さなみっくす

京都で生まれ育つ|世界を知りたい好奇心から30ヶ国60都市を旅する|仕事や留学で香港・…

さなみっくす

京都で生まれ育つ|世界を知りたい好奇心から30ヶ国60都市を旅する|仕事や留学で香港・ソウル・Firenze・Victoria B.C.に在住|今は京都で能楽師の夫と暮らす|時々能楽カメラマン|旅と写真、映画や本、京都のことなど書きたい。旅行記noteを読むのが好き!

最近の記事

祇園祭2024 宵々山

「祇園祭、毎年行ってるよね」と言われた 行くというよりは、巻き込まれている・・ 通り道に2週間ほど鉾や山が入れ代わり立ち代わり30基ほど立ち、どの道を通っても何かしらにぶち当たる。迂回すると遠回りだから、風情を味わい、歩き、写真を撮りSNSにあげる。 毎年行っている、と言うことになるのか そしていつの間にか、祇園囃子が夏の音になる。 7月1日に夏が始まり、五山送火で京の夏は終わる 宵々山の綾傘鉾へ ~棒振はやし~ 宵々山の夜、ご縁ができ保存会へ招待してもらった。棒振(ぼ

    • フィレンツェでイタリア語&写真を学んだこと~学校へん!~

      通っていた学校はサンタクローチェ教会の前にあるスクオーラトスカーナ。当時の古い情報を紹介するより、HPを見た方が確実↓↓ 今回も主観的に書いていきます。 放課後の努力が鍵!ゼロから学ぶイタリア語 私の通ったクラスは一番下の初級クラスでざっとこんな感じ。 ・多国籍(日本、イスラエル、ブラジル) ・平均30代 ・6名の少人数 ・日本人は私含めて3人で30代~50代 ・先生は30代のおしゃれで明るい女性 イタリア語の知識ほぼ0の私でも授業についていけたが、何もしないとそれは

      • フィレンツェでイタリア語&写真を学んだこと2~ 七転び八起き~

        到着早々の大失態 初日から凹むハプニング 言い訳にしかならないが、知らなかった 事前に売店でバスのチケットを買うことを・・・ ベネチア観光を終え、電車でフィレンツェへ向かった。サンタ・マリア・ノベッラ駅からホームステイ先までタクシーにすればよかったのに、タイミングよくバスが来て、チケットを買わずに慌てて飛び乗ってしまった。 そんな時に限って、運が悪い。 途中から警官が乗車し、順番にチケットの確認を始めたのだ。無賃乗車などするわけないし、降りる時に払うつもりだったと言

        • フィレンツェでイタリア語と写真を学んだこと1~出発まで~

          永遠にこない「いつか」 「いつか、~しよう」という小さな夢 ちょっと時間とお金と勇気があれば実現できる。だからこそ、思い切らないと、そのいつかは永遠にこない。現実に流され、夢はいつまでも夢のまま。そして年老いた時に後悔して「でもまぁ、これでよかった」と自分を納得させて諦めるなんて‥ やだ。 「いつかイタリアに行こう」と思っていた。ツアーやバックパッカーではなく、少しでもいいからイタリアに住んだと言いたかった。 Save the best for last. 20代の

        祇園祭2024 宵々山

          築100年の京町屋で暮らした記憶

          昭和の終わり、京都の洛中にある町屋に生まれた。 大正生まれの祖母がお嫁に来たときからあるらしく 100年くらいはたっている 古い家。 むかし京都の中心の四条烏丸あたりに住んでいた先祖が、たくさん持っていた資産と土地を戦争でほとんど失い、唯一残ったこの家に引っ越した、らしい。ここだって悪くはない、二条駅や三条商店街へは歩いてすぐだ。 祖父と祖母は傘を作って全国に売った。繁盛したようで、近所の人が当時珍しかったテレビを見るためにうちに集まったという伝説が残っている。私が生まれ

