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京都の桜~水火天満宮&大豊神社そして紅茶とスコーン~

ようやく桜が咲いたので、今年こそ見に行かなければと思った。
洛中…京都の中心に住みながら、いい感じの桜を見つけては「次の春こそ」と思い、時が過ぎる。読みたい本を、読まないまま積み重ねておくように、気が付けばけっこうな高さになっていた。
つい先週まで雪が舞っていたのがウソのような春の陽気にさそわれて
午後2時すぎに自転車で家をでた。


水火天満宮の紅枝垂れ

水火天満宮とかいて、すいか天満宮と読む。桜が咲いていない時期に何度か通りかかった。それは夜だった。背の低い小さな鳥居の向こうに、わさっと緑の葉を下げた大きな木、提灯の灯にボゥっと照らされて、ちょっと怖いくらい神秘的。自然のままの感じに心が惹かれた。あのわさわさの葉が桜になったところを見てみたいと思っていた・・

うちから自転車でわずか20分
二条城から堀川通をひたすらまっすぐ上がる(北へ行く)。もちろんバスもあるし、堀川の土手沿いを歩くと、景色も爽やかで、元気ならウォーキングにちょうどいい距離だと思う。念願の紅色枝垂れは見事に満開!

まるでピンクの傘をさしているよう。朱色の鳥居と桜の組み合わせは最高
穴場のはずが、いつのまにか名所になったようで、狭い境内には20人くらい。みな待ち望んだ春を撮る

東山へ

もう一つ、桜の時期に行きたい所がある。東山の大豊神社。狛ねずみが有名で、永観堂の近く、哲学の道の端にある。初夏の夜、蛍を見に来たときに訪れた。これも夜。水の音と雨でぬれた道がきらきら光り、社を覆うように大きな枝垂れ桜が鳥居の前に葉を垂らしていた。
ぜったいに満開の頃に行きたいと思った。

参道の入り口の桜も満開
水路には鴨のつがい

大豊神社

水の流れる音、参道を歩き境内へ。遠くにみえる輝く桜・・・
参道には様々な木々花々が植えられていて、ひとつひとつに札がついている。「一人静という名前の花があるのか」など思いながら、とぼとぼ歩く。

哲学の道の近くなのに以外に人が少ない
カメラに収まりきらない大きさ。この鳥居の前に垂れている花が見たかった


行き暮れて 木の下陰を 宿とせば花や今宵の 主ならまし

ゆきくれて
このしたかげを やどとせば
はなやこよいの あるじならまし

この春は2度も能「忠度」を見る機会があり、ふとこの和歌が頭に浮かぶ

狛ねずみと椿の花
かわいい
落ちた椿の花を飾る神社の方の優しさが伝わります
最後にもう一度振り返る

Botanic Coffee Kyoto

気づけば17時になっていた。東山には紅茶とスコーンのあるカフェが多いイメージで、いつものカフェに行こうと思ったら、closed ・・・
その近くに新しくできたカフェ「Botanic Coffee Kyoto」さんで
紅茶とスコーンをいただきました。とっても美味しくて、店内は食器までアンティークで統一されていて、とてもかわいかった!
アンティークが大好きな夫の方が、私より楽しんでいました。

この窓と椅子と店内の雰囲気がすごくいい
カメラを持っていたのでたくさん撮りました。店員さんとても優しかった。


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