くどうようこ@本好きの日英同時通訳者

現役の同時通訳者で大の本好き。 現在、ライティングの修行中。英語のこと、読んだ本のレビ…

くどうようこ@本好きの日英同時通訳者

現役の同時通訳者で大の本好き。 現在、ライティングの修行中。英語のこと、読んだ本のレビュー、掲載されたライティングの記事などもろもろ紹介します。 英語コーチングもやってます😄

最近の記事

『辞書なんてもう不要? スマホで翻訳の落とし穴』

Google翻訳やその他AI翻訳。 スマホでささっと言葉を調べたり、翻訳できちゃうのはとても便利な世の中ではあるんですが……ちょっと注意しておいた方がいいよ、というお話です。 少し前になりますが、天狼院書店のWEBで掲載されました。 長年「語学屋」をやっている身としては、辞書には多々お世話になってきております。だから「辞書もっと使ってあげて〜!」という訳じゃなくって、スマホで翻訳するときも、ちょっとココ気を付けると、誤解も減らせるし、いい訳が見つかるよ、という話です。

    • たとえ「エレファント」でも

      天狼院書店WEBにて久しぶりに長めの記事掲載です。 今回は通訳者として仕事に対する姿勢を書きました。 「で、このゾウは何?」 とまあ、そう思いますよね〜?😏 天狼院書店では長めの5千字のライティング課題については、それぞれ「週刊テーマ」が選定されています。それがこの週は、 「美しい仕事」 だったんですね。 「いや、美しい言われたかて、そんなんあるかいな?」 としばらく脳内ですったもんだした挙げ句、思い出したのはとあるマンガの話。『Q.E.D.―証明終了―』第2

      • AIの時代に英語を学ぶ意義とは?

        昨年の5月、AIの時代に日本人が英語を学ぶことについて記事を書いて、天狼院書店で掲載された。 このときの論旨は、「AIで済むぐらいの英語しか必要でないならそれでよいけど、英語を学ぶっていうのはそれだけじゃないよね?」というものだった。リベラルアーツ、つまり一般教養的に知見を広げるためにも英語学習は悪くないやん? と述べた。 今回、あらたにAIと英語の関係を考えて行く上で、新たな記事を書いてこちらも掲載された。 実はこのネタ、思い付いたのは、鳥飼玖美子さんの『やっぱり英語

        • 通訳をやっていて面白いと思うこと

          通訳者として看板を掲げてから、かれこれもう20年以上にはなるでしょうか。 最初は「通訳です」と名乗るのも恥ずかしくてできませんでした。だって、スポーツ大会のスタッフときどき通訳、するかもしれない? ってな感じの仕事でしたもん。 だから「看板」を出せなかった頃からすると、もう30年近くになるのかも? うへぇ、もうそんなに経ってるのかぁ。 どんな場面でもそうですか、通訳という仕事の醍醐味は 完全に部外者なのに内部に入り込めちゃうこと です。仕事には基本守秘義務があるので

        『辞書なんてもう不要? スマホで翻訳の落とし穴』

          日常に運動を取り入れるには?

          「体を動かすことは健康によい」 というのは、もう現代人誰しも耳にタコができるほど聞いてる話だと思うけど、 「頭をよくするには運動しかない」 というのはまだそんなに一般的ではないのかも? え? 一般的も何もそれって本当かよ? と思ったそこのアナタ! 『運動脳』を是非読んで欲しい。 いや、これでも難しいというなら、もっと分かりやすい1冊が、 この『最強脳』だ。これだけ本が出てるんだから、ウソじゃないよ? だけどさ。 運動、運動って言われても時間ないしー、楽しくない

          日常に運動を取り入れるには?

          "I will follow him."

          映画『天使にラブソングを』はご覧になったことありますか? 日本では1993年に劇場公開されました。"I will follow him"はその1シーンで歌われる曲です。 ウーピー・ゴールドバーグが殺人事件を目撃して修道院にかくまわれるクラブ歌手の役を演じているコメディ映画です。当時はめっちゃ流行ったなぁ。私もこれは劇場で見たかも。 なぜ今さら『天使にラブソングを』かというとこんな記事を読んだからです。 この曲は英語だけじゃなくて、仏・独・伊で歌われているんですって。知り

          恋に破れたら?                                                                    

          失恋したら、あなたならどうする? 泣きまくる? 人にさんざんグチる? それともやはり定番のヤケ食い? スヌーピーも同じみたい。 今年のカレンダーのうち、キッチンにかけてあるのがスヌーピーの日めくりで、毎日楽しくめくっているんだけど、 それが実は毎日四コマの話が続いています。今月はどうも夜のスケート場で出会ったビーグルの女の子(姿は書かれていない)にスヌーピーが熱を上げてしまうストーリーになっています。 ところが、結婚を申し込んだら相手の父親に許してもらえない、という

          恋に破れたら?                                                                    

