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書き手のつぶやき。

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フリーランスのライター・ディレクターとしての話、教員としての話、子育ての話など、雑多なものいっぱい。
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#つぶやき

【面白かった】「俺の家の話」第4話、能を稽古した人間から見た感想

【面白かった】「俺の家の話」第4話、能を稽古した人間から見た感想

最近やってる、長瀬智也主演・宮藤官九郎のドラマ「俺の家の話」。

これ、「主人公の家系が能の宗家・・・!」ってことで、能楽界隈でもザワついているとかいないとか。

能なんて、大半の方にとっては縁遠い世界でしょう。ええ、私もそうでした。大学時代に、宝生流の能楽部にうっかり入部してしまうまでは・・・。
今では稽古もお休みしておりますが(あくまでも「お休み」のつもり。あと30年もしたら再開してると思う)

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過去の私を、超えられなくても。

過去の私を、超えられなくても。

押し入れの掃除をしていたら、昔つらつら書いていたノートが出てきた。

それは高校から大学にかけて使っていたもので、日記だったり、エッセイだったり、小説だったり、ただの散文だったりする、ただ「書きたいと思ったことを書く」だけのノートである。
今ではパソコンを使っているが、昔はシャープペンシルでびっしり書く方が好きで、ただただ熱心にノートに向かっていた。
最近めっきりしていなかったので、懐かしくてパラ

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愛は、循環する。【#たすけてくれてありがとう】の裏側

愛は、循環する。【#たすけてくれてありがとう】の裏側

先日、「#たすけてくれてありがとう」のnote企画にエッセイを投稿した。
↓↓↓

↑↑↑
これは息子が0歳のときなので、今や6年以上前の話になる。
「たすけてくれてありがとう」という言葉を聞いたとき、真っ先に浮かんだエピソードだ。
このときのご婦人は元気でいらっしゃるだろうか。顔もおぼろげだし傘も返せていないけれど、お元気だといいなぁ。

この話に限らず、子供を産んでからというもの、見ず知らずの

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【エッセイ】あの日、私と京都は。その1/晴れた日の午後、『活きた時間』を語る教授。

【エッセイ】あの日、私と京都は。その1/晴れた日の午後、『活きた時間』を語る教授。

最近、1日があっという間だ。

朝ご飯と弁当つくって、息子を送り出して娘送って、仕事して仕事してそれから仕事して、娘迎えに行って息子の宿題見て、夕飯つくってお風呂入って寝かしつけ。起きれたら早朝か夜中に仕事を少々。

気づけば「えっ、もう夕飯?」だし、何なら毎週「あれ?もうサザエさん?」を繰り返している。
そのうち「ん、もう年末?」になるのは目に見えている。

別に、この速度感自体は嫌じゃないのだ

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自分の強みって、絶対と相対の両面で見えてくるよね、という話。

自分の強みって、絶対と相対の両面で見えてくるよね、という話。

ここ最近、宮崎に引っ越してから過去最高というぐらい、ブレーン開拓をしている。

私はディレクター兼コピーライターのフリーランスなのだが、印刷物やWeb制作となると、当然デザイナーなりWebデザイナーなりコーダーなりの専門職の方とタッグを組むことになる。
今進んでいる案件が、ちょうど印刷物とWeb制作にかかるため、これを機に多くの方とお会いしている。
制作会社、印刷会社、フリーランスの方etc。

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もうすぐ父の日。5歳息子の意外な願い。「あのね。ぼくは、ぱぱと・・・」

もうすぐ父の日。5歳息子の意外な願い。「あのね。ぼくは、ぱぱと・・・」

もうすぐ父の日がやってきます。

父の日といえば、数年前、息子が5歳頃だったときのことを思い出します。

「父の日、何しようか?」

「ちちのひ? ちちのひって、なんにち?」

「次の日曜日だね」

「あ! そのひは、ようちえんの、さんかんびだよ」



そうか。幼稚園の参観日か。

確か、前の年もそうだった。
日曜参観なのもあり、お父さんやお母さん、場合によってはおじいちゃん・おばあちゃんまで

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寝る前に、いつもの「なんで?」が出た息子。彼が求める、本当の答え。

