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写真の部屋

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。
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記事一覧

京都で辱め:写真の部屋(恥の無料記事)

昨日撮影が終わって、今日は東京に帰るだけでした。だいたい京都で用事があるときは観光などはしないので、駅に直結のグランヴィアホテルに泊まります。新幹線のホームの上階にあり、私のような横着者には最適なのです。今回は別のところでしたが、駅から徒歩1分です。 11時にチェックアウトをしてすぐに帰ろうと思ったのですが、駅の案内板に「コインロッカー」という文字が見えました。そう言えばコインロッカーって何十年も使った記憶がありません。重たい撮影機材をすべてロッカーに預け、カメラ一台だけ片

0916_本日の5枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 写真を撮る反射神経は、ピアノの運指のように鍛えていないといざというときに発揮できないと思っています。そのためというわけではありませんが、毎日どうでもいい写真を量産しているのです。 あまりにも水槽のガラスが曇っていたので古い水族館のように見えました。 渋谷は外国人観光客が多く、みんな写真を撮っています。 全日の夜に雨が降ったので道には水たまりができています。これだけでは面白くないと思っていた

私の死体を探してください。:写真の部屋(無料記事)

現在放送中のドラマ『私の死体を探してください。』は「note創作大賞」を受賞した作品(原作:星月渉さん)が映像化されたものです。 私はテレビ東京系のドラマポスターをいくつか撮影しており、今回も撮影とアートディレクションをすることになりましたが、プロデューサーの阿部さんは私の仕事の仕方を理解してくれているので今回もスムースに進行しました。ありがたいことです。 最初にデザインも含めて10パターンほどのポスター案を出したのですが、その中には背景をシンメトリーにして主人公の後ろ姿

0915_本日の5枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 暑いですね。まだ暑い。いい加減にして欲しいものです。この時期は冷房の効いた部屋から外に出てすぐに撮ろうとするとレンズが結露するので要注意です。しばらくは鞄の中で外気温と馴染ませないといけません。

0912_本日の5枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 『カメラは、撮る人を写しているんだ。』の中にも書きましたが、趣味で撮るものと仕事で撮るものには根本的な違いがあります。レストランで出てきた料理を撮るのは趣味です。インスタに載せたり、楽しかった記録として撮るのはそれでいいのですが、仕事で撮る写真にはビジネスとしての「意味の伝達」という役割があるので、理想的で完全なものを一から作らないといけません。実は皆さんが見ている広告写真などは、たまたまそこに

0911_本日の6枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 絵が描けない人は、白い紙のどこから筆を置き始めたらいいのかがわからないと思います。写真もそれと似ていて、たとえば東京タワーを撮ろうとカメラのファインダーをのぞくとき「画面の1/3の位置に置けばいいんだっけな」などと聞きかじりの知識を思い出そうとします。そうではないのです。 元々絵心があったり、デザイン感覚を訓練した人は瞬間的にベストな構図を作れますが、そうでない人は何を撮ろうとしたかわからない

0909_本日の5枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 地獄じみた暑さはそろそろなりを潜め、夏の太陽が空気を暖める暴力的なパワーもここまでか、というムードが感じられます。日陰に入ると涼しく、夜は秋の虫の声も聞こえてきます。 最後の数日の夏の印象を残しておきましょう。 私は20年以上渋谷にいますが、日本にやって来る旅行客の種類が最近変わってきたことを感じています。今までは「日本文化に興味があります」「アニメが好きなんで」みたいな人が多かったのですが

恒例の平林監督便乗企画:写真の部屋・Anizine(無料記事)

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0908_本日の6枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 今頃になってというか、今だからこそというのか、夏バテ気味です。東京の酷暑、ソウルの猛暑、台北の激暑をなんとか乗り切ったという気の緩みもあるのでしょう。皆さんもカラダだけは大事にしてください。 というわけでランチも冷やし中華であっさりと。 料理写真を撮っているのではなく、食べたモノのメモですから1秒で撮り終えます。料理を目の前にしてああでもないこうでもないとスマホを向けているのは作ってくれた人

タイルの枚数とは:写真の部屋

掃除をしているのか、何かを修理しているのか、働くおじさんがいました。 さて、これをジックリ観察したあとに「次の写真」を見てください。

後払いのトイレ:Anizine・写真の部屋(無料記事)

月に二回、金沢に行っています。東京から金沢までは北陸新幹線で2時間25分。さっき台北から帰ってきたのですが、飛行時間は2時間40分でした。前後の手続きなどは別として、乗り物に乗っている時間はほぼ同じです。先月はソウルに行きましたが、およそ2時間20分。金沢と大差ありません。 というわけで、ちょっと時間が空くとアジアの国に遊びに行くのですが、旅の醍醐味は「子供になれる」ことだと思っています。言葉のわからない初めての国で電車に乗ったりレストランで注文するときなど、5歳の子供にな

0902_本日の8枚:写真の部屋(無料記事)

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 仕事で撮影をしていると、撮るのは目的が決まったほんの数カットですが、どこかに遊びに行って趣味の写真を撮っているとついたくさん撮ってしまいます。しかしこれらが腹筋運動や素振りのように、いつか仕事に役立つ基礎訓練になっているのだと思います。 適当に撮ると言っても頭の中では色々なことを考えています。このどうでもいい写真は「4枚のレイヤー」で構成されています。一番手前の女性、信号機、おじさん、そして背

0831_本日の7枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 外国の都市に行くと、地下鉄などで終点まで行くことにしています。新宿や渋谷のようなところは極端にクレイジーな地域なので、地元の人が日常を過ごしているベッドタウンのようなところを見たくなるからです。ホテルがある南京復興の駅から文湖線に乗り、終点の『動物園』に向かいます。台北に来ると、PASMOのようなEASYCARDというのをもう何年も使っています。動物園もそのカードでチケットが買えたので便利。

0830_本日の7枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 今日、意表を突いて台北に来ました。台北に来るとまず、数十年来の友人であるタツヤの店で食事をするのですが、今回は黙って来ることにしました。急に来たほうが面白いからです。しかし事前にそれとなく聞いてみたところ、店は31日から改装のためにしばらく店を閉めるらしく、それまでは予約の客で一杯だということがわかりました。サプライズがスベるのは一番恥ずかしいのですが、閉店近くに店に行ってみました。 やはり混