先日、能楽を初鑑賞してきた。電話予約で勧められた斜向かいの席からは、よりによって小鼓だけ柱に隠れて全く見えず洗礼を受けた。次回は後方でも正面の席を選ぼう。静(御前)役の子が長時間片膝を立てた姿勢に、時折苦しそうな表情が見え大丈夫かなと思ったが、出番での舞の見事さ、しびれました。
能の小鼓を体験した。日本舞踊は三味線のリーダーにリズムを合わせるらしく、拍子がズレることはない。しかし能は幼少期から " 自分のリズム “ で打つように教わる。ズレてもよいと。理由は舞台で実力差がある相手と対峙した時、どうしてもただ相手に合わせてしまうから。聞いててふるえた。
生まれて初めて能楽のチケットを購入してしまった。前から4列目でけっこういい席。あの衝撃の小鼓体験に背中を押された形。武術とも共通性があり、唄いと仕舞いを1人で行う身体操作には以前から関心があった。能楽鑑賞、少し怖いけど「1つの場所に安住しないことが大事である」とは世阿弥の言葉。
これからしばらくロンドンではお能関連のイベントが続きます。舞台芸術として非常に特殊なお能。日本人でも熱烈なファンと無関心な方にパッキリと分かれますが、わたしは前者なのでワクワク😍 今日は大和日英基金で講演がありました。お能や狂言の面についてのふか~いお話も💗💗💗