川村学園女子大学国際英語学科【公式】

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川村学園女子大学国際英語学科【公式】

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はじめまして、川村学園女子大学 国際英語学科です。

川村学園女子大学 文学部 国際英語学科の公式noteです。 ほとんどの記事を国際英語学科の教員が執筆しています。 どうぞお気軽にフォローしてください。 この記事には簡単な自己紹介や投稿内容に関する説明を掲載しています。 自己紹介川村学園女子大学 川村学園女子大学は、千葉県我孫子市と東京都豊島区にキャンパスを持ち、文学部・教育学部・生活創造学部の3学部8学科を設置する女子文科系総合大学です。 国際英語学科 国際英語学科があるのは東京都豊島区、JR山手線「目白」駅か

    • 【授業紹介】キリスト教と文化

      6月27日(木)、キスチャック先生の「キリスト教と文化」を履修する学生が、カトリック関口教会(東京カテドラル 聖マリア大聖堂)に見学に行きました。 この授業は、キリスト教について英語で学び、学んだ知識を英語で話せるようにすることを目的としています。 今回の訪問では見学だけではなく、各学生がパンフレットをもとに洗礼室や祭壇、十字架など、教会のさまざまな場所や展示されている像について他の学生に英語で説明しました。 聖母マリアが現れるという奇跡が起こったフランスのルルドに似せ

      • 【えいごコラムBN(54)】ドラッグとドラッグストア

        2014年7月、警察庁は「脱法ドラッグ」と呼ばれていた有害薬物について、今後は呼称を変更して「危険ドラッグ」と呼ぶことにすると発表しました。 もちろんこうした薬物の危険性を周知することはきわめて大切ですし、そのためには呼称も含めいろいろ工夫しなければならないと思います。 ただ、そのことは別にして、この「危険ドラッグ」という名称は英語に関わる者としてはどうも違和感があります。 英語の drugは一義的には「薬品」です。 しかし、治療のための薬品のことはふつう med

        • 【イベント】レシテーション・コンテスト予選

          7月5日(金)、1年生の必修科目「EIA I (1)」の活動の1つとして、レシテーション・コンテストの予選が開催されました。 学生は2つの英語課題文から1つを選び、先生方や他の学生たちの前で暗唱します。 学生たちはネイティブ・スピーカーの先生方から、英語の発音やイントネーションのほか、表情や身振り手振りに至るまで綿密な指導を受け、たくさんの練習を重ねてきました。 課題文の1つはロナルド・ダールの『マチルダ』からの一節で、マチルダの担任のハニー先生が家を出て自由になったと

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        • 授業紹介
          9本
        • えいごコラムBN
          53本
        • イベント
          27本
        • えいごコラム
          14本
        • エッセイ/インタビュー
          7本
        • 目白キャンパス植物図鑑
          16本

        記事

          【授業紹介】通訳ガイド実習

          6月29日(土)に「国際コミュニケーション演習(3)」を履修する学生9名が明治神宮での通訳ガイド実習を行いました。 学生たちはこの日のために、神宮創建の由来や見どころなどについて英語でどう説明するか考え、時間をかけて準備しました。 以下、実習の様子を担当教員の報告と共にご紹介します。 *** 米国ノースカロライナより観光で訪日中の、4人のご家族が案内実習にご参加くださいました。 ご家族のお母様がとても積極的に学生と話してくださり、みんなの拙い英語を理解しようとして下

          【えいごコラムBN(53)】砂丘でピクニック

          この前は、『アンの青春』で作家のモーガン夫人がグリーン・ゲイブルズを訪れることになった場面を取りあげました。 今回もそれに関連した話です。 このとき、グリーン・ゲイブルズにはデイビーとドーラという6歳の双子の兄妹が引き取られています。 夫人の訪問の前日、アンは、いたずらっ子のデイビーに明日はいい子にしているよう言い聞かせ、そしたら次の日ピクニックにつれてってあげる、と約束します。 今回は、このアンとデイビーのやりとりがどう日本語に訳されているかを、複数の邦訳を比較

          【えいごコラムBN(53)】砂丘でピクニック

          【えいごコラム(14)】あげる/もらう/くれる

          日本語教師をしている友人が、日本語学習者にとって「あげる」と「くれる」の使い方を習得するのは難しいようだ、と言っていました。 「友だちが誕生日プレゼントをくれた」と言おうとして「友だちが誕生日プレゼントをあげた」と言ってしまったりするのだそうです。 とくに興味深かったのは、英語には「あげる」と「もらう」に相当する表現はあるが、「くれる」はないのではないか、と彼女が指摘していたことでした。 英語の動詞表現の多くは「give 系」と「get 系」に分類できるという説があり、

          【えいごコラム(14)】あげる/もらう/くれる

          【えいごコラムBN(52)】Can’t? Cannot?

          中学校で先生をしている卒業生から、助動詞 can の否定形には cannot を用いるが、 can not と分けて書くのは誤りなのか、と質問が来ました。 can の否定形には can’t もありますよね。 これらはどう使い分けるんでしょうか。 ODE で cannot を引くと、次のように書かれています。 これで見ると、cannot と can not はどちらも使えるが、使用頻度は cannot の方がはるかに多い、とされています。 オックスフォードのコーパス

          【えいごコラムBN(52)】Can’t? Cannot?