          築100年の京町屋で暮らした記憶

          アメリカ人と奈良観光して気づいたこと、思ったこと、私たちはどう見られているか

          夫の能をときどき撮影し、写真をSNSにアップしている。それを見たLAに住む友人が、5月に夫婦で京都にいくので、その時にぜひ能を観てみたいと、年明けに連絡があった。日本語がわからないのに能を鑑賞するとはなかなかのチャレンジャーだと思うが、ちょうど滞在中に公演があり(夫が出演するか未定だったが)興福寺薪能へ一緒に行くことになった。 ついでに奈良を案内することになり連絡を取り合い、つい先日京都駅で再会した。SNSで繋がっているので、9年という時間の経過に気づかず、そういえば前回あ

          アメリカ人と奈良観光して気づいたこと、思ったこと、私たちはどう見られているか

          <GW>25,000歩で巡る~下関・壇ノ浦・長府城下・門司港・小倉城~

          25,000歩  我ながらびっくり ここ数年でベスト2  旅の行程表。参考になれば。 旅にどん欲になったのはいつからだろう? 昔は誰かについて行くだけで主体性がなかった。友と初めてヨーロッパ旅行をした時、それぞれ1つ行きたい場所を選んだ。彼女はパリ、私はバルセロナ。自分で選んだからこそ調べ、近郊の街まで行った。タラゴナというその街があまりにもよくて地中海のバルコニーからの夕日は忘れられない。それから旅をすると少し遠くまで足を伸ばすようになった。 ちなみにベスト1はベネチアの

          <GW>25,000歩で巡る~下関・壇ノ浦・長府城下・門司港・小倉城~

          <GW>思いがけない旅~京都から北九州へ~

          コロナが明けて初のゴールデンウィークはすごい人出と報道されていた。世間では10連休の人もいるのに、その半分しかない。それでも旧友に会いに香港に行こうと思っていたが、連休半ばに病院にいかなくてはならなくなり、旧友からも「歴史的な円安だから、今はやめた方がいいんじゃない?」と言われてしまい、諦めたのだ。そりゃそうだ。倍の航空券代と宿代を払い、1ドル160円にも迫る勢いの円安のときに行くのはもったいない。 「明日、松山に行くけど途中まで乗ってく?」 松山で能楽教室をしている夫は、

          <GW>思いがけない旅~京都から北九州へ~

          新緑の堀川散歩

          気づけば皐月🌿 世間は10連休と騒いでるけど、カレンダー通りで4日間のゴールデンウィークです。午前中は家事をしなが読み残していた本や漫画を読み、このまま夕飯の支度‥をするには天気が良すぎたので、一眼レフを引っ張り出して夕方から堀川を少し北へ散歩しました。 気になっていた大垣書店の中のカフェで休憩。 ちょっと歩いただけで汗びっしょり、水分補給。 なんてことない日記でした🌿

          新緑の堀川散歩

          京都の桜~八坂神社・祇園・知恩院・疎水へ~

          八坂神社で能「花月」 「八坂神社で花月をするから、見に来たら?」と朝に言われ、始まると同時に着いた。舞台の夫を見るのはいつも不思議な気分。絶対気づいてると思うのに、後で聞くと「わからなかった」と言われる。 そう思って気を抜いていると、「寝てたね」と言われたこともw 花盛りの八坂神社、誰でも見れるスタイル、人で溢れる 「能っていうのはね、お面をつけてねぇ」と孫に説明するおばあさん。 残念ながら最初は仕舞で誰も能面をつけてないし、能が始まってもまずは素顔の地謡とワキがでる。

          京都の桜~八坂神社・祇園・知恩院・疎水へ~

          京都の桜~水火天満宮&大豊神社そして紅茶とスコーン~

          ようやく桜が咲いたので、今年こそ見に行かなければと思った。 洛中…京都の中心に住みながら、いい感じの桜を見つけては「次の春こそ」と思い、時が過ぎる。読みたい本を、読まないまま積み重ねておくように、気が付けばけっこうな高さになっていた。 つい先週まで雪が舞っていたのがウソのような春の陽気にさそわれて 午後2時すぎに自転車で家をでた。 水火天満宮の紅枝垂れ 水火天満宮とかいて、すいか天満宮と読む。桜が咲いていない時期に何度か通りかかった。それは夜だった。背の低い小さな鳥居の向

