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灼熱の「推し旅」2024 # 3 貴船神社・大徳寺大仙院・今宮神社(京都市) - 華のおんなソロ旅

 今年の大河ドラマに触発されて出向いた「推し旅」の3日目です。

 今日の最終日は、以前から申し込んでいた京都定期観光バスの日帰りバスツアーに参加した。予想通り、最終日は暑さで疲労しきったので足が確保されているツアーは最適である。夏の京都と言えば、川床料理。行きたかったが、アクセスも悪いし、オン・シーズンにひとりで予約するのも難しいかもと思い、探しあてたのが観光バスのこのコースである。人気のコースで、すぐ満席になったようだ。

「おこしバス」に乗って

 京都駅を出発して貴船まで小1時間ほどバスを走らせる。地図で見てはいたが結構郊外になる。
 貴船神社は、全国に500ある貴船神社の総本社で、全国に2000社を数える水神の総本宮とのこと。水を司る高龗神(たかおかみのかみ)を祀り、水に関連する方々の信仰を集めてきたという。今回は時間の関係で、本宮のみの観覧となった。

七夕の短冊 もちろん有料
春日灯籠が並ぶ参道
説明
由緒の説明も
本宮に上がってきました
本宮の拝殿
絵馬の発祥の社であるとか
拝殿の向かいには見晴らしのよい休憩所の龍船閣
石庭
御休処から
下から拝殿と本殿
こちらの道を降りていくと奥宮
手水舎
御神木
滝も美しく


水占(みずうら)みくじは200円
水路のように流れる御神水に浸してみると
私は末吉でした

 ここからさらに貴船川を上流に行くと、結社奥宮にたどり着く。結社には、これから大河に登場する和泉式部の歌碑があるのだが、また今度の機会に。

 昼食は念願の川床料理。これがこのツアーのメインである。昔、家族旅行で京都に来た時、当時は歴史に関心もなくあまり覚えていなかったが、この貴船で川床料理をいただいた時には、風流さに感銘を受けた。京都に行ったなら、ぜひもう一度体験してみたいと思っていた。

 今回の店は、貴船神社の真ん前に位置する、有名店。フルコースは地方の季節の名物が取り入れられて目にも楽しく、川の音を聞きながら涼やかな時間を堪能した。仲居さんも気さくでとても親切だった。

私の席から
道すがら見える他店のようす
同じく別の店
別のお店
私の席から店内
店内
店内


冷鉢 そうめん、エビ、どんこ椎茸、温泉玉子
鮎塩焼き
お魚は「天子(あまこ)」


貴船川に沿って

 午後に向かったのは大徳寺塔頭(たっちゅう・本寺の境内にある末寺院のこと)、大仙院である。大徳寺の塔頭は22か所あるが、常時公開しているのは、4か所だけである。名称だけでは関係がわからず、これは予習をしておいてよかった。大徳寺入口すぐの千利休が寄進した三門は、上層に利休が自分の像を置いたために、その下を通れというのかと秀吉が激怒して切腹を命じたといういわくつきのものである。その他、非公開の塔頭には、石田三成細川ガラシャの墓があるところもあり、歴史好きにはワクワクものである。
 中を拝観できる大仙院では丁寧な説明を受け、美しい枯山水庭園を鑑賞することができた。この風流な風景を心より愛でられるようになったのは、年を重ねたからかもしれない。

これが千利休 いわくつきの門
石田三成の墓があるが拝観謝絶


大仙院で 明仁上皇が皇太子のときに植樹
国宝とされる玄関 入口外から
大仙院の説明
大仙院入口

 次に向かったのは、今宮神社の門前にある門前菓子で有名な「あぶり餅」のお店である。猛暑の中、あぶり立てのお餅をいただく。タレはかなり甘めである。数えてみると11本あって、同席の方と???。あとで調べてみると、以前は500円で15本だったのが11本になり、さらに値上げされている。この物価高で、皆さん苦労されているのだろう。10本にせず、11本で提供というのが良心的な気がします。

ここであぶっていく 暑いだろうな
11本になったあぶり餅
お店の入口

 食後に散策した今宮神社は、あの徳川綱吉の母、桂昌院が社殿を作ったという。「玉の輿」の語源になった人だが、私は桂昌院というと、よしながふみの傑作漫画「大奥」に出て来る玉栄を思い出してしまう(もはや、女性のことではない・笑)。この今宮神社には、ユニークな社がたくさんあって、もっとよく予習してくればよかったと、あとで悔やんだ。また来る機会があればいいが。

拝殿内の和泉式部
本社
拝殿
拝殿内の三十六歌仙 西陣織とのこと
桂昌院のレリーフ
これが阿呆賢さん
さりげなく祀られている
外から門を振り返って 朱が鮮やか
今宮神社の説明

 さて、これで3日間、灼熱の中動きまくった「推し旅」は終わった。帰ってきてもしばらく疲れが取れないでいるが、もちろん後悔することはない。  清少納言(私の「推し」の「なぎこさん」)を追いかけて、必ずしも後世では正当な評価を受けたとは言い難い、彼女の芯の通った見事な生涯に改めて感銘を受けた。私もそのように生き抜きたいものだ。