みざくら

映像文化をこよなく愛するシニア。「高等遊民」に憧れるもやむなく 職業婦人となり、今はと…

みざくら

映像文化をこよなく愛するシニア。「高等遊民」に憧れるもやむなく 職業婦人となり、今はとある地方で教鞭を取る。「クリスティー・プロジェクト」(アガサの全作品を映像化作品も含めて制覇すること)は一時中断。巣ごもりからやっと解放されて「華のおんなソロ旅」で復帰です。

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秋のお江戸で和に浸る 2024 #2 清澄庭園・深川江戸資料館・芭蕉記念館・歌舞伎座 - 華のおんなソロ旅

 本日は歌舞伎座で夜の部公演を観劇することになっているが、それまでの時間をどう過ごすか。事前にリサーチをして今回は、江東区深川近辺に行くことにした。  最初に目指した深川江戸資料館の開館は9時半だが、例によってすっかり早起きになり、まだ時間がある。どうしようかと地図を見ていたら、清澄白河駅(きれいな名ですね)の近くにある清澄庭園が目に留まった。回遊式庭園とのこと、これは時間を有効に使えそうだ。  都の管理である清澄庭園(きよすみていえん)は、あの岩崎彌太郎がこの界隈3万坪

    • 秋のお江戸で和に浸る 2024 #1 宝生能楽堂 - 華のおんなソロ旅

       ようやく遅い夏休み。今年初めての東京泊で、和の伝統に浸ることにした。能楽、歌舞伎、そして初の大相撲観戦である。一日目は水道橋の宝生能楽堂で九月特別講演を鑑賞した。    昨年秋に初めて能を観たのは国立能楽堂であった。その時は一度鑑賞すればもうよいかな、と思っていたが、独特の世界観にはどこか惹かれるものがあった。今年の夏、薪能を観て、機会があればまた観たいと思うようになった。能楽は歌舞伎のように一か月同じ演目で通すということはないが、東京だけでも多くの能楽堂があり、能楽を観よ

      • 「お仕事大河」展開に ? ~ 期待再燃の「光る君へ」

         なんだかんだと言いながら、毎週楽しみに観ている今年の大河ドラマ「光る君へ」。前々回は、主人公まひろ(吉高由里子)が鳴り物入りで宮中に上がったにも関わらず数日で家に舞い戻ってしまったが、まあ、無理もない。書斎のような場所を与えられたとはいえ、あの女房たちのピーチクパーチクに囲まれた喧騒の中では良いものなど書けるはずもない。およそ創造的活動などしたこともないだろう道長(柄本佑)にはわかるまいが、このまひろには全く同情する。紫式部も同じだったそうですね。  あの、宮中のうっとお

        • 私の好きな北海道の風景 旭岳温泉(東川町) 2024 ~ 華のおんなソロ旅

          前から行きたいと思っていた、北海道東川町、旭岳温泉の湧駒荘(ゆこまんそう)にミニ湯治に出向いたときの記録です。  大雪の翌日のこと、少々不安に思いながら旭川駅から旭岳温泉行きバスで一時間半。仕様は普通の路線バスと同じで、乗客は半数ほどだった。路面が凍ってツルツルで運転は大変だあ、と思っていたらアララララ。バスが道を滑って山側の雪山に突っ込んでしまった。ドアを開けようにも開かない。救援を頼んでもなかなか来ずに、目的地は目の前なのに1時間立ち往生である。ようやく掻き出された

        秋のお江戸で和に浸る 2024 #2 清澄庭園・深川江戸資料館・芭蕉記念館・歌舞伎座 - 華のおんなソロ旅

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          みざくらの樹 #14 ~ YouTubeという現代版気散じ

           ようやくこの夏の出張集中月間を終えて、ヨレヨレで休暇に突入。今年は夜になってもまだ暑さが収まらない。窓から生暖かい風が入ってくるなか、ここは手造りのブルスケッタもどきをアテに、ワインでも。照明を少し落とし、BGMにはYouTubeで探し当てたマンハッタン・トランスファーのライブを流したなら、なかなかいい感じの秋の夜長ではないか。動画の画質はいまひとつだし、ワインはコンビニのデイリーだがそんなことはあまり気にならない我が身がありがたい。来るリタイア後もこんなふうに過ごせれば、

