くるみ

歴史とWeb3が好きな5児の母 | ライター

くるみ

歴史とWeb3が好きな5児の母 | ライター

最近の記事

文章にならなかったものへの想像力

佐藤友美(さとゆみ)さん著『書く仕事がしたい』を1年ぶり3回目に読んだ。 「今回、本当に刺さったところはどこか」というと、最後のところだった。 そうか、だから、私たちは歴史を、知ることができるんだ。 流れる時間、それぞれのなかでふわふわとしている思い、 そして喜び、苦しみを、誰かが書き残したからこそ、残り、伝わっている。 だけど同時に、 書くことで鮮明になる記憶がある一方で 書かなかった記憶は失われる。 書かなかったこと 書かれなかったこと 書けなかったこと。 ここ

    • 地球的な仕事、地球的な生き方

      地球的な仕事「地球的な仕事」 この言葉が好きだ。 この言葉は、佐藤友美(さとゆみ)さん著書『書く仕事がしたい』95ページに出てくる言葉。 なんだか、とても気に入り、それまで本には付箋しか貼っていなかったのに、そこだけ鉛筆で、丸をつけた。 この言葉が登場するのは 「ライターはどれくらい稼げるのか?」の章、雑誌の原稿の分量の話。 天国ページ… ふむふむ。天使が雲の上にいるイメージ。 地獄ページ… 地獄草紙、餓鬼草紙などの六道絵が思い浮かぶ。 「今やらせていただいてる仕事

      • 「土日は家のことを優先」が ようやくできるようになった話

        最近、家のことが、落ち着いてできるようになってきた。 土日は、朝、早起きして仕事をするのは変わらないが、日中は意識してパソコンを開かないようになった。 これが、とてもよい。 心もすっきりする。 逆に罪悪感も減る。 いろんなことができる。 …こっちの方がいい! 「え?土日に休むのって普通じゃないの?家族デーでしょ?」と思う方もいるかもしれないが、フリーランスのライターは、いつでもどこでも仕事ができてしまう。 だから、自分で優先順位をつけて、休みをとらないといけないのだ。

        • そうは言ったものの、大事なのは、その先

          昨日、図らずも宣言をしてしまったが(筆が滑った?”書くこと”があんなところまで連れて行ってくれた感覚?) 「大事なのは、その先だ」と釘を刺している自分がいる。 ひとつ、あの宣言について、恐れていることがある。 それは、 つまり、大事なのは、歴史ライターになって 「自分は何をしたいのか?何を書きたいのか?」 「何を書いて、どのように誰かの役に立ちたいのか?」 それを忘れちゃいけないということ。 そうでなければ、ただの肩書きお化けになってしまいそうだから。 名詞を目指し

        文章にならなかったものへの想像力

          見てみぬふりをしていた”フタ”が開いたとき

          自分の発信を今度こそ、本気でしようとすると 出てくるいくつもの問い… 溢れる問い私は、歴史の何を発信したいのか? 私は、歴史の何が知りたいのか? だれに、どんな情報を届けたいのか? 読者に歴史を知ってどうなってほしいのか? どんな仕事がしたい?どんな働き方がしたい? さらにいうと、ライターとしてどんな記事が書きたい? 誰から仕事依頼がほしい? 歴史ライターになるには、どうしたらいい? 問いを重ねるにつれて、 かつて「歴史で食べていく」という夢を、無意識のうちに諦めてい

          見てみぬふりをしていた”フタ”が開いたとき

          色褪せた手ぬぐい

          私の手ぬぐい縄文コレクション とある窓に、カーテン代わりにズラリとぶら下げてあるのだ。が、 窓スペースにおさまらず、壁にかけてある手ぬぐいとの色が全然違うのだ。 この事実に気づいたとき いくつかの理由で、ショックだった。 ひとつは、お気に入りで、思い出深い柄の手ぬぐいほど、 センターのもっとも日が当たる場所にかけていたので、 お気に入りほど、その褪色が激しいこと。 ふたつめは、「なぜ、こうなるまで気づかなかったのか?」と、自分を情けなく思ったこと。 大事なことにも気

          色褪せた手ぬぐい

          自分の発信をしようとしたら、何かが抵抗してきた話

          8/20からスタートした『発信する勇気』発動コミュニティに入会した。 理由は、ずっと歴史の発信をしたいしたいと思いながらも、なかなかできなかったり、やっとこさはじめても続かなかったり… そんなモヤモヤを抱えていたので、外部からの力をお借りしようと参加。 この3ヶ月でひとつの壁を超えたいと思っている。 抵抗していたのは「恐怖」さて、昨日、第1回ワークショップのアーカイブをようやく試聴。 ノートにメモしながら、問いを考えながら見る。 そのあと、方眼ノートに「発コミュ3ヶ月で

          自分の発信をしようとしたら、何かが抵抗してきた話

          BBQとの新しい向き合い方

          私は、BBQが嫌いなのかもしれない。 BBQとは、楽しいものである。 BBQとは、家族や仲間と語らえる、思い出にもなるものである。 BBQは、非日常であり、いつもの食事とは違うものである。 我が家は田舎にあるので、いつでもBBQができる。 子どもが喜ぶからという建前で、主人はよくBBQをする。 買い物も、炭おこしも、焼くのも、片付けも、全部やってくれるので、別に、私は、それでよい。 (そして、よく後輩の子を呼ぶので、その子と子どもたちは遊べて楽しそうだ) よいのだけれど

