ワタナベアニ

写真家・アートディレクター。着ぐるみの中は繊細です。 「ロバート・ツルッパゲとの対話」…

ワタナベアニ

写真家・アートディレクター。着ぐるみの中は繊細です。 「ロバート・ツルッパゲとの対話」 https://www.amazon.co.jp/dp/4908586071/ 『カメラは、撮る人を写しているんだ。』 https://amazon.co.jp/dp/4478119449/

マガジン

  • Anizine

    写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。

  • PDLB

    PDLBについて。

  • 写真の部屋

    人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。

  • エジさんが来る

    エジさんという人が、役に立たない英語を教えてくれます。

  • 博士の普通の愛情

    恋愛に関する、ごく普通の読み物です。

ウィジェット

  • 商品画像

    ロバート・ツルッパゲとの対話

    ワタナベアニ
  • 商品画像

    ロバート・ツルッパゲとの対話

    ワタナベアニ

最近の記事

ウチヤマダフーヅの休日:Anizine

えー、皆さんおはようございます。今日から三連休ですが、会社に欠かせないもの、それは福利厚生であります。ここ伊香保温泉に建設しました我が社の保養施設を存分にエンジョイしてください。 総工費90億円、普段は一般にも開放しておりますので利益が出ているわけですが、社員に限り通常一泊4万円のところ、38000円で利用できます。皆さんどんどん使ってください。今回は業務が多忙との理由で参加が8人と少ないですが、会社の行事にはもっと積極的に顔を出して欲しい。令和の時代こそ、飲みニケーション

    • ズルして近道:Anizine

      仕事の仕方について聞かれることがあります。私の仕事のスタイルは少し特殊に見えるのかもしれませんが、自分としては普通だと思っているのでなぜ聞くのか不思議に感じます。 先日も写真家になった経緯を説明していたところ、その人はバリバリのスタジオ経験者だったので「そんなのありかよ」と言われました。叩き上げの人からしてみると、ズルして近道を来た、と思うのかもしれません。 私は徒弟制度の素晴らしさも知っていますし、だからこそ精神論の押しつけの無意味さもわかっています。料理の腕を競う『白

      • ヤマちゃんとソーシャル:Anizine

        ソーシャルメディアと現実の違いはどこにあるのか、をよく考えます。現実の知り合いとソーシャルメディアでやり取りするのは電話やLINEと同じことをしているのかもしれませんが、シリアに住むシリア人建築家や、実際に会ったことがない写真界の大先輩と互いに投稿を見ることができるのが Facebook や Twitter の面白さです。 このふたつは「面識はあるがあまり会えていない状況」など、重なり合っている部分もあるので一概には言えませんが、ソーシャルメディアのよさはやはり自分とは一生

        • メンバーの皆様へ:PDLB

          以前お知らせしたプロフィール撮影ですが、12月の前半を予定しています。3人から5人くらいの規模で考えています。普段の仕事でのビジネスパーソンなどのプロフィール撮影には規定料金があるのですが、PDLBメンバーの皆さんは以下の条件で撮影します。

        ウチヤマダフーヅの休日:Anizine

        マガジン

        • Anizine
          ¥500 / 月
        • PDLB
          ¥5,400 / 月
        • 写真の部屋
          ¥500 / 月
        • エジさんが来る
          ¥600 / 月
        • 博士の普通の愛情
          ¥500 / 月

        記事

          安心できるレンズ:写真の部屋

          スケジュールの都合でロケハンなし、いくつかの撮影現場はどんな状況かわからず、という来週の撮影のために16-28mmのレンズを購入。これさえ持っていれば何とかなるでしょう。標準から望遠は意図で使い分けられ、最悪はトリミングもできますが「狭くて引けない」だけはどうしようもないので。

          安心できるレンズ:写真の部屋

          ハミージとは:エジさんが来る

          毎日、気になった英語の表現をメモったり、辞書や chatGPT で確認したりしています。 今日ニュース映像を見ていると「ハミージ」と言っていたので何のことかわかりませんでした。文脈からオマージュのことだろうと気づきましたが、Youglishを使って文頭の「h」を発音する割合を見てみました。オマージュはフランス語から来ているので h は発音しませんが、英語、米語ではそれをスペルのまま発音したり、そうでない外来語由来の読み方をしたりするからです。エルメスの h も発音するアメリ

          ハミージとは:エジさんが来る

          ウチヤマダフーヅ朝礼:Anizine

          えー、皆さんおはようございます。 衆議院選挙ですが、我が社が先代からズブズブの関係にありましたマエカワ先生が公認を取り消されたうえ、2000万円問題でさらなるダメージを負いました。比例での復活もありませんので、無職です。皆さんには組織的な投票の強制はしませんでしたが、まあ空気を読んでくれよという無言のプレッシャーは感じていたはず。それが美しい日本の文化だと信じていたのですが、どうやら他の対立候補に入れた社員がいるそうです。徹底的に調査していきますので危機管理室のノダ室長、よ

