見出し画像

地球的な仕事、地球的な生き方

地球的な仕事

「地球的な仕事」

この言葉が好きだ。
この言葉は、佐藤友美(さとゆみ)さん著書『書く仕事がしたい』95ページに出てくる言葉。

なんだか、とても気に入り、それまで本には付箋しか貼っていなかったのに、そこだけ鉛筆で、丸をつけた。

この言葉が登場するのは
「ライターはどれくらい稼げるのか?」の章、雑誌の原稿の分量の話。

実際のところ、天国ページだけとか、地獄ページだけといった企画はほとんどなくて、たとえは8ページの仕事を引き受けたら、最初の2ページは天国ページ、真ん中の4ページはまあ平均的なページで、最後の2ページが超絶細かい地獄ページみたいな配分だったりします。だいたいの場合は、おしなべてまあ今回も地球的な仕事だったよね、という感じに着地します。

佐藤友美『書く仕事がしたい』p95

天国ページ…
ふむふむ。天使が雲の上にいるイメージ。
地獄ページ…
地獄草紙、餓鬼草紙などの六道絵が思い浮かぶ。

「今やらせていただいてる仕事は、天国ばかりで有り難いな」
「そういえば、以前のあの仕事は無間地獄的だったな…2度とやりたくないな」とか。

要は、仕事には、快も不快も、好きも嫌いも、楽も苦も、あるよね。ってこと。

こう書くと、当たり前のことに思えるんだけど、地獄にいるときは天国が、天国にいるときは、地獄が見えなくなるものだ。

地球的な生き方

もっと広げると、生きるって地球的だよね。ともいえる。
嬉しいことも悲しいこともあって、なんだかんだいいながら、どっちもあったよねーって終えていく。

ふと、この言葉、落ち込んだときに使えるかもと思った。
「全ては地球的だから、またもとに戻れるでしょう。」と。
トンネリングを起こしてる自分にいえるかも。

「止まない雨はない」だの、「日はまたのぼる」だのと同じような話なんだけど、
地球的という言葉は、ヤジロベエがバランスとっているような、四季がくるくる回っている、そんなイメージなので。
直線的でない感じが、なんだか安心するのだ。


「今回も地球的な仕事だったよね」
「今日も地球的に生きられたなぁ!」

なんだか、小気味よい。

さすがだな、さとゆみさん。

PS ここまで書いて、私「文章が絵で浮かぶタイプ」だと気づいたのであります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?