ビジネスにはゲートがある:写真の部屋・PDLB
私は写真を仕事にしているので、写真はビジネスです。しかしそれと矛盾することなく、趣味としても朝から晩まで写真を撮っています。ミュージシャンはライブのステージに立って仕事として演奏をしますが、自宅のソファでもビールを飲みながらギターを弾いたりするのと同じですね。
ちょっとカッコよく表現しましたが、趣味とビジネスが重なる仕事とはそういうものです。ふたつの境界線は、誰でもデジカメさえ買えば写真が撮れるということで垣根が下がったと思われがちですが、実はそうではありません。写真を撮る、撮ってもらう、という仕組みは千差万別ですが「ビジネス」という言葉を導入すると簡単に理解できます。
経済活動には、抽象や感情ではない、絶対に動かないいくつかのファクターがあります。たとえば、ある企業が数十億円かけた新サービスをスタートさせるとします。そこにはビジュアルが不可欠ですから写真や動画の撮影が必要になりますが、ここで基準となるのがプロジェクト予算です。ビジュアルの制作予算が5000万円として、フォトグラファーに支払われる報酬を仮に300万円だとします。
ここで考えて欲しいことがあります。もしあなたが制作責任者だったとして、その報酬を支払って仕事をして欲しいのはどんな人でしょう。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。