          ウチヤマダフーヅ朝礼:Anizine

          複数の10月29日:写真の部屋・Anizine

          Facebookが数年前の今日のできごとを、頼んでもいないのに見せてきます。写真は「今日は運動会でした」という子供の絵日記のための挿絵ではありませんから、そこにある言葉と写真は必ずしもリンクしていません。 去年、2023年の今日は、齋藤陽道さんの写真展『絶対』に行っていたようだ。写真がうまい人というより、写真を生きている人だと思っています。 2019年、コロナの前のオーストラリア。 「日の当たる坂道」という詩的なフレーズはよく聞きますが、「日の当たる平坦な道」というのは聞

          複数の10月29日:写真の部屋・Anizine

          高齢者の恒例便乗企画:Anizine(便乗なので無料)

          何度も書いているので、平林監督と私のマガジンを購読してくれているメンバーの皆さんは「また便乗か、テメー」と思われるでしょうが、本当に、私が書こうとした内容をほんの少し先に平林監督がnoteに書くんです。スミマセン。 さて、「中年はことごとくターゲットから外れている」という話はマーケティング論としても、ポジショニングの再認識としても重要な課題です。 これは商品やサービスのボリュームに関わる問題です。年齢で切り分けるとすれば、中年(特に男性)は購買能力が圧倒的に低いものです。

          高齢者の恒例便乗企画:Anizine(便乗なので無料)

          白い馬:Anzine

          2011年に、仕事で人物と馬の撮影をすることになっていました。そのためのロケ場所となる牧場も下見していてあとは当日を待つだけでしたが、ご存じのように東日本大震災が起こりました。牧場に被害はなかったので撮影を強行することもできたのですが、その撮影のコンセプトを大きく変更することになりました。スタジオでたくさんの人を撮り、「不幸な出来事はあったが元気を出していきましょう」という、まったく違う表現に変わったのです。 その牧場には多くの馬がいるので、ロケハンのときは「どの馬を撮影し

          白い馬:Anzine

          熟成しない移動:写真の部屋

          名古屋に行きました。撮影ではない仕事だったので装備は軽く。 ワールドシリーズ中なので、この帽子を被っている人が目立ちます。 どこかに行くとき、目的地に着くまでカメラを取り出さない人がいますが、日常と同じで、いつも「目の前には撮るべきものがある」と思っていたほうがいいです。

          熟成しない移動:写真の部屋

          不可能な撮影:写真の部屋

          「ローリングシャッター歪み」というのがあります。高速で動いているものを撮ったとき、撮像素子に順次記録される時間が画面の中でズレることによって、写真のように被写体が斜めに写ってしまう現象です。私が主に使っているSONYの「α1」は読み出しが高速なので普段はほとんど気になりませんが、α7Rm5などは高画素機なのでとても大きく歪みます。 カメラと被写体との相対速度で歪みが決まりますから、遠くに見えているものはα1レベルならそれほど気になりません。しかし線路に近いものは斜めになって

          不可能な撮影:写真の部屋

          平澤まりこ描版画作品展「ねむりとうつつのあわい」

          平澤まりこ描版画作品展「ねむりとうつつのあわい」 between sleep and awakening 11月29日より本店gamadanにて開催 平澤まりこさんの手がける“描版画”は、歴史あるプレス機を使ったモノタイプと呼ばれる一枚きりの版画です。版面全体に塗ったインクを拭き取ることで現れる線には柔らかな奥行きが宿り、幻想的な輪郭を生み出します。本展では描版画で描いた馬や天使など、暮らしを彩る作品を多数展示いたします。 会期中、併設するgamadan diningでは

          平澤まりこ描版画作品展「ねむりとうつつのあわい」

          久しぶりに名古屋へ。

          『ISHITAYA 眠りの体験会 in 名古屋』

          久しぶりに名古屋へ。

          外国みたい:写真の部屋

          東京駅、丸の内の明治安田生命ビルの前では、いつも結婚式の衣裳を着たカップルが撮影をしています。そこで撮ったことがある人の話や、撮影サービスの会社のサイトを見ると「外国っぽく見えるから」だそうです。 では聞きますが、なぜ外国で撮ったように見えないといけないのでしょうか。それも皆が同じピンポイントの場所で。 結婚式や子どもの写真などには「型」があることは知っています。私がある人の赤ちゃんを撮影しているところがYouTubeに載ったことがあるのですが「全然、ニューボーンフォトに

          外国みたい:写真の部屋

          トリミングの意味:写真の部屋

          この写真を見てください。 私が普段ソーシャルメディアに載せている日々の写真のサンプルですが、ほぼ「4:5」か「1:1」の比率で写真をアップしています。横に長い「2:3」の135サイズが昔からあまり好きではないからというのがひとつの理由、さらにポスターや写真集のように大きなサイズで見るのとスマホで見るのは違いますから、少しでも主題を大きめに見せています。 今日は主にトリミングについての話ですが、トリミングとは「いい部分を切り出す」「無駄なところをカットする」以外にも多くの意

          トリミングの意味:写真の部屋