しひな/琴と笛と文筆と旅と

気づけばnote歴10年。 勾玉形の琴、石笛・横笛を奏で吟遊。古地古蹟を巡り、自然界の…

しひな/琴と笛と文筆と旅と

気づけばnote歴10年。 勾玉形の琴、石笛・横笛を奏で吟遊。古地古蹟を巡り、自然界の風や土や水に感応して、やまと歌を即興。 萬葉集研究・歌人歴あり。 noteでは心のまま、感じることを思いのままに。随想、音・歌、巡遊記録等。 萬年筆と文具大好き。 黒髪と櫛の研究がライフワーク。

マガジン

  • 〜ささがねの ゆらら琴のね~

    真琴とは、癒しの周波数を響かせる竪琴。 私は勾玉型の真琴と一心同体。共に、出かけ、旅をし、奏でます。 ふらりと出逢う、ささやかな史跡・神社仏閣等で、風を聴きながら無心に奏で、即興で和歌をおろします。 また、古代和歌を物語として語り、歌う、「真琴がたり」にて、 ワークショップなど活動しています。 そうした折々の記録や、感じたままを、写真や動画と共に、書いていきます。

  • 古典文学・古歌に関する趣味的執筆(たまに自作メモ)

    もともと古代和歌を研究していましたが、 研究以前に古文や和歌が好きなので、 ほぼ自分解釈で、感じるまま、楽しみで書いた文章。 短歌同人として活動した経歴もあり、現在、即興和歌を琴で調べをおろし歌うご奉納をしていることから、たまに備忘として、自作メモを残しおきます。

  • オタク的な雑談

    思いのままに、閑話休題、雑話等など

  • 音・楽器・調べにまつわる覚書

    琴・横笛・磐笛・鈴。 能楽や創作舞などの舞踊。 音、響き、波動、倍音。 和歌、詩歌、曲、調べなど、 日々、精進していること、探求していること、実践の中で気づくこと、探査したことなどを、 まとめておく場所です。

  • 琴線に触れる・読み返したい

    いっときのみ読み流したくない。 今の自分が、あとから、何度でも、読み返したくなった記事

最近の記事

七夕祭ご奉納予定・二社にて

7月間近となり、いよいよ夏本番。 近年、各神社様では、夏詣・夏祭りの告知も出始めております。 まずは七夕祭。 今年は有難くも、ふたつのお社にてお話をいただきました。 7/6〜7は、 秦野・白笹稲荷神社様の七夕祭🎋 湧水豊かな自然あふれる秦野の地。 ご立派な社格ながら、ひっそりと隠れ里の神様のような、親しみのある明るく朗らかな趣のお社。 かねてより、個人的に訪れ、ご奉奏いたしておりましたが、 昨年より、七夕祭、新嘗祭と、神社様より公にお招きを賜る栄を得られました。 ま

    • 萬葉集歌より〜雨にとじこめられて

      〜藪波の里に宿借り 春雨に隠りつつむと 妹に告げつや〜   (大伴宿禰家持 『萬葉集』巻十八・四一三八) 大伴家持が越中守として赴任していた折り、砺波郡の藪波という里の墾田地の視察に出かけ、郡司の家に宿を借りたところ、 “時に、たちまちに風雨起こり、辞去すること得ずして”と題詞にある状況となり、 「藪波の里に宿を借りて休息していたら、急な春雨に降りこめられたので、帰りが遅れる……と、妻に伝えてくれましたか」 現代人の私たちが、古歌を鑑賞する際、その意味よりもまず心にとめ

      • 雨こもりの物思い

        「雨ごもり 物思ふ時に   ほととぎす 我が住む里に 来鳴きとよもす」                   (万葉集) しばらくは毎週金曜に予定を空けておく都合があったのですが、 夏至の金曜の今日は、特にコンタクトがなかったので、 ではせっかく夏至だし、ひとりで心を解放しつつ、どこかへひっそり奏でに出かけようかと思っていたけれど… 雨になるとは思わなかった💦屋外で奏でられない。 それなら今日は、禊をして、部屋で瞑想するように奏でつつ、歌を読んで過ごそう。 雨の結界に閉じこ

        • 私にだって、憤る権利はあると思う。 昔から、いい人と言われる人が、私にだけ酷いことを言う、けれど誰もそれをわかってくれないし、言われるこっちが悪いことにされてしまうことが多かった。 以前はあきらめて、黙って我慢していたけれど、なんで私は言われて当然てことになってるんだ?