          京都の桜~水火天満宮&大豊神社そして紅茶とスコーン~

          2023年11月〜武漢旅行記 その3〜黄鶴楼にて李白の見た景色を想う

          黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送るという有名な漢詩で、あの李白がこの黄鶴楼で読んだという。孟浩然(もうこうねん)と言えば春眠不覚暁の人です。以下、自分なりに訳してみた。 どうしてこんなに美しい詩を作れるのだろう? 毎日見たであろう何気ない風景、古くからの友を送る気持ち、もう二度と会えないかもしれない シンプルな言葉。何一つ感情的な言葉を出してないのに感情が伝わる。そして千年以上の時を超えて、いまだに人の心を打つ。映画監督のアン・ホイ氏も作品でたしかこの詩を使っていたような

          2023年11月〜武漢旅行記 その3〜黄鶴楼にて李白の見た景色を想う

          2023年11月〜写真で綴る武漢旅行記 その2〜

          帰国からほぼ1ヵ月、やっと続きを書くことができた。 情報を知り気を付けるのは当然として、しかし全ての情報を鵜呑みにして憶測で恐れていてはもったいない。2023年11月の武漢はまったく普通で、日本にいる時と大して変わらない感じで過ごせた。  反日教育を受けた友人が初めて来日した時、最初はとても怖かったそうだが、帰るころには日本が大好きになり、数年後には留学していた。「反日教育を受けた人が日本を恐れる」という発想がなかったので、私も驚いた。  よくわからないことを恐れたりネガテ

          2023年11月〜写真で綴る武漢旅行記 その2〜

          2023年11月〜写真で綴る武漢旅行記 その1〜

          苦労して取得したビザで中国で開催される学会に参加した。昔から交流のある団体で、代表である某大学教授・某病院の先生・秘書の私と3人で渡航した。4つ星ホテルのスイートルーム、朝昼晩の食事、観光ツアーまでついているVIP待遇。滞在はとても快適だけど仕事がない日も「案内しますよ」と気を遣ってくれる。説得し初日と最終日はフリーにしてもらった。 渡航前 - いったい何が真実なのか?- 今回の開催地である武漢 -wuhan- はCovid-19発祥の街というイメージが強い。いや、あまり

          2023年11月〜写真で綴る武漢旅行記 その1〜

          『欲望の翼』を見た感想とウォン・カーウァイのおすすめ作品など

          年に数回、映画にはまる時期がくる。今がまさにそれで、香港中国映画ばかりみている。1990年制作の香港映画『欲望の翼』(原題:阿飛正傳、英題:Days of Being Wild)を昨日はじめて見たので感想を書きたくなった。こんど久々に中国に行くし、4Kレストアが発売されてたし、U-NEXT配信もされてたし、まあそんな理由で見たけど、思った以上によかった。 「欲望の翼」の感想 邦題から想像てきない内容だけど、原題と英題もしっくりこないから、やはり邦題がベストなのか??いきな

          『欲望の翼』を見た感想とウォン・カーウァイのおすすめ作品など

          第21回宇髙青蘭能之会の裏ばなし

          第21回宇髙青蘭能之会が2023年10月14日に開催された。結婚してすぐ、第20回宇髙青蘭能之会があり、その時はベテランの方々が受付をされたので撮影もすべて余裕をもってできた。コロナ禍を経て今回はそれから4年ぶりの開催。環境も携わる人も、全てが変わってしまっていた。夫が能をするので、制作と受付と撮影をすることになったのだが‥

          ¥100

          第21回宇髙青蘭能之会の裏ばなし

          ¥100