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フィレンツェでイタリア語と写真を学んだこと~その1 出発まで~


永遠にこない「いつか」

「いつか、~しよう」という小さな夢
ちょっと時間とお金と勇気があれば実現できる。だからこそ、思い切らないと、そのいつかは永遠にこない。現実に流され、夢はいつまでも夢のまま。そして年老いた時に後悔して「でもまぁ、これでよかった」と自分を納得させて諦めるなんて‥ やだ。

「いつかイタリアに行こう」と思っていた。ツアーやバックパッカーではなく、少しでもいいから日常生活をしてみたかった。

Save the best for last.

20代のころ、友達と初めてのヨーロッパに行くことになった。お金もないし知り合いもいない。お互いの行きたい都市を1つづつ選ぶことにして、彼女は昔から憧れていたパリに即決。スマホもない時代。何年も前の雑誌の切り抜きを私に見せて「この店のオペラ(チョコレートケーキ)を絶対食べる!」と宣言。だから、中心から少し離れていたけど、その店の近くに宿をとった。

私は・・「イタリアに行きたい。でも、ベネチアもミラノもフィレンツェもローマもナポリも全部行きたい!一つの都市に絞れない‥」

悩んだ末、結局バルセロナに決めた。一つの都市だけ行くのは違う気がして、イタリア旅行はくるはずの「いつか」にとっておくことにした。

チャンス到来

そうして10年が経ち、現実に追われ、それは永遠にこないいつか、になりかけていた。その10年でずいぶん海外旅行をしたし、香港駐在もしたけれど、訪れたのはアジアやアメリカでイタリアに行く機会は全くなかった。

しかし、チャンスは突然やってくる。転職を機に1ヵ月の有休消化期間ができた。幸いなことに次の就職先も決まっていたし、独身だし、お金の心配もする必要はない。

これはもうイタリアに行くしかない!誰にも声をかけず、速攻でイタリア行きの航空券を買った。

航空券選びは旅の骨格づくり

日系航空会社の国際線に勤めていたこともあり、予算とルートがマッチする希望にあった航空券を見つけることに楽しみを見出せる。航空券選びで旅は決まるし、旅の骨格だ。

Befoerコロナで航空券は今ほど高騰しておらず、往復JALでAll in 13万円くらい。東京で用事があり、出発は羽田。パリで1泊ストップオーバーして、翌日ベネチアへ。ベネチアには2泊しよう。

その後はどう過ごそう??
とりあえず出国は首都のローマにしておけば、どこに旅しても大丈夫だろう。
全ての道はローマに続くのだから

ということで、帰りはローマからロンドン経由で関空へ。こんな自由なチケットをお手頃で買えるのは公式サイトならでは。格安サイトやLCCはあまり使わない。

思い付きでイタリア語学校へ

約1ヵ月イタリアに滞在することになったけれど、中身はノープラン。しかし、その年公開された映画『インフェルノ』に影響されまくっていたので、メインの滞在先は花の都フィレンツェに決めていた。ずっと憧れていたローマじゃなくていいの!?という葛藤は少しあった。

せっかくだし、イタリア語でも学んでみようと検索すれば、あるある。いくつかの学校に問い合わせ、丁寧に返事がきたところに決めた。やはりフィレンツェになった。

イタリア語とプラスα、料理を学ぶコース、芸術を学ぶコース、声楽を学ぶコース、ジェラートづくりを学ぶコース、写真を学ぶコース!!!カメラが趣味なので、イタリア語と写真のコースに申し込んだ。

2週間フィレンツェに滞在し、残りはイタリアを周遊することにした。フィレンツェに滞在してる間も日帰りで近郊の町に遊びに行けると思っていたら、思いの外イタリア語に熱中してしまって、週末や放課後も熱心に勉強し、フィレンツェからほとんど出ていない。日帰りでローマに行ったくらいだ。それだけが心残り・・その代わり、フィレンツェの街はけっこう隅々まで回ったかも。

私が通った学校はここではないが、知り合った日本人スタッフが新たにつくった語学学校。校舎が新しくてとても綺麗。フェラガモ本店の目の前という好立地でおすすめ。

そうして突然始まったイタリア留学。憧れの国が身近になった。新婚旅行は夫と一緒にフィレンツェに行き、街を案内することができた。
あのとき思い切って行ってよかった。

次回はフィレンツェでの生活など書いてみます。

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