          【イベント】TOEIC®IPテスト

          6月8日(土)、国際英語学科の全学生を対象としたTOEIC®IPテストが行われました。 TOEIC®とは英語によるコミュニケーション能力を評価する世界共通のテストです。 そのスコアが英語力を示す指標として企業でも認められているため、国際英語学科ではTOEIC® Listening & Reading Testの勉強をする学生をサポートしています。 TOEIC® で扱われる英語にはビジネス用語も多く含まれ、普段の英語力を高めるだけでなく、TOEIC® に特化した勉強をしな

          【えいごコラムBN(51)】「そんだけんど」

          『赤毛のアン』の続編、『アンの青春』で、著名な作家であるモーガン夫人がグリーン・ゲイブルズを訪れることになります。 夫人を迎える準備をしながら、ダイアナはアンに次のように言います。 ダイアナは、モーガン夫人の前で間違った言葉づかいをしてしまったらどうしよう、と心配しているわけです。 でも、この「そんだけんど」って何なんでしょう。 これは原文では “I seen” です。この表現についてある文法書は次のように説明しています。 このように、動詞の過去形と過去分詞を混同し

          【えいごコラムBN(51)】「そんだけんど」

          【えいごコラムBN(50)】日本語には人称代名詞がない?

          次の英文を見てください。 これを日本語に訳すと、たとえば次のようになるでしょう。 英文には We, our, us と3つの人称代名詞があります。 しかしそのうち日本語に置きかえられているものは1つもありません。 「私たちの子どもたち」のように訳に入れようとすると、むしろ不自然になることにお気づきでしょう。 英語において人称代名詞が表すことは、日本語ではほぼ省略されるのです。 でも、日本語にだって「わたし」や「あなた」という語があるじゃないか、とおっしゃるかもしれ

          【えいごコラムBN(50)】日本語には人称代名詞がない?

          【イベント】菱田先生の学会講演

          5月25日(土)に開催された英語圏児童文学会東日本支部春の例会(於共立女子大学)にて、国際英語学科の菱田信彦先生が『ハリー・ポッター』に登場するハーマイオニーとロナルド・ウィーズリーについて、新たな視点で読み解いた講演をされました。(タイトルは「“They should at least see what they’re picking up”(-ハリー、ロン、ハーマイオニーそれぞれの“人種問題”へのとり組み―)」) 講演会の聴衆は、対面とオンラインで参加し、英語圏児童文学

          【イベント】菱田先生の学会講演

          【えいごコラム(13)】チャレンジングな現在分詞

          2023年12月7日の毎日新聞に、日銀の植田和男総裁が金融政策運営について「年末から来年にかけて一段とチャレンジング(挑戦的)な状況になると思っている」と答弁した、という記事が載りました。 金融市場では「日銀が金融政策を正常化させるサイン」と受け止められ、マイナス金利解除が行われるのではないかという観測が出たのだそうです。 同じ日のニュース番組の解説者も「日銀はチャレンジするのか」と述べていました。 しかしこの「チャレンジング」は、日銀が何かに挑戦するという意味で使われ

          【えいごコラム(13)】チャレンジングな現在分詞

          【えいごコラムBN(49)】八百屋のアポストロフィ②

          前回のコラムでは、英国の青果店などの価格表示に、 “Apple’s – 20p” のように、名詞の複数形にアポストロフィを入れる表記があると述べました。 これは「八百屋のアポストロフィ」(the greengrocer’s apostrophe)と呼ばれ、教養のなさを示すものと見なされています。 『ミドル・クラスABC』という本は、この件に関する「中流階級」の人々の姿勢を次のように紹介しています。 このように、「八百屋のアポストロフィ」の文法的誤りに気づくことは、彼らが

          【えいごコラムBN(49)】八百屋のアポストロフィ②

          【イベント】「学生の徳行に対する奨学生」表彰式

          5月14日(火)、目白キャンパスで「学生の徳行に対する奨学生」の表彰式と奨学金授与式が行われ、国際英語学科の4年生が表彰されました。 これは川村学園女子大学の建学の精神である「感謝のこころ」を実践し、学科の中心となって活躍する学生が選ばれる制度です。 おめでとうございます! (N.Kurabayashi)

          【イベント】「学生の徳行に対する奨学生」表彰式

          【えいごコラムBN(48)】八百屋のアポストロフィ①

          このごろ、英国で街路名の表記について論争が起きているそうです。 それはおもに「アポストロフィ」についてです。 伝統ある大学街ケンブリッジは、今年になって街路表示からアポストロフィを削除しました。 たとえば King’s Road は「王の道」という意味で、 King の後に「所有」を表す「アポストロフィ+s」がありますが、そのアポストロフィを省いて Kings Road としたのです。 それに対して一部の市民による抗議行動が起きているようです。 3月29日のあるウェ

          【えいごコラムBN(48)】八百屋のアポストロフィ①