誰も渡れぬ河:写真の部屋
写真というのは100年以上前からほとんど進化していません。フィルムからデジタルに移行する革命も体験しているのですが、写すこと自体は媒体によって何も変わりがありません。写真は湿板であろうが乾板であろうが同じで、小説は万年筆で紙に書こうがパソコンで打とうが全部同じです。
根っこにあるのは「偶然性の排除」だと思っています。ここはかなりのデリケートゾーンなので、一晩かけて精密に話す気持ちがない人とは議論できませんが、『偶然』という表現がもし誤解を招くとするなら、根拠と言ってもいいで