        七夕祭ご奉納予定・二社にて

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        • 好きなものを食べる幸せ🍀~主にB級~
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        記事

          夢かうつつか 心の闇

          かきくらす 心の闇に まどひにき   夢うつつとは 世人定めよ   『古今和歌集』業平朝臣の歌です。   〘『伊勢物語』『古今和歌集』の歌物語〙 この歌を導く歌も美しく、   君や来し 我や行きけむ 思ほえず       夢かうつつか 寝てさめてか 「貴方がいらしたのでしょうか、それとも私が訪うたのでしょうか、定かではないのです。 夢だったのか現実だったのか、眠りのうちなのか、目覚めていたのかしら……」 『伊勢物語』には、この歌にまつわる物語があり、『古今和歌集』とも

          夏至の夜の 天の河原を懐かしみ…(創作短歌)

          5年前の夏至の宵、 ご神前お舞台にて、琴歌奉れりを、 懐かしく思ほゆ。 〜懐かしき 遠つ社の 夏至の宵   浮世に恋ふる みそぎ川風〜 〜夏至の夜の 天の河原を懐かしみ   夢の鳥舟 魂のみそ翔け〜 〜神招く 縁あればこそと 人は言へど   憂き身なればにや 塞き越え難き〜 〜たびごろも 足かせもなく おとなひし   若き巡りの 日そ懐かしき〜 〜天つ風 琴いと ふるる    み歌もて こたへし神の しらべおりくる〜 〜舞ひ人の 五十鈴のゆらに あぶみせし   夏

          夏至の夜の 天の河原を懐かしみ…(創作短歌)

          水無月、心に刻む「大和ことのは」の心

          〜 学び得よ こひねがはしき   みな月の 風のすがたを 大和ことのは 〜 歌人・正徹(しょうてつ)は、室町時代中期 14世紀、臨済宗の歌僧。 家歌集『草根集』、歌論集『正徹物語』。 この歌は「夏風」の表題にあり、 歌意は、 「乞い願わくは、水無月の風のあり様の如く、さらさらと身に染みて清々しい、やまとうたの言の葉を、学び得させたまえ」 というような心でしょうか。 和歌を志す者すべての心に響かせる一首で、 私自身の祈りとも通じ、目が覚めるようでした。 実のところ、こ

          水無月、心に刻む「大和ことのは」の心

          天衣無縫

          「天衣無縫」って言葉が、急に浮かんできて、 改めて噛みしめてみて… 実のところ、私が琴歌でおろしている和歌は、古式古風のならわしは、意識しなくても踏襲されているものの、 本質はそういうものだと、改めて思う。 自由に軽やか。何ものにも縛られず、誰の批判も受けるものではない。 天からおろされ、私が歌とし、奏でる即興は、 あるべくして表れた和歌と調べなのだから。

          電子書籍も“積ん読”になっていくのは、避けないとなぁ(^^ゞ 引越しの際、大量処分しなくてはならないのが辛くて、専門書以外は電子書籍にした。 タブレットなら手放しでも読めるし、書棚を持ち歩ける感じなのも気に入って。 でも物体としてかさばらないぶん、いつでも読める感になりがち。

          電子書籍も“積ん読”になっていくのは、避けないとなぁ(^^ゞ 引越しの際、大量処分しなくてはならないのが辛くて、専門書以外は電子書籍にした。 タブレットなら手放しでも読めるし、書棚を持ち歩ける感じなのも気に入って。 でも物体としてかさばらないぶん、いつでも読める感になりがち。