          みざくらの樹 #14 ~ YouTubeという現代版気散じ

          みざくらの樹 #13 - 朝ドラの「社会派」化に「ハテ ?」

           先日、とある場所で大きなテレビ画面でNHK総合番組が流されており、ふと見ると「「虎に翼」徹底解説 」。解説委員がこのドラマの時代背景と秘話を徹底解説するという、あとで聞くと報道番組の一部のコーナーだったようだが、目に入ったときには近くに人がいなければ、思わず「うわあ」と叫んでしまいそうだった。すでにドラマのクレジットで「監修」「指導」者の多さにヘキエキ気味だったのだが、極めつけである。ずいぶんこの朝ドラに力を入れているんですね。そうすればするほど引いていく視聴者もいると思

          みざくらの樹 #13 - 朝ドラの「社会派」化に「ハテ ?」

          みざくらの樹 #12 - 「共感」を遠ざけたドラマの行く末は

           夏バテMaxのみざくらです。胃腸の調子もよくなくてエネルギー枯渇。おまけになぜか夜は悪夢の連続で、先日は出張先のホテルで気づいたらウンウンうなっていました。隣の部屋の方、うるさくてごめんなさいね(笑)。こんな気分は好きなエンタメで吹き飛ばしたいところなのですが、最近ストレス解消にならないものばかりでちょっといら立っております。それも我が親愛なるNHKのもの。  春ドラマなので少し前になったがドラマ10の「燕は戻ってこない」(4月30日-7月2日・全10回)。このように記事

          みざくらの樹 #12 - 「共感」を遠ざけたドラマの行く末は

          私の好きな北海道の風景 二風谷コタン(平取町)・ウポポイ(白老町) - 華のおんなソロ旅

           アニメ版ゴールデンカムイを観ていて北海道の先住民族、アイヌ文化に関心を持ち、ネットで検索をしていたら二風谷(にぶだに)コタン(平取町)とウポポイ(民族共生象徴空間・白老町)を巡るバスツアーがあることを知った。「アイヌ文化拠点交流促進事業」として国の助成を受けているだけあって、1日中の内容でも旅行代金が格安なのである。一度は行きたかったところなので、絶好の機会と申し込みをした。  札幌市内から、新千歳空港から、びらとり温泉から、と参加地により旅行代金が分かれている。私は札幌

          私の好きな北海道の風景 二風谷コタン(平取町)・ウポポイ(白老町) - 華のおんなソロ旅

          私の好きな北海道の風景 石山緑地(札幌市) 2024 - 薪能「あたら夜の月影-覧古考新-」を堪能する

           先日、札幌市南区の石山緑地で、北海道内ではほとんど開催される機会のない「薪能」を鑑賞したので記しておきたい。  この公演名「あたら夜の月影- 覧古考新-」とは、主催者によると「あたら夜」とは万葉集のことばで「明けるのが惜しいくらい素晴らしい夜」といった意味。「覧古考新(らんここうしん)」とは、前漢の歴史書「漢書」からのことばで「古いことがらに鑑みて新しい問題を考察すること」という意味とのこと。いささか難解ではあるが、この公演にかける強い意気込みが感じられる。  会場とな

          私の好きな北海道の風景 石山緑地(札幌市) 2024 - 薪能「あたら夜の月影-覧古考新-」を堪能する

          瀬戸内海の多島美めぐり 2019 後編 - 華のおんなソロ旅

           瀬戸内海の島10島をめぐるツアーに参加したときの、3・4日目の記録です。今治港をチャーター船で出航し、上島(かみじま)諸島、笠岡(かさおか)諸島、塩飽(しわく)諸島といった、ツアーでは珍しい島をめぐります。  最初に着いたのは、しまなみ海道の生口島に近い岩城島(いわぎしま・7島)で、伊予松前藩の島本陣跡の、岩城郷土館(三浦邸)を見学した。  その後は、笠岡諸島の白石島(8島)に向かい、昼食を摂ったあと、弘法大師を祀った開龍寺を見学した。ここで配られた「白石島ガイド」はP

          瀬戸内海の多島美めぐり 2019 後編 - 華のおんなソロ旅

          瀬戸内海の多島美めぐり 2019 前編 - 華のおんなソロ旅

           かなり前のことになってしまったが、瀬戸内海の10島をめぐるツアーに参加したときのことを記しておくことにする。今回の記事は3泊4日のツアーの1・2日目である。  このツアーの前半は、しまなみ海道をバスで尾道から今治まで縦断することがメインテーマである。  尾道では、千光寺とその周辺を観覧したあと、千光寺山ロープウェイで山頂に上がり、降りてきた。千光寺は尾道港を一望する大宝山の中腹にあり、本堂は舞台造りの朱色が美しい。「岩肌にへばりつくように建っている」と説明しているもの

