亡くなったのは1996年の夏だった。 その年、オリンピックが開催され、日本でもテレビ中継や録画が連日放映されていた。 Iちゃんも毎日オリンピックの映像を見て、金メダルを日本人選手がとると、「すごいねぇ」とお母さんと顔を見合わせたものだった。 Iちゃんは陸上競技のゴールテープを持っている人が好きだったという。 頑張った選手の中でも特に1番の選手を讃える姿が好きだと言っていた。 Iちゃんも小さな妹を相手に、「妹ちゃん、1番でゴール、おめでとう!」と言い、折り紙で作った

『先生、いかないで』

『先生、いかないで』

先生 暗い部屋の中から 誰かが僕を見ています 目をそらさずに 僕を見ています

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夏よ夜の恐怖ーーー苦手は克服できるのか⁈ーーー

夏よ夜の恐怖ーーー苦手は克服できるのか⁈ーーー

視界の端で何か暗い影が動いた 背中に冷たいものが走る 恐る恐る目を向ける 奴は私から1mと離れていないところにいた 奴は黒光りした大きい体で、 今にもこちらに向かって来そうだ 一瞬のフリーズ 身体が強張る この夏初めての出現 遠回りして殺虫剤を取りに行く 隙間に入らせてはいけない 自分の方に向かって来てもいけない あ!私のバックの影へ やめて! 私のものに近づかないで‼︎ 奴をスプレーで瞬間冷凍する作戦だ 少しくらいでは、動きを止めない 弱った体に、さらに真っ白に

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最大限の恐怖

最大限の恐怖

この前ある飲食店に行ったら、最後まで注文した料理が届かなかった。 結局そのままお金払って出てきちゃった。 普通なら何か言うんだろうけどね。 その店に最大限の恐怖を与えてきた形になったかな。 まあ、気づいてすらいないかもしれないけどね。

一昨日2021年7月31日(土)、漸く、私も台湾のダークミステリー映画『返校 言葉が消えた日』を観てきた📽️                 これは、台湾の人気ゲーム『返校 -Detention-』が2019年ついに映画化されたものだ。台湾で実際にあった「白色テロ時代」を知らない者にとっては、ある種ホラー映画として衝撃的だっただろう😨しかし、私にとってはかつての私の実体験が克明に甦ったことから、上映開始早々一瞬にしてその恐怖に包まれた。

一昨日2021年7月31日(土)、漸く、私も台湾のダークミステリー映画『返校 言葉が消えた日』を観てきた📽️ これは、台湾の人気ゲーム『返校 -Detention-』が2019年ついに映画化されたものだ。台湾で実際にあった「白色テロ時代」を知らない者にとっては、ある種ホラー映画として衝撃的だっただろう😨しかし、私にとってはかつての私の実体験が克明に甦ったことから、上映開始早々一瞬にしてその恐怖に包まれた。

    当時、中華民国の国民党が中国大陸で中国共産党と国共合作で抗日戦線を戦い抜き、結局日本を不利な状況に追いやったが、その後、国民党が中国共産党に敗北し、蒋介石率いる中華民国の国民党(国民政府)が台湾を実効支配した。そして、国民政府が持ち込んだ中国語(北京官話)による「国語政策」で、台湾を実効支配を強化するため、学校での中国語以外の使用禁止で罰則もトラウマになるほどの恐怖であった。また、政治犯の逮捕と投獄、そして拷問は映画では触れられていない狂気の沙汰もあった。     

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テレワークと言う名の、推定:自宅警備員。

テレワークと言う名の、推定:自宅警備員。

近所のヤバイ一家からの嫌がらせが続いておりまして、その狭間で大企業が実直に対策を進めてくれています。 以前はヤバイ一家が、大企業へあること(実際の出来事に多大な妄想を味付け)無いことをほぼ一方通行に吹き込んでいたようで、当方が「ヤバイ一家」とインプットされていたようでした。 当方がただただ我慢を強いられている約10年でしたが、引くに引けない事情が発生。昨年、その道のプロ(超正攻法)へ依頼したところから、風向きが変わりました。 プロと大企業がやり取りをするようになり、ヤバ

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②大切な宝物、長女(きゆたん)

②大切な宝物、長女(きゆたん)

茉由の事を忘れた訳ではない。 でももし、わたしのお腹に 新しい命が芽生えたなら、 (それは茉由の人生だった。) と思う事にして、 あえて茉由の出産予定日の前に、きゆたんを身籠った。 もしきゆたんが無事に生まれてきてくれたら、 二人の赤ちゃんは一緒に私のお腹に宿れないのだから、 茉由の運命を受け入れる事が出来る。 私は妊娠した。 違う産婦人科を探した。 赤ちゃんを亡くした母親が元気な赤ちゃんの声を聞かずに済む産婦人科を選んだ。 私の妊娠を知った弟は、 夫と連番の携帯電話

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①大切な末邑との別れ

①大切な末邑との別れ

私の父は、代々陶器屋の跡取り息子、 子供の頃は食事を料亭で取って食べさせて貰ってたらしい。 私の母は洋服屋、布団屋、呉服屋を経営してる家のお嬢様で、 私が子供の頃は沢山のミシンが並んだ部屋で縫い子さんたちが服を作っていたのを覚えている。 大学時代を熊本で過ごした二人は、出会い、(別の大学だったので出逢いのキッカケは、今では不明)22歳の若さで結婚した。 ボンボンとお嬢様の結婚、そして私が生まれた。 母の方針で私と弟はテレビ、ゲーム、を許して貰えず、本だけは、欲しいだ

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マスクをしない美人とうちの「うーちゃん」

マスクをしない美人とうちの「うーちゃん」

マスクをしたくない、と主張して会社をクビになったという人と話した。なんか納得できなくて。じゃあ、やめますって言っちゃった、のだそうだ。 まあね、会社として「統一した行動」っていうのを要求するのはわかる。今や日本ではマスク拒否は「反体制」「無責任」「不潔」…そんなことを意味しているからね。そうした人物を会社に置くわけには行かないんだね。 電車内などでマスクをしないでいると、子供が指摘してくるそうだ。ママ、あの人マスクしてないよ!…親の反応が面白いとも言っていた。 「後ろ向

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【短編創作】カッターナイフの女

【短編創作】カッターナイフの女

朝ポストを確認した時、ダイレクトメールの葉書を手に取った途端、指の先を少し切ってしまった。 軽く絆創膏を巻いて、朝食の用意をし始めた。 横着してソーセージの袋を包丁で切り開こうと、刃を突き立てた途端、手の平を切ってしまった。 先ほどより少し大きい怪我だが、これもまた少し大きい絆創膏で処置をした。 工事現場を横切ったら、鉄パイプの雪崩に巻き込まれてしまい、腕をざっくりと切ってしまった。 視界の端で、白い服を着た、誰かが見えた気がした。 二度あることは三度もあるのだな

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