          おのれをあきらめることなく

          自分のやること、やりたいことが、誰かにも喜んでもらえて、求められたら、最高に幸せだけれど、 人はそれぞれ、感じかたは異なるから、それが叶わなくてもしかたがない。 私が無価値なわけではない。 むしろ、誰とも違う自分の感性を誇れるくらいでいい。私が知る、できることは、唯一無二の強み。 結局、たとえ困難があってもイバラの道でも、好きなことしか続かないし、好きでなければ自分が伸びていくこともないのだから。そもそも、自分を曲げようもない。 そんなふうに、孤独の中、自分を鼓舞している。

          おのれをあきらめることなく

          誰も私を必要としなくても、 私は私を必要としている。 そして私は時を待つ。 私を信じる。 私だからこその自分であることを幸いとする。

          誰も私を必要としなくても、 私は私を必要としている。 そして私は時を待つ。 私を信じる。 私だからこその自分であることを幸いとする。

          言葉を吸収するための読書

          言葉を吸収するための読書

          神聖な場における“畏怖”という感覚

          学生の頃から能楽を習ってきて、なによりも幸いに思うのは、 当初、プロの舞台の裏側や、師範のお家のご用などを、内弟子さん達に近い形で経験させていただき(内弟子に先輩が多かったことと、御曹司達と歳が近かったことも幸いした気がする)、 お稽古のみならず、ただ舞い歌うだけではない、舞台作法を叩き込んでいただけたことでした。 私が最も有難いと、あとあと痛感したのは、 神聖な場に触れる際の、しきたりと禁忌を、かなり厳しく、身を以て学び、体感を持って刻み込まれたことだと思います。 これは

          神聖な場における“畏怖”という感覚

          心惹かれるもの、かねてから憧れていたこと、ワクワクと心ときめくこと、好きだったこと… 日常に紛れて、大人になり失望失念し忘れていた、自分の中の光。 琴を弾きつつ、つらつらと書き連ねてみようと、朝、思い立つ。 そうするうちに傷つき凍りついて動かずにいた「私」が甦るかもしれない。

          心惹かれるもの、かねてから憧れていたこと、ワクワクと心ときめくこと、好きだったこと… 日常に紛れて、大人になり失望失念し忘れていた、自分の中の光。 琴を弾きつつ、つらつらと書き連ねてみようと、朝、思い立つ。 そうするうちに傷つき凍りついて動かずにいた「私」が甦るかもしれない。

          粗食でもパワーフード!

          今年はキャベツがメチャ高い😱 でも近所のスーパーでは、小松菜とかチンゲン菜が安くなっていたので、 この機に青菜をたくさん食べておこう😋 と思って作った自炊。 あいかわらず写真映えしない…美味しそうに見えないけれど、 小松菜の卵とじ、 ブリ切り身のガーリックソテー、 もやしとえのきのみそ汁、 麦めしに黒ゴマと梅干し。 パエる料理じゃなくても、自慢できる腕前でなくても、自分が美味しければいい!  ちょっとでも自分で手掛けた自炊料理は、実はパワーフードなのだと、 一時期、時

          粗食でもパワーフード!

          マガジン追加ありがとうございます🙏執筆は命

          どなたかに、シェアや引用、マガジンに追加していただいた時に、直接お礼を言えないのが、 以前から申し訳なく思っていました。 ひっそり書いていたものを、なんらか見出していただけることが、本当に嬉しく光栄です。 もともと書くことが最大の生き甲斐だったのに、 そんな中で傷つけられ、筆が止まるできごとがあって、 以来、好きなのに書きたいのに、渇望しながら、筆を執ると恐怖で心が凍り… 餓鬼地獄のように、書き出せない苦しみが続きました。 SNSは、リハビリのつもりで始めたものの、 読

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