          BBQとの新しい向き合い方

          本が読めなかったのは、罪悪感のせい

          私は、もう、本が読める。 (しばらくの間、なぜ本が読めなかったのか、その原因や変化のきっかけについて書くいています) 忙しくなると、とたんに本が読めなくなる。 締め切りに追われ、 深い思考も、自分のアウトプットも、できなくなる。 今年上半期は、そんな期間が多くて、はがゆい思いをしていた。 時間管理がダメ? 隙間時間を無駄遣いしている? 仕事を受けすぎている? 自分がポンコツだから…? でも、いまなら、もう、本が読める気がしている。 それは、なぜか? 私の中で、パラ

          本が読めなかったのは、罪悪感のせい

          私は、ついに、農耕牧畜民になる

          なんの話かというと、仕事の進め方を変えてるよって話。 狩猟採集民的な仕事の仕方 ありがたいことに、3月頃から仕事も増えていき、その分、なんとなくでは回らなくなっていった。 納期ギリギリになることもあったし、子どもが体調崩したなど、突発的なことに受けるダメージが大きかった。 計画性もない。見通しもない。 なんとか間に合わせていて、なんとか間に合ってる感じ。 ストックという発想もなかった。 このような仕事の仕方は、狩猟採集民的だったのかも、と思う。 (狩猟採集民を馬鹿にして

          私は、ついに、農耕牧畜民になる

          東の空

          昨夜は、天の川が見られるレアな七夕だった。 9時頃がいいと聞き、外へ出た。 一昨日が新月なので、星がよく見える。 たなびく雲を、一瞬天の川かなと思ったけど、違うようだ。 目を凝らししばらくすると、次第に星がたくさん見えてきた。 細かい星がチカチカ点滅している。 星がまたたくとはこれをいうのか。 さそり座みたいなのも見えた。 天の川というのはさそり座のような、よく見える星ではなく、いつもはあまり見えない、細かい星たちが見えることをいうのかな。 (知識なしで言ってます)

          あなどりがたき読書会・『三行で撃つ』

          おーつーさんとはじめた読書会のおかげで、今日からまた走り出せそう。 Webライターラボのなかで読書会をひらいた。ひらいたといっても、おーつーさんが企画から司会、何から何までやってくださったのだけれど。(ありがとうございます) 課題図書は近藤康太郎先生の『三行で撃つ』 しかも、編集者のりり子さんまでご参加くださり、参加者だからこそ聴けたことも。 感想を書こうと思ったら、長文になりそうだったのでnoteに書くことにしました。 読書会のおかげで、ただの本の感想じゃなくなる課

          あなどりがたき読書会・『三行で撃つ』

          心穏やかにいるために、アクセルをそっと緩めた

          1歳息子が風邪ひいて、こども園になかなかいけない。 土日月火…明日も休み決定。 先週も月火休みだったし。 明後日は、大事なオンラインの講義?があるんだけど、どうかなぁ? 風邪をひいてても意外と元気だった今日の息子。 朝からその辺を一緒に散歩。 なんとかおかあさんといっしょ見せたり、お菓子食べさせたり、そして、寝かしている間に、仕事。 納期は待ってはくれないもの。 可愛い息子を見ながら、「たのむから、早くこども園に行ってくれ」と、思う。 だけどさ、そうやってヤキモキした

          心穏やかにいるために、アクセルをそっと緩めた

          音声配信をはじめた感想と学びと今の整理(朝のつぶやきnote)

          ポッドキャストラボに入って、重い腰を上げて音声配信を開始… ひとまず慣れることを目標に、1回とってみる…よし。 はじめてにしては、OKだろう。 2回目。納期がやばい+1歳児自宅保育(風邪)の最中に、サクッととってみる。 ん〜、このクオリティ、消したい(笑) 3回目、シナリオ段階でなかなかまとまらない。 収録途中で、子どもたち帰宅。終了。 翌日…仕事してたら、間に合わず。 取れなかったー そもそも頭のOSが文章なので、単語のつぎはぎしながら、しゃべりながらなんとなくの台本を

          音声配信をはじめた感想と学びと今の整理(朝のつぶやきnote)

          【私の偏愛】歴史は生き方につながる

          偏愛。 私が偏愛するものは「歴史」だ。 そして、偏愛によって生き方が変わった人間である。 歴史を知るには、寿命がいくらあっても足りない 私が歴史好きになったのは小学生の頃。平安貴族と大政奉還が好きだった。 中学高校でもクラスメイトが居眠りしていた歴史の授業で、ひとり夢中でノートをとるほど。その流れで、大学・大学院でも歴史を専攻した。 その後メンタル不調や子育てのため、10年弱離れていた時期を経て、2020年にライターを始めた頃から再び勉強をはじめた、そんな長い付き合いで

          【私の偏愛】歴史は生き方につながる

          話題の本『DIE WITH ZERO』が私に刺さらなかった理由

          話題の本『DIE WITH ZERO』が図書館にあったので、借りてみた。 「人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ。」と表紙の裏にあった。 ふんふん、その通りだよな。 さくっと読めた。 ・・読了。なぜだ?もやっとする。 しばし考えると、 「あぁ、おそらく、私はこの本のペルソナではなかったからだ。」と気づいた。 あとがきにこのようなことが書いてある。 私は、何も考えずに働いてないし、貯蓄もない。(おい!笑) 本のなかにあった「いまの年齢の子どもと過ごす時間は今しかな

          話題の本『DIE WITH ZERO』が私に刺さらなかった理由