          瀬戸内海の多島美めぐり 2019 前編 - 華のおんなソロ旅

          灼熱の「推し旅」2024 # 3 貴船神社・大徳寺大仙院・今宮神社(京都市) - 華のおんなソロ旅

           今年の大河ドラマに触発されて出向いた「推し旅」の3日目です。  今日の最終日は、以前から申し込んでいた京都定期観光バスの日帰りバスツアーに参加した。予想通り、最終日は暑さで疲労しきったので足が確保されているツアーは最適である。夏の京都と言えば、川床料理。行きたかったが、アクセスも悪いし、オン・シーズンにひとりで予約するのも難しいかもと思い、探しあてたのが観光バスのこのコースである。人気のコースで、すぐ満席になったようだ。  京都駅を出発して貴船まで小1時間ほどバスを走ら

          灼熱の「推し旅」2024 # 3 貴船神社・大徳寺大仙院・今宮神社(京都市) - 華のおんなソロ旅

          灼熱の「推し旅」2024 #2 石山寺(大津市)・車折神社(京都市) - 華のおんなソロ旅

           雅な平安朝を訪ねて、この夏に行った「推し旅」の2日目です。  京都市内の宿を出て、京都駅経由で大津市のJR石山駅で下車、京阪バスに乗り換えて石山寺山門前駅で降りるという経路で、もっとも歩かなくて済んだ。これは宿で朝観てきた旅行系ユーチューバーさんの動画のおかげで、方向音痴の私も迷わなくて感謝。旅行系動画には、山ほどある観光地自体の画ではなく、ぜひ、要領のよいアクセスや周辺地の情報がわかるものをお願いしたいです。  石山寺に到着したのは朝9時という早さ。朝の早起きが苦にな

          灼熱の「推し旅」2024 #2 石山寺(大津市)・車折神社(京都市) - 華のおんなソロ旅

          灼熱の「推し旅」2024 #1 清少納言歌碑(泉涌寺)・藤原定子墓所(鳥戸野陵) 京都市 - 華のおんなソロ旅

           今年のソロ旅のテーマは、大河ドラマ「光る君へ」の影響で「雅な平安朝を訪ねて」にしたのだが、この夏、灼熱の京都、大津に出向いてきたので記したい。いやあ、暑かった。よく無事に帰ってきたものだ。  いつものように予め行程を考えていたのだが、この一日目はあまりに暑いので、京都入りするまでの間に、よほど予定を組み換えようかと悩んだほどだ。よりにもよって今日は結構歩くことになる。だが、京都駅に降り立ったとたん、行かなくてどうする、と妙な根性が湧いてきた。ここで「なぎこさん」(私は清少

          灼熱の「推し旅」2024 #1 清少納言歌碑(泉涌寺)・藤原定子墓所(鳥戸野陵) 京都市 - 華のおんなソロ旅

          つらくなってきた「虎に翼」- 「スンッ」してきた家族がリカバリーするまで

           最近、ようやく今期の朝ドラ「虎に翼」をリアルタイムで観るようになり、面白いと感想の記事を書いたところだったが、第15週「女房は山の神百石の位 ?」のエピソードは観ていて少々つらくなってしまい、朝、出かける前にはシンドイので、週末にまとめて観ることになった。  今週は、女性裁判官の先駆けとして一躍有名人となった主人公、寅子(伊藤沙莉)が好調の中、仕事でも、家庭でも苦難に遭遇して痛めつけられるが、家では家族会議の末、新潟転勤を契機に活路を見出すところで終わっている。  いずれ

          つらくなってきた「虎に翼」- 「スンッ」してきた家族がリカバリーするまで

          美食のにっぽん丸で初クルーズ 2024 - 華のおんなソロ旅

           大きな仕事が一区切りつき、なにか自分にいつもと違ったご褒美をあげたいと思いついたのが、前から乗りたかったクルーズ船の旅。最近、精力的にソロ旅をする私だが、クルーズ船はちょっと敷居が高い。船内でソロ行動するのはなんでもないのだが、ひとりで乗ると乗船料ががぜん高くなるのである。調べてみて改めてクルーズ船の多さに驚いたが、ひとり参加では一部屋の室料全額を払う船もザラである。めったにない機会だから奮発する手もあるが、2人で利用している人の倍額と思うとちょっと面白くない(笑)。そこで

          美食のにっぽん丸で初クルーズ 2024 - 華のおんなソロ旅