寝る前に、いつもの「なんで?」が出た息子。彼が求める、本当の答え。

「ぼくね。さいきん、じかんが、長くかんじるんだ。」

夜、布団の中で、7歳の息子が呟いた。

「なんでかなぁ。なんでなんだろう。」

息子の興味のアンテナは、いつも、なんの前触れもなくいきなり立つ。

一度気になったことは、ずっと気になっているのが目に見えてわかるし、そういう時は人の話も目の前の景色も何も入らない。
先日は「なんで、ぼくは、ぼくなんだろう」ということを、考えていたみたいだ。
かと思

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学ぶことは生きること。教師の私は、授業のたびに生まれ変わる。

学ぶことは生きること。教師の私は、授業のたびに生まれ変わる。

私はよく、授業を終えた後

「ああ、もっとああ言えばよかった」

という思いに駆られる。

「あれも言いたかったのに」
「これも伝えようと思ってたのに」
「もっとうまく言えたんじゃないか」……

私は、ひとつの授業を組み立てるとき、できる限りの教材研究をしてのぞむ。
そしたら、言いたいことや伝えたいことがモリモリふくらんでしまう。

「これを言ったら面白そうだ!」
「ここに展開したら中身が深まる!

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「正しく叱る」って、難易度高過ぎじゃない?説。世の親御さん・先生方、どうやって叱ってますか?

「正しく叱る」って、難易度高過ぎじゃない?説。世の親御さん・先生方、どうやって叱ってますか?

私は普段、高校で非常勤講師をしながら、家では3歳(幼稚園児)と7歳(小学生)の子育てをしています。

以下のような記事を書いてることからお察しいただけると思うのですが↓

私は基本、「楽しく学ぶ!おもしろく伝える!」ってことはしょっちゅう考えるし得意です。

が、「叱って伝える」こととなると、超超超ヘタです。。。

・・・え・・・だって、難しすぎやしませんか?「叱る」って。
私の中では超ハードル高

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休日の私を支える、あの一言。「“暇”ってさ。最強だよね。」

休日の私を支える、あの一言。「“暇”ってさ。最強だよね。」

いよいよGWです。今年は10連休という、信じられない長さのお休みです。
嬉しい方もたくさんいらっしゃるでしょう。旅行を計画されている方もいるでしょう。

我が家はというと、連休の真ん中当たりに「実家に帰省」という予定はあるものの、前後は普通の休日です。

割と仕事好き、というかぶっちゃけ「仕事大好き!平日どんとこい」な私は、実を言うと「休日って何したらいいんねん」と朝から途方に暮れることもあります

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もしも「今スグ、高校生に戻れますよ!」と言われたら・・・?誕生日を迎えて思うこと

もしも「今スグ、高校生に戻れますよ!」と言われたら・・・?誕生日を迎えて思うこと

平成から令和になった。

そして今日、私はひとつ、歳を取った。
30代も半ばになる。

30代って、決して若くはないけれど、諸先輩方から「まだまだ若いねぇ」と言われたりもする年代だ。
でも私が普段接するような高校生から見たら、30代なんてきっとオバサン以外の何者でもない。
あの頃は確かに、20歳までの時間が途方もなく長く思えて、それより先なんて30だろうが50だろうが一緒くたにハイ大人、というイメ

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いつかやりたい。「取材する人」を取材する(お試し取材を受けてくれるライターさん募集)。

いつかやりたい。「取材する人」を取材する(お試し取材を受けてくれるライターさん募集)。

この記事を書いている日は「天赦日」という、なんでも「何かを始めるのにいい日」らしいです。
(今年は1年に7回?あるらしい)

「へー。じゃあ、なんか宣言したら動くかもしれない」

という、なんとも単純な発想と、私が得意な見切り発車ならぬ「見切り発言」的に、ちょっとつぶやいてみたいと思います。

私は、京都の広告代理店でディレクター・コピーライターとして7年ほど勤務した後、そのままディレクター兼ライ

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