瀬戸内海の多島美めぐり 2019 後編 - 華のおんなソロ旅
瀬戸内海の島10島をめぐるツアーに参加したときの、3・4日目の記録です。今治港をチャーター船で出航し、上島(かみじま)諸島、笠岡(かさおか)諸島、塩飽(しわく)諸島といった、ツアーでは珍しい島をめぐります。
最初に着いたのは、しまなみ海道の生口島に近い岩城島(いわぎしま・7島)で、伊予松前藩の島本陣跡の、岩城郷土館(三浦邸)を見学した。
その後は、笠岡諸島の白石島(8島)に向かい、昼食を摂ったあと、弘法大師を祀った開龍寺を見学した。ここで配られた「白石島ガイド」はPC印刷、手書きも入った手造りの冊子で驚いた。当時、まだこの島は観光地としてあまり開けていなかったことを物語る。
次に向かったのは、笠岡諸島の真鍋島(9島)でここには、カラーのパンフレットがあった。ここで有名なのは、昭和24年に建設され、今も現役で使用されているという真鍋中学校である。映画「瀬戸内少年野球団」(1984年)のロケが行われたところで、訪れる人も多いという。
最後に訪れたのは、瀬戸大橋も近くに見える塩飽本島(しわくほんじま・10島)で塩飽水軍の本拠地として栄えたころである。まち並保存センター(観覧料200円)で説明を受けた。
島めぐりを終えて、児島観光港から今日宿泊の鷲羽山高台のホテルに入った。
最終日は、鷲羽山展望台から瀬戸大橋を眺めた後、倉敷市下津井の「むかし下津井回線問屋」を中心に港町を散策した。
その後、倉敷美観地区で昼食も含めた自由行動。大原美術館は以前入ったので、「語らい座大原別邸」の展示で、大原孫三郎から脈々と続く大原家の歴史を概観。倉敷国際ホテル直営の「レストラン亀遊亭」で念願のランチをいただくことができた。
次に向かったのは、日本三大稲荷の最上稲荷(さいじょういなり)では、雨模様の中、長い門前町を結構歩くことになったが、無事参拝を済ませることができた。これで全行程終了である。
四国を偏愛する私は、珍しい瀬戸内海の島めぐりというツアーと聞いて飛びついたが、途中でチャーター船の方が自虐気味に「島、どこ見ても同じでしょ ?」と言われていたとおり、最後の方になると正直のところ、似たような風景にいささか食傷してしまった。直島など、アートで有名な島訪問と組み合わさっていたら、もっと興味深く観られたのではないかと思う。でも、穏やかな瀬戸内の海に終始心洗われた良い旅であった。