          『精神科医が見つけた3つの幸福』

          「3つの幸福って、そんな『三枚のお札』じゃないんだから」 とすぐには手に取らなかったが、Audibleに入っているので読んでみたら、いや、これが大当たり本! セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福、それとドーパミン的幸福。この3つの幸福の区分が分かりやすい。 「ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが十分に分泌されている状態で、私たちは「幸福」を感じる。つまり、脳内で幸福物質が出た状態が幸せであり、幸福物質を出す条件というのが「幸せになる方法」である」 「体が資本」など慣用

          『精神科医が見つけた3つの幸福』

          見渡せば、そこに暦

          1月も半分ほど過ぎましたが、みなさん、もういつもの生活に慣れましたか? 最近は成人式が月曜になったので、仕事始めかと思ったらすぎに三連休でなかなかエンジンかからないよっ、という方も多いのでは、と想像します。 お前はどうなんだ? と言われると、私の場合はメインのクライアントが大学のため、実質の仕事が始まるのは今週からだったりします。ずいぶんと遅い仕事始めですね。 前回、今年の手帳の話をしました。 予定を細かく把握するには手帳ですが、ハッと思った時に今の自分の位置を高い位

          今年の手帳は去年のうちに

          明けましておめでとうございます。 さて、もう新年始まって今日で五日目。 今年の手帳はもう始動していますか? あ、もちろん、手帳はデジタル派な方もおられるでしょう。 私もすべてデジタルに移行すべきか、それともアナログの手帳を使い続けるか、手帳を使うなら何にするか、とずいぶん毎年右往左往しております。 結局、基本的に予定が入るとGoogle Calendar同期のiPhoneまたはiPadのアプリへ最初は入れて予定管理はしているのですが、その後に実際どう動こうか、とか、何を

          同時通訳のスキルに汎用性はあるのか?

          【記事掲載されました】 先日、『チコちゃんに叱られる!』で通訳についての質問が出たんですよ。いや、もうびっくり! そこで思ったことをまとめまてみました。 同時通訳って、スキルが重層的に複合しているという点では難易度高いといえるかもしれないけど、コアスキルは結局コミュニケーションと理解力にかかわるもので普遍性があるのでは、と常々思っております。 よかったら読んでみてくださいね。 リンクはコメント欄から。

          同時通訳のスキルに汎用性はあるのか?

          だからAIで何ができるってのよ?

          今年2023年はまさに「AI元年」ともいえるような年でした。 いえ、もちろん元々詳しい方からすればある程度当然の結果なのかもしれません。しかし、私を含めて特に興味を持っていた訳ではない一般人にとっては、「晴天の霹靂(へきれき)」のような出来事だったように思えます。 生成言語AI……ChatGPTをはじめとして、他にも画像生成の分野でもいろいろな種類のAIが出ています。それこそ去年の今ごろ、息子と 「AIがイラスト描くんだってよ?」 「ええ〜、マジで? そんなことできん

          だからAIで何ができるってのよ?

          「本当に美味しいものって何だろう?」

          天狼院書店WEBに記事が掲載されました。 よかったら、どうぞ読んでみてくださいませ。 思えば最初に行ったイギリスから始まり、海外ではたくさん心に残る美味しいものを食べました。 イギリスとドイツがもっともよく訪れた国ですが、他にもヨーロッパではオーストリア、フランス、オランダ、ベルギー、スペイン、イタリアなど行きましたね。 どの国も美味しいものがあったのですが、一番日本人の舌に合うのはやはり魚介が多いスペインかもしれません。有名なパエリアは米の料理だし、イカにエビなど入っ

          「本当に美味しいものって何だろう?」

          『他人と共通の理解を持つということは』

          【記事掲載されました】 天狼院書店WEBにてただいま公開中! ときおり、掲載される記事は天狼院書店で参加している「ライターズ倶楽部」という講座の毎週の課題なんですよ。そのつど、「お題」が設定されています。 今回のお題は、「この言葉って、そういう意味だったんだ!」でした。 お題を見て何が思い浮かぶか、考えます。 何も考えつかなくて、「フリーテーマ」にする時もあります。 今回は、やはり定番の「ふるさと」から行くか、それとも何か勘違い話で書こうかと考えたけど、英語屋として

          『他人と共通の理解を持つということは』

          『考える続ける力がつく思考習慣』

          今日ご紹介する本は、 『考える続ける力がつく思考習慣』 (西成活裕、あさ出版) 以前、『文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』という本を買ったことがある。中学高校と数学から目をそらし続けてウン十年。そらしてはいるけど、気になるにっくき存在、それが私から見た数学の立ち位置だ。 実際、この本は分かりやすかった。 だから次に目にしたこの本も、即、購入したのだった。 中には数式は(ほとんど)出てこない。 思考するための必要な「思考体力」という7つの力が説明されている

          『考える続ける力がつく思考習慣』

          「アナログ」とは?

          毎日来るメルマガ、Merriam−WebsterのWORD OF THE DAY、本日は analogue でした。そう、あの「アナログ」です。 今、アナログといえばデジタルの対比で使われて、なんだかちょっと「遅れてる」とか「前時代的な」とかいう意味合いで使われることが多いような気がしませんか? 私もそっちの思い込みの方が強かったんです。 ところが、Merriam−Websterによると、 「デザインや原型、使用法などで何かに似ていることを指す。